キャンプで焚き火をする際、どのような焚き火台をお使いですか?
スノーピークの頑丈で重量のある「焚火台」や、芸人のヒロシさんも愛用している軽量な焚火台「ピコグリル」など、様々な焚き火台が販売されています。
その中で、最近筆者がはまっているのが「軽量焚き火台」たち。
軽量と言っても、素材にチタンを採用した非常に軽いものから、実際に持った時に「軽いな」と感じる1kgくらいのものまで様々あります。
今回は縁あって、以前から気になっていた軽量焚き火台の一つ、TOKYO CRAFTSの焚火台「マクライト」を使用する機会がありましたので、レビューやピコグリルとの比較も交えながら詳しくご紹介します。
マクライトの後継機種「マクライト2」が現在販売されています。
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この記事は、TOKYO CRAFTS様より製品をご提供いただき作成しています。
マクライト(MAKULITE) / TOKYO CRAFTS

今回ご紹介するマクライトは、TOKYO CRAFTSが手掛ける軽量焚火台で、火床部分が広くグループやソロでも使えるように設計されています。
先に登場している「ナナメ」の傾きが特徴的な焚き火台「KUBERU」とは、全く異なるコンセプトで作られています。
組み立ても簡単で、3ステップで組立完了。
2021年に販売開始後瞬く間に完売し、2022年5月時点で予約販売となっている焚き火台でしたが、6月16日に予約販売を終了。2022年6月24日(金)19:00より、マクライトの一般販売(予約ではなく在庫販売)が開始されました。
早速どのような焚き火台か、レビューしていきます。
開封
それでは、まずマクライトの開封から。

今回マクライトを開封したところ、綺麗に製品が収められていました。

普段は「開封の儀」というのはあまり行いませんが、あまりにもキレイに収まっていたので、記念に撮影してみました。
それでは、中身から見ていきましょう。
セット内容

まずはマクライトのセット内容です。
- 本体(火床・風防パネル2枚)
- ゴトク(五徳)
- 収納ケース
- 取扱説明書
組み立て方法
次にマクライトの組み立て方法です。
- 火床を展開する
- 風防パネルを取り付ける
- もう片側の風防パネルを取り付ける
以上の3ステップで組み立てができます。
画像を使って詳しく解説します。
- STEP:1火床を立てて展開する
まず火床を立てた状態で、展開していきます。
この時、展開した際に火床が「Vの字」になるように展開します。
- STEP:2防風パネルを取り付ける
次に片側の防風パネルを取り付けます。
火床の端にある「L字」部分を、防風パネルの端に差し込みます。
この時「TOKYO CRAFTS」のロゴが外側に来るようにします。
火床を下(底側)に押し込みながら防風パネルを内側に湾曲させ、火床の突起部が防風パネルのV字スリットに入れば片側は終了です。
- STEP:3反対側の防風パネルを取り付け
次にマクライトを画像のように置きなおし、反対側の風防パネルを取り付けます。
先ほどと同じように、火床の端にある「L字」部分を、防風パネルの端に差し込み、火床を押し込みながら防風パネルを内側に湾曲させて、火床の突起部が防風パネルのスリットに入れば組み立て完成です。
ディテール
続いてディテールです。


正面からとサイドからのディテールです。
火床が中央にかけてV字のように傾斜しており、防風パネルが湾曲しているのが特徴です。
また火床高さが低いため、重心が低く安定感があります。


上部から見るとわかりますが、火床には均等にスリットが入っており、ここから空気を取り入れるためよく燃えます。
またゴトク(五徳)を乗せるフレーム部は、火床に固定されていますが、ヒンジ部分は可動します。
ヒンジ部分の先端を、風防パネルの端に差し込むため、フレームが固定される仕組みです。

