ダイヤフォートTC レビュー|TOKYO CRAFTSの洗練されたデザインのTCソロテント
ソロキャンプへ行くために、テントを検討されている方へ。
ソロ用とはいえテントには、様々な形状とサイズがあるため、どのテントを購入すればいいのか悩みますよね。
例えば、ミニマルキャンプをされる方は、多少狭くてもコンパクトなソロ用テントを、キャンプギアをたくさん持っていく方は、ゆったりと過ごせるようにと、あえてデュオ用テントを選ぶ方もいます。
このように同じソロキャンプでも、スタイルによって様々です。
そこで今回は、以下の項目からおすすめのテントを紹介します。
- 広すぎず狭すぎずソロに最適なサイズ
- 他と被らない唯一無二の形状
「広すぎるのも、狭すぎるのも嫌だな…」「他の人とあまり被りたくないな…」という方におすすめなのが、この記事で紹介するTOKYO CRAFTSのTCソロテント「ダイヤフォートTC (DIAFORT TC)」。
広すぎず狭すぎずに高さもあるため、テント内で快適に過ごせるソロに最適なサイズで、唯一無二の形状をしているテントです。
それでは、「ダイヤフォートTC」とは、どのようなテントなのか、レビューや特徴などを紹介していきます。
この記事は、TOKYO CRAFTS様より製品を提供いただき作成しています。
ダイヤフォートTC (DIAFORT TC) レビュー
「ダイヤフォートTC」を販売する「TOKYO CRAFTS」とは、タナちゃんねるでもお馴染みのタナさんが手掛ける事業の一つで、「言語化できない満足感」をブランドコンセプトとしているキャンプギアブランド。
そのTOKYO CRAFTSが初めて手掛けたテントが、今回紹介する「ダイヤフォートTC」。
従来のテントとは異なる発想のテントで、フルオープン時はまるでタープをダイヤモンド張りにしているよう。
それでは、ダイヤフォートTCとはどのようなテントなのか、レビューしていきます。
まずはセット内容から。
セット内容
ダイヤフォートTCのセット内容は、以下の通り。
- 本体x1
- メインポールx1
- サブポール×2
- キャリーバッグ×1
- ポールケースx1
- ペグケースx1
- ペグ(大)x2
- ペグ(小)x10
- エンドキャップx2
- 自在付き二又ロープx1
- 自在付きロープ (長)x2
- 自在付きロープ (短)×1
- 取扱説明書
続いて設営方法を紹介します。
設営方法
次にダイヤフォートTCの設営方法を紹介します。
本体を広げて、後方の2箇所をペグダウンします。
メインポールを組み立てます。
この際にペグ(大)と自在付き二又ロープも用意しておきます。
メインポールの先端を本体先端のグロメットに通して、自在付き二又ロープをかけます。
自在付き二又ロープを左右対称45度の位置にペグダウンし、メインポールを立ち上げ、自在を調節して、倒れないようにテンションを掛けます。
サブポールを組み立てます。
この際に、自在付きロープ×2とエンドキャップ×2とペグ(小)×2を用意しておきます。
組み立てたサブポールをテント内に入れ、先端をグロメットから出してエンドキャップをはめ、自在付きロープを張りペグダウンします。
本体の前部分とサイド部分をペグダウンします。
背面にあるループに自在付きロープを通し、ペグダウンをして調節します。
ベルクロをセットします。
各箇所を調整すれば完成です。
ディテール
次にディテールを見ていきます。
フルクローズ
まずはフルクローズ状態のディテールから。
正面から見るとワンポールテントの奥側を拡張したような感じに見えますが、背面に回るとまったく異なる印象を持つと思います。
サイドから見ると、パップテントを跳ね上げたようにも見えます。
またタープで「ダイヤモンド張り」をして、後方に拡張用のサブポールを追加したようにも見えます。
どれをとっても、今までに見たことのないフォルムをしていることは確かです。
メッシュ部分がブラックで、一瞬開いているようにも見えますがフルクローズ状態で、裾にはスカートを装備しています。
フルメッシュ
続いてフルメッシュ状態のディテールを見ていきます。
形状そのものは、フルクローズと何ら変わりがありませんが、前面と後方下部をメッシュにすることで、一気に風が吹き抜けます。
夏場の暑い時期は、フルオープンで過ごすのもいいのですが、就寝時に蚊などの虫を気にせずに寝たい場合は、フルメッシュにすることで虫の侵入を軽減してくれます。
ただし、フルオープンの方が涼しかったです。
フルオープン
フルクローズやフルメッシュも使いやすいと感じましたが、ダイヤフォートTCの一番の楽しみは、このフルオープン状態だと思います。
