ピコグリル398 レビュー|ソロキャンプならこの焚き火台がおすすめ!
「焚き火」といえば、キャンプの醍醐味のひとつ。
家族や友達と火を囲んでの団らんは、幸せのひと時を提供してくれます。
またソロキャンプでの焚き火は、ファミリーやグループキャンプなどとは異なり、一人だけの贅沢な時間を与えてくれます。
最近、直火が禁止のキャンプ場も多いため、キャンプ場で焚き火をするなら「焚き火台」が必須になってきました。
焚き火台と言っても、ファミリーなど大人数向けのものから、ソロ用のコンパクトなものまで様々あります。
そこで今回は、ソロキャンプにおすすめの焚き火台「ピコグリル398」を紹介します。
ピコグリル398
ピコグリルとは、1983年にスイスでBruno Wanzenried氏によって設立された「STC社」の焚き火台で、少ない燃料で効率よく燃焼するのが特徴。
今や芸人としてだけでなく、有名キャンパーの一人「ヒロシ」さんが愛用することでも有名な焚き火台「ピコグリル398」。
人気過ぎて手に入れることも難しかった時期もありました。また模倣品が頻繁に出回っている焚き火台としても有名です。
それではピコグリル398のどこに魅力があるのか、ディテールから見ていきます。
ディテール
なんと言っていいのかわかりませんが、曲線美の素晴らしい焚き火台です。
これをエモいというのでしょうか…
個人的なイメージになりますが、「焚き火台」といえば無骨で角ばった感じがしていましたが、このピコグリル398にはそれが一切見当たりません。
火床を開きフレーム(脚)を展開して装着するだけの簡単な構造なのですが、火床のスリットから空気を取り込むため、燃焼しやすい構造になっています。
パッと見た目、火床・フレームともに華奢な感じがするため、「こんな太い薪を乗せても大丈夫かな…」と思うかもしれませんが、全然大丈夫です。
このギャップに、魅力を感じるのかもしれませんね。
セット内容
- 火床
- フレーム(脚)
- 収納ケース
- スピット/串(通常は別売、ストアによってセット販売もあり)
正規販売店の「Pikari outdoor-shop(公式ショップ)」では、ピコグリル用スピット(串)は別売になっていますが、「Pikari outdoor-shop」のAmazonやYahooショッピングストアでは、ピコグリル用スピット(串)×2がセットになって販売されているため、購入されるストアによって異なります。
筆者が購入した頃は、スピット/串は別売しかなかったと思います。
組立方法
ピコグリル398の組立方法は、以下の通りです。
まずは火床を開きます。
次に折り畳まれているフレームを展開します。
展開したフレームに火床を乗せます。
しっかりと火床が、4箇所フレームに引っ掛かっているか確認する。
以上で完成です。
途中フレーム(脚)を展開するのですが、個人的にこのギミックには惚れ惚れさせられました。
ピコグリル398 特徴
ピコグリル398の主だった特徴は、以下の通り。
- 軽くてコンパクト
- 燃焼効率がいい
- 組立方法が簡単
それぞれを見ていきます。
軽くてコンパクト
まず浮かぶのが、軽くてコンパクトというところ。
収納サイズが、33.5cm×23.5cm×1cmと超薄くて、A4サイズより少し大きいくらい。
また重量が500g以下と超軽量なため、バックパックに忍ばせて持ち運ぶということもできます。
燃焼効率がいい
火床が平らではなく画像の通りV字のような形をしており、大きめの薪を乗せても薪の下に空間ができ、さらに火床のスリットより空気が供給されるため、燃焼効率が抜群でよく燃えます。
組立方法が簡単
非常に構造が簡単なため、
- 火床を開く
- フレームを展開する
- 火床をフレームに乗せる
上記、わずか3ステップで組立ができてしまいます。
ピコグリル398 サイズ・仕様・価格
次にピコグリル398のサイズや仕様、価格を紹介します。
サイズ
使用時サイズは、38.5cm×26cm×24.5cmと非常にコンパクトなサイズ。
収納時も33.5cm×23.5cm×1cmと超薄く、A4サイズより少しだけ大きなサイズになります。
参考:A4サイズ = 29.7cm×21.0cm
ピコグリル398 仕様
使用時サイズ | 38.5cm×26cm×24.5cm |
---|---|
収納サイズ | 33.5cm×23.5cm×1cm |
重量 | 448g(本体) |
材質 | ステンレス |
価格
単体販売とスピットのセット販売と、価格が異なります。
Pikari outdoor-shopのAmazon、Yahooショッピングストアではスピットセット販売の価格となります。
単体での販売は、Pikari outdoor-shop(公式ストア)のみになります。
- ¥11,600(税込):スピット/串 別売
- ¥14,000(税込):スピット/串×2 同梱
2023年6月23日現在、正規販売店Pikari outdoor-shop価格