またフレーム部には、ゴトク(五徳)が滑らないよう均等に溝が刻まれており、ゴトク(五徳)の端は落ちにくいように、引っ掛かるように設計されています。


またマクライトは厚さが薄いため、怪我防止のためにも組み立て時は、グローブを付けて行うことをおすすめします。
新品を素手で触ったところ、この状態では特に指が切れることは無いと思いましたが、焚き火後は状態が異なっていくのと素手で触ると汚れるため、グローブを付けて作業をすることをおすすめします。
仕様・価格・購入できるショップ
スペック(仕様)
使用時サイズ(ゴトクを除く) | W36×D40×H32cm |
---|---|
収納時サイズ(収納ケース除く) | W21×D40×H2.5cm |
重量 | 本体:794g ゴトク(五徳):135g |
耐荷重 | 火床:15kg ゴトク(五徳)・風防パネル:7kg |
材質 | 本体、ゴトク(五徳):ステンレス(SUS304) 収納ケース:ポリエステル |
セット内容 | 本体、ゴトク(五徳)、収納ケース |
価格
¥9,980(税込)
2023年11月22日現在
2022年11月1日に、オンラインストアでは¥12,980より価格改定されました。
どこで購入できる?
マクライトは、現在AmazonとTOKYO CRAFTSのサイトで販売しています。
マクライトの後継機種「マクライト2」の先行予約が2023年12月8日から開始しましたが、ファーストロットは既に完売。再入荷のお知らせがこちらから
受けれます。
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メリット・デメリット
実際にマクライトで焚き火をした時に感じた、いいところと残念なところをまとめました。

- 40cmの薪を乗せることができる
- よく燃える
- 安定感がある
- ゴトク(五徳)が滑りにくい
- 焚き火で調理がしやすい
- 軽量
- 収納時に汚れる
- 思っていたより大きかった
いいところ(メリット)
個人的に感じた、マクライトのいいところは以下の通りです。
- 40cmの薪を乗せることができる
- よく燃える
- 安定感がある
- ゴトク(五徳)が滑りにくい
- 焚き火で調理がしやすい
- 軽量
40cmの薪を乗せることができる

上画像は、約40cmの薪を乗せたものです。
縦や横に乗せるとはみ出してしまいますが、斜めにすることではみ出さずに乗せることができます。
30〜35cm位の薪であれば、斜めにすることなく乗せることができるため、買ってきた薪をそのままくべることができます。
よく燃える

ディテールでもご紹介したように、火床部分が中心にかけてV字になっているため、薪をのせても空間ができるので空気が通りやすく、また火床下部よりスリットに向けて空気が入り込むので、よく燃えます。
またサイドの風防パネルが、風を軽減してくれるため、炎が消えにくいのも特徴です。
安定感がある

火床の耐荷重は約15kgあり、画像のように薪を沢山乗せて焚き火をしても、傾くことがなく安心して焚き火が楽しめました。
また荷重がかかるほどに安定する仕組みとなっているため、薪を沢山乗せるとより安定します。
ゴトク(五徳)と風防パネルの耐荷重は7kgです。
ゴトク(五徳)が滑りにくい

マクライトはゴトク(五徳)を乗せるフレーム部分に、滑りにくいように溝が刻まれています。
またゴトク(五徳)自体に引っ掛かる部分があるのと、フレームの端にも突起があるため、ゴトク(五徳)がフレームから落ちにくい仕様です。
焚き火で調理がしやすい

焚き火台の上にゴトク(五徳)を乗せて調理すると、ゴトク(五徳)が動いて調理しにくい場合がありますが、上記の溝があるおかげで、ゴトク(五徳)がずれにくく調理しやすいです。
また火から離して調理する際は、上画像のようにフレームの上にゴトク(五徳)を置いて調理、火に近づけたい場合や炭を使用する場合は、ゴトク(五徳)を風防パネルの上に乗せて調理することで、火加減の調整ができるため焚き火での調理がしやすいです。
軽量

マクライトはこのサイズでありながら、本体重量が794gと1kgを切る軽さ。
ゴトク(五徳)や収納ケースを含むと、チタンの焚き火台のように超軽量とはいきませんが、実際に持って軽いなと感じる重量です。
残念なところ(デメリット)
マクライトは、火床が広くよく燃えて申し分のない焚き火台なのですが、個人的に残念なところが2つありました。
- 収納時に汚れる
- 思っていたより大きかった
個人的意見になります。ご了承下さい。
なぜそう思ったのか、それぞれ解説します。
収納時に汚れる
個人的に残念と思った1つ目は、収納時に必ず汚れるというところ。

構造上で仕方のないことなのですが、マクライトを収納する際に必ず汚れます。

これは火床が内側に曲がらずに外側に曲がるためなのですが、素手で収納を行うと必ず汚れてしまいます。
そのため、グローブをはめた状態で収納することをおすすめします。
ちなみに、筆者はコスパの高いグローブ「東和コーポレーション EXTRAGUARD TAKIBI EG-012」を使用しています。
このまま火床を収納ケースに入れると、収納ケース内も汚れるため、筆者は下記の方法で収納しています。