大きく開いた前面とサイド(片側のみ)から、テント内への動線も取りやすく開放感を得ることができます。
この状態でキャンプをすると、個人的にすごく気持ちよかったです。
ベンチレーション
前面には、大型のメッシュパネル兼ベンチレーションを装備。
外側からはわかりにくいのですが、内側から見ると三角形のメッシュパネルの上部がカットされており、フルクローズ状態でもこの部分がベンチレーションの役割を果たしてくれます。
また前面のメッシュパネルは巻いて下部に固定できる他、見た目はダラッとしますが、少しだけメッシュにすることもできます。
テント内背面の下部には、三角形の大型ベンチレーションを装備しています。
こちらは、フルオープンすることはできませんが、フルクローズはもちろんのことフルメッシュにして巻き上げることができるため、暑い時期や換気に一役買ってくれます。
ファスナー部分
前面パネルにはダブルファスナー、サイドパネル(片側のみ)にはトリプルファスナーを装備しているため、色々なアレンジが楽しめそうです。
ダイヤフォートTC (DIAFORT TC) 特徴
それでは、実際に使用してみて感じた「ダイヤフォートTC」の特徴を、紹介していきます。
- 様々なアレンジ張りが楽しめる
- 快適な居住空間
- 通気性が抜群
- 開閉可能なサイドパネル(片側のみ)
- 裾のスカートが巻き上げ可能
- 収納がコンパクト
- TC素材を採用
- 唯一無二のフォルム
それぞれを見ていきます。
様々なアレンジ張りが楽しめる
まず一番いいと感じた特徴が、このように様々なアレンジ張りが楽しめるところ。
フルクローズはもちろんのこと、大きな前面パネルと後方をメッシュにしたり、前面パネルを巻き上げてタープの「ダイヤモンド張り」のようにと、様々なシチュエーションによって張り方を変えて楽しむことができます。
「また、暑いからパネルを開けたいけど、開けると影がなくなるよな…」という時に試した張り方が上の画像の張り方。
フロントパネルと片側サイドのパネルをガイロープで引っ張ると、跳ね上げまではいきませんが、それなりの影ができます。
それだと風が通り抜けないという場合は、フロントパネルはメッシュにできるため、メッシュにすることで風が抜けますよ!
快適な居住空間
後方へ行くに連れ傾斜をしていますが、後方にサブポールを入れることによって、居住空間を広げています。
画像はインナー(別売)がないため2ルームではありませんが、後方にコットなどを置けば、寝室と前室のような使い方ができます。
またこの時は、「ワークマン 2WAYコット」をハイで使用したのですが、サブポール間が絶妙な間隔だったため、きれいに収まりました。
また別売のインナーを吊るすことで、寝室と前室を分けることも可能です。
ちょっとテント内が汚いですが、こんな感じにコットを一番奥にすれば、フルクローズでテーブルを置いてもコットとの間に空間ができるため、チェアが置けます。
また前方のデッドスペースに、このように扇風機を置いたりもできました。
撤収時に撮影したのですが、コットだけだとこれだけのスペースがあり、快適な居住空間があるテントだと感じました。
通気性が抜群
前面パネルには、大型のメッシュを装備。
この前面パネルをメッシュにして、後方パネルの下部をメッシュにすることで風が流れるため、暑い時期でも涼しく快適に過ごせました。
開閉可能なサイドパネル(片側のみ)
こちらは片側だけですが、開閉可能なサイドパネルを装備しています。
サイドパネルを巻き上げて出入り口の動線にしたり、メッシュはありませんが、風を通すために利用できます。
裾のスカートが巻き上げ可能
裾には、寒い時期の風や冷気の侵入を軽減するスカートを装備。
スカートは巻き上げ可能なため、夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができます。
スカートを巻き上げる際は、スカートの端をトグルに引っ掛けておけば、巻き上げやすいです。
また夏場でもスカートをおろすことで、蚊の侵入を軽減することができます。
スカート部分はTC素材ではありません。
収納がコンパクト
収納サイズは23×23×50cmと、このくらいのサイズのテントとしては、比較的にコンパクト。
バイクへの積載やボックスなどに収まるサイズ感です。
TC素材を採用
夏は涼しく冬は暖かい、通気性と遮光性に優れたTC素材を採用しています。
TC素材は、使用後にしっかりと乾かさないとカビや悪臭の原因になるというデメリットがありますが、ポリエステルやナイロンのテントと比べると、風合いもよく遮光性が抜群にいいです。