ピコグリル398 メリット・デメリット
- 火をつけるのが楽
- 軽くてコンパクト
- 見た目に惚れ惚れする
- 組み立てが簡単
- よく燃えるためたくさん薪が必要
- 地面に火の粉や灰がかなり落ちる
- 地面を保護する焚き火シートなどが必須
ピコグリル398 デメリット(注意したいところ)
実際に使用して感じたデメリットというよりも、注意したいところは以下の通り。
- よく燃えるためたくさん薪が必要
- 地面に灰がかなり落ちる
- 地面高さが低いため、地面を保護するものが必要
ただしこれらはメリットを別の角度から見た感じのため、デメリットというほどのものではないため、星の数も4つとしています。
よく燃えるためたくさん薪が必要
これはメリットなのですが、燃焼効率が良すぎるために、目をそらして他のことをやっていると、気付いた時には既に灰になっているくらいよく燃えます。
針葉樹の薪しか持っていなかったというのもありますが、焚き火の横で米を炊こうといろいろとやっているうちに、ふと気付くとほぼ鎮火しかかっていたことがあるくらい、よく燃えるため薪がたくさんいるかなと…
地面に火の粉や灰がかなり落ちる
火床スリットの本数が多いため、焚き火をしていると必然的に火の粉や灰が落ちます。
画像は焚き火約20分ほどなのですが、カーボンフェルトのスパッタシート一面に灰が落ちました。
地面を保護する焚き火シートなどが必須
構造上地面高さが低いため、地面を保護する焚き火シートなどが必要になります。
特に芝生は耐熱タイプのシートを敷かないと、焚き火台の底部の熱で芝生が変色してしまいます。
そのため、地面を保護する焚き火シートなどは必須です。
メリット(いいところ)
実際に使用していいところは、以下の通りです。
- 火をつけるのが楽
- 軽くてコンパクト
- 見た目に惚れ惚れする
火をつけるのが楽
麻ひもをほぐしたものに、ファイヤースターターで着火して、薪を割って作った焚き付けをくべると、あれよあれよという間に薪に火がつきました。
燃焼効率がいいからでしょうか、今まで使用した焚き火台の中で、火をつけるのがすごく楽でした。
軽くてコンパクト
私が所有する焚き火台の中で一番軽いです。
実際に商品を購入して送られてきた箱を手にした時、「中身入ってる?」と思うくらい軽かったの記憶しています。
また大きさも、A4サイズより少しだけ大きいくらいなので、非常にコンパクトで持ち運びが楽です。
見た目に惚れ惚れする
これは個人差がかなりあると思いますが、何と言ってもやっぱり見た目がカッコいい!
この曲線美に、惚れ惚れします。
個人的感想です
ピコグリル398を使う際に便利なアイテム
筆者がピコグリル398を使用していて、便利だと思ったアイテムをピックアップしました。
- F-700 カーボンフェルト スパッタシート
- たき火ゴトクS
- ファイヤーブラスター
F-700 カーボンフェルト スパッタシート
私が購入したのは、楽天で販売している「F-700 カーボンフェルト スパッタシート」で、厚さがなんと約5mmあります。
以前より、別のスパッタシートを敷いて焚き火を楽しんでいましたが、防炎や防火シートのタイプで、燃えはしないのですが焚き火台の底部の熱が地面に伝わり、芝生を変色させたことがあるため、耐熱タイプを探していました。
デメリットにも書き記したように、ピコグリル398は地面高さが低いため、このような焚き火シートを敷いて焚き火を行いましょう。
今回芝生の上に「F-700 カーボンフェルト スパッタシート」を敷いて、約2時間ほど焚き火を行いましたが、全く変色もなく問題ありませんでした。
厚さが約2.8mmのタイプもありますが、個人的にはこちらがおすすめです!
サイズによって価格が異なります。筆者は50cm×45cmのものを使用しています。
たき火ゴトクS / Bush Craft(ブッシュクラフト)
スピット/串があればゴトクにもなるため、必要ないかもしれませんが、以前から所有していたため、ピコグリル398にも使えるかなと使用してみましたが、
画像のように安定感抜群です!
チタンでできているため、重量90gと軽く持ち運びも楽です。
ファイヤーブラスター / Bush Craft(ブッシュクラフト)
ファイヤーブラスターや火吹き棒は、あるに越したことはありません。
以前は大きめのサイズのものを使用していましたが、コンパクトに収納できるタイプのものを購入しました。
個人的には、このファイヤーブラスターはかさ張らないためおすすめです。
ピコグリル398 あとがき
ピコグリル398を実際に使用してみて感じたことは、燃焼効率が良く焚き火がしやすいというところでした。
地面高さが低いため、地面に熱が伝わりやすいところや、灰などの注意すべきところはありますが、焚き火シートを敷けばそれらの問題は解消されます。
それ以上に、軽くてコンパクトで燃焼効率が抜群の「ピコグリル398」は、ソロキャンプに断然おすすめの焚き火台です!