上画像のように、火床をたたんで防風パネルの内側同士で挟むことで、少しは汚れにくくなります。
ただし、汚れないわけではありませんので、ご了承ください。
「焚き火やから、汚れなんか気にせんわ」という方には、全く気にならない項目です。
思っていたより大きかった
火床のサイズが広く、ソロ・ファミリー共に使えるところが最大の魅力のマクライトですが、個人的に思っていたよりも大きく感じました。
「軽量コンパクト焚き火台」と、うたわれているため、余計にそう感じたのかもしれません。
その理由は、焚き火台の収納時に利用している、無印の「トタンボックス大」に入らなかったため。



火を扱うものだけに、念には念を入れて保管の際は、所有している焚き火台を上記のトタンボックスに入れています。
このトタンボックスには、「軽量でコンパクトな焚き火台」と言われている「ピコグリル398」や「TOKYO CAMP 焚き火台」、「NINJA FIRESTAND SOLO」から「男前ファイアグリル」「ZEN PIT」「フラットパックグリルS」「ウルトラコンパクトグリル」などの焚き火台が収納できます。
マクライトは、このトタンボックスに入らなかったため、思っていたよりも大きく感じた次第です。
個人的なサイズ感のため、ご了承ください。
「ユニフレームのファイアグリルより断然コンパクトや」という方には、全く気にならない項目です。
使用する際に注意したいこと

これはマクライトだけでなく、どの焚き火台にも言えることですが、火床高さが低い焚き火台を使用する際、地面の状況によっては地面に熱が伝わらないよう保護するものが必要になる場合があります。
キャンプ場などの規定によって異なります。地面が芝生の場合、焚き火自体や火床高さの低い焚き火台は禁止のところもあります。またキャンプ場によっては、画像のように保護用板などの貸し出しを行っているところもあります。芝生などで火床高さが低い焚き火台を使用する際は、芝へダメージを考えて保護するものを用意しましょう。
マクライトは火床高さが低く面積が広いため、薪を沢山のせてガンガン焚き火をすると、かなりの熱が地面に伝わります。
そのため特に地面が芝生の場合は、保護シート類や高さを底上げするものが必要になってきます。
例えばベルモントの「焚き火プロテクトシート」などの保護シート類や、物理的に高さを稼ぐスノーピークの焚火台ベースプレートとベースプレートスタンドのようなものがあると便利です。

また上画像のようにマクライトの下に薪を置く際は、薪の太さ(高さ)によっては火床に接触してしまい、火床のスリットより炎が移ることがあるため、注意が必要です。
ただ火床高さが低いことは、地面によっては保護するものが必要になりますが、重心が低いため安定感を生み出すメリットも併せ持ちます。
気になったところを質問
実際にマクライトを使用して、気になったところを問い合わせました。
風防パネルの穴について
火床のスリットは空気を取り込むものだとわかるのですが、風防パネルの穴はなんの役割をしているのか気になりました。

風防パネルにある穴は、どのような効果があるのでしょうか?



こちらはデザイン性と軽量化のために穴を開けています。デザイナーから上がってきた穴のパターンは複数あったのですが、最終的にこちらに決定となりました。
風防パネルの穴が気になっていたのですが、デザインと軽量化のためだったんですね。
風防パネルの湾曲について
次に風防パネルがなぜ湾曲しているか気になりました。



風防パネルが湾曲しているのは、どのような効果を狙われているのでしょうか?



HPにも記載があるのですが、マクライトの構造は荷重がかかるほどに安定する仕組みとなっています。組み立てた状態で火床を真上から押していただくとわかりやすいですが、湾曲している部分が内側に入り込んで構造として安定しているのがお分かりいただけると思います。
組み立てた時点でも火床が低いため安定していますが、更に薪を乗せることで湾曲している部分が内側に入り込んで安定する構造のため、安心して焚き火が楽しめます。
交換用火床について
どうしてもこのタイプの焚き火台は、火床が薄いため焚き火をするたびに変形してしまいます。
ある程度の変形なら、叩いたりして直すこともできますが、どうにもならない時は交換したいもの。
そこで、今後火床単体のみの販売があるか尋ねてみました。



交換用としての火床単体のみの販売はお考えでしょうか?