ただし、ポリエステルやナイロン素材のテントに比べると、重たくなります。
唯一無二のフォルム
前面はメインポールから吊り下げ、後方はサブポール2本を入れた構造は、まるでタープをダイヤモンド張りした状態に居住空間をプラスしたような感じ。
これまでに見たことのない形状をしており、まさしく唯一無二のフォルムのテントです。
メインポールがテント外側にあるため、フルクローズした状態でもテント内はストレス無くキャンプが楽しめました。
ダイヤフォートTC (DIAFORT TC) メリット・デメリット
- 唯一無二のフォルム
- 設営が簡単
- TCのため影が濃い
- 前面がメッシュになる
- ソロに最適なサイズ
- ペグ(小)が曲がりやすい
デメリット(残念なところ)
実際に設営して残念なところが一点。
それは、付属のペグ(小)が曲がりやすいところ。
ペグ(大)はメインポール用自在付き二又ロープに使用するため、重くて頑丈なのに対して、ペグ(小)は重さも軽くて少々ひ弱。
設営時に1本曲がってしまったのが残念なところ。
ただ、近頃はペグが付属していないブランドも多い中、初めてテントを購入する方にとってはありがたいのではないかと思いました。
少し気になるところ
前面が風上に面すると、形状から風の影響を受けやすいと感じますが、実際にビーチのキャンプ場で過ごしたところ、風速6mくらいの風であれば、設営さえしてしまえば意外と影響はありませんでした。
ただしこれ以上強い風の場合、風の影響が懸念されます。
もう一点、ヒサシの内側で前面パネルの上部が、雨天の際に乾きにくそうなところが少し気になりました。
ただ撤収時に気をつけて乾かせば、問題はないと思います。
メリット(いいところ)
残念なところや気になるところはありますが、それ以上にいいところが多いテントだと感じました。
唯一無二のフォルムのテントのため、あまり人とは被ることがありません。
慣れてしまえば、10分ほどあれば立てれるくらい設営が簡単です。
TC素材を採用しているため影が濃く、夏場は涼しく冬場は暖かく快適に過ごせるテントで、通気性もよく風通しもいいため、夏キャンプに最適です。
大型の前面パネルがメッシュになるため、ベンチレーションとしてだけでなく、外の風景を見ながら過ごすことができ、かつ虫などの侵入を軽減してくれるため非常に便利です。
後方の傾斜面にコットなどの就寝スペースを作りれば、快適なくつろぎスペースが確保できるため、快適にソロキャンプを楽しむことができることから、ソロに最適なサイズのテントだと思いました。
以上が、実際に使用して感じたメリットです。
ダイヤフォートTC (DIAFORT TC) 仕様・価格・カラー
ダイヤフォートTCの仕様や価格を紹介します。
仕様
サイズ | W330xD275xH215cm (ポール、ロープを除く) |
---|---|
収納サイズ | 23×23×50cm |
重量 | 総重量(約)7.5kg 幕本体(約)4.5kg |
材質 | 本体:TC(ポリエステル65%、コットン35%) マッドスカート:ポリエステル ポール:アルミニウム ペグ(大):スチール ペグ(小):アルミニウム ケース:TC(ポリエステル65%、コットン35%) |
セット内容 | 本体x1、メインポールx1SET、サブポール2SET、キャリーバッグx1、 ポールケースx1、ペグケースx1、ペグ(大)x2、ペグ(小)x10、 エンドキャップx2、自在付き二又ロープx1、自在付きロープ (長)x2、 自在付きロープ (短) ×1、取扱説明書 |
インナーテントは別売です。
価格
¥39,800(税込)
2023年12月9日現在
カラー
ダイヤフォートTCに新たなカラーが誕生しました。
新しいカラーは以下の2種類。
- カーキ
- サンド
カラーのみの違いで、仕様や価格は同じになります。
2023年12月9日現在
ダイヤフォートTC (DIAFORT TC) あとがき
ダイヤフォートTCは、マクライトや職器シリーズ「箸」など、類のないギミックや新しい発想のキャンプギアを提供する「TOKYO CRAFTS」のテントだけに、期待通りのテントで大変満足です。
後方のサブポールはテント内にあるものの、メインポールがテント外にあるため、デッドスペースが少ないのが特徴で、TC素材でこの価格。
これで人気が出ないわけがないですね。
今なら、限定でカラーバージョンも予約ができます。
ソロ用テントをお考えの方は、ぜひ候補の一つに入れられてみてはいかがでしょうか。
個人的にかなりおすすめのテントです。
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