交換用の火床単体の販売はお客様からご要望が多ければ対応を検討する予定です。
要望が多ければ、今後対応を検討する予定とのことなので、火床単体が販売されるといいですね。
他のオンラインストアでの販売について
レビュー当時は、TOKYO CRAFTSのオンラインストアのみでの販売だったため、今後他のオンラインストアなどでも販売があるのか訪ねてみました。



今後、御社ECサイト以外に、Amazonや楽天でご販売の予定はありますでしょうか?



TOKYO CRAFTSとして、お客さまに製品を手にとっていただける機会をより増やしていきたいと考えております。いつとは明言できませんが、今後は各種通販サイトへの展開も検討段階にございます。
もし今後、楽天やAmazonなどで販売されれば、ポイントが使えるためありがたいですね。
2022年11月から、Amazonでも取扱いが始まっています。
実際に使った感想とまとめ
実際にマクライトを使って焚き火をしましたが、薪を多く乗せても安心感がありました。
サイズはグループでも使用できるようにと、少しソロ用に比べると大きく感じますが、本体重量は1kgを切った794gと軽く、持ち運びも楽です。
火床高さが低く地面に熱が伝わりやすいため、地面が芝生だとその辺りが気になりますが、非常によく燃えて安定感のあるいい焚き火台だと感じました。
ピコグリル398の比較


次に、軽量焚き火台の代表格「ピコグリル398」と比較をしてみました。
見た感じからわかるように、マクライトの方が火床が広く、重心が低く安定感があります。




ピコグリルは側面にパネルがないため、長めの薪ははみ出して乗せることができます。
一方マクライトは、側面に風防パネルがあるため、長めの薪は縦向けや斜めに乗せることができます。
火床よりはみ出して薪を乗せる場合は、必ず目を離さずに焚き火を管理しましょう。急に薪が爆ぜたり、割れたりして地面に落ちる場合があります。
また焚き火調理をする場合、ピコグリル398はフレームの高さが一定のため、火に近づけたり離したりと火加減の調整が難しいですが、マクライトはフレーム以外に風防パネルの上にゴトク(五徳)を乗せることができるため、火に近づけたり離したりが簡単にでき、調理がしやすいと感じました。




収納サイズを比較したところ、A4サイズより少し大きい「ピコグリル398」より、「マクライト」の方が横に長くなっています。
そのため、ピコグリル398よりもコンパクトさは少し欠けます。
マクライト | ピコグリル398 | |
---|---|---|
使用時サイズ | W36×D40×H32cm(ゴトクを除く) | 約38×25×H24.5cm |
収納時サイズ | W21×D40×H2.5cm(収納ケース除く) | 約33.5×23.5×H1cm |
重量 | 本体:794g ゴトク(五徳):135g | 本体:約365g |
耐荷重 | 火床:15kg ゴトク(五徳)・風防パネル:7kg | 記載なし |
材質 | 本体、ゴトク(五徳):ステンレス(SUS304) 収納ケース:ポリエステル | ステンレス |
セット内容 | 本体、ゴトク(五徳)、収納ケース | 本体、収納ケース (販売店によってスピット/串が異なる) |
ピコグリル398は販売店によって、五徳になるスピット(串)がセットになっているところや別売になっているところがあるため、ここでは含めていません。
コンパクトさや重量はピコグリル398の方が勝りますが、安定感や火床の広さ、焚き火調理などではマクライトの方が勝っていると思いました。
あくまでも個人意見のため、ご参考程度にお考えください。
あとがき
安定感のある焚き火台で、大きな薪も乗せれるため色々な形で焚き火が楽しめる「マクライト」。
口コミなどでも評判がよく、かなり気になっていました。
実際に使用してみて、焚き火調理もしやすくて非常にいい焚き火台だと感じました。
普段からファミリーやグループなど、数人で焚き火をする方はもちろんのこと、ソロの焚き火がメインで、時折家族でも焚き火を楽しみたいという方にも、おすすめの焚き火台です。
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マクライトの後継機種「マクライト2
TOKYO CRAFTS オンラインストアにて、対象のキャンプ用品が最大26%OFFのスプリングセール開催中!
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