ハンティングヘキサ T/C SW レビュー|ダックノットの欲しいが詰まったテント!
DUCNOT(ダックノット)より、「こんなの欲しかった!」が一杯詰まった「HUNTING HEXA(ハンティングヘキサ) T/C SW」と「HUNTING HEXA(ハンティングヘキサ) T/C」が登場!
見た目にノックアウトされた方も多いはず。
筆者もその一人です。
今回はこの2つのテントの違いや、HUNTING HEXA(ハンティングヘキサ) T/C SWの魅力、レビューなどご紹介します。
HUNTING HEXA(ハンティングヘキサ) T/C SW / DUCKNOT (ダックノット)
ダックノットとは?
ランタンケースなどのコットンギアで有名な「SPLASH FLASH」を自社ブランドとして持つ「株式会社ランケット」が手掛けるブランド「DUCKNOT (ダックノット)」。クッカーケース や焚き火台など様々なアウトドア・キャンプ用品を手掛けています。
以前にトランギアのストームクッカーを購入した際に収納ケースとして選んだのが、 DUCKNOT(ダックノット)のクッカーケースでした。非常に入れやすくて、生地も丈夫そうで大満足です。
2021年夏頃に購入した、八号帆布チェアバックポケットもDUCKNOT(ダックノット)でした。また、2022年に購入した焚き火台「B.S.T」は、筆者が今まで使用してきた焚き火台の中で、一番好みで理想の焚き火台でした。
DUCKNOT(ダックノット)は、「これいいな!」と思うものが個人的に多い気がします。
そんなDUCKNOT(ダックノット)が満を持して販売したのが、今回ご紹介する「HUNTING HEXA(ハンティングヘキサ) T/C SW」。
個人的には、「この機能欲しかった」というものが一杯詰まったテントだと思います。
それでは、セット内容から。
セット内容
HUNTING HEXA(ハンティングヘキサ) T/C SW のセット内容は、以下の通り。
- シェルター(本体)
- シェルターウォール(前幕)
- 収納袋(ペグ、ポール、本体)
- 本体ポール(アルミ33mm) ×2
- キャノピーポール:190cm (アルミ33mm)×2
- 取り替え窓:生地・透明・耐熱の3枚付属
- スチールペグ×15
- 自在金具付きロープ(4m×4、3.5m×9)
- ペグ打ちガイド一式(ガイドシート、テープ)
- 取扱説明書
2022年10月現在、取扱説明書の値
組み立て方
HUNTING HEXA(ハンティングヘキサ) T/C SW の設営方法をご紹介。
- STEP:1ペグ打ちガイドシートをペグダウン
まず付属しているペグ打ちガイドシートをHUNTING HEXA(ハンティングヘキサ) T/C SWを設営する予定の場所の中心にペグダウンします。
画像は付属のペグではなく、所有のチタンペグを代用しています。
- STEP:2ペグ打ちガイドテープを伸ばしてペグを打ち込む
次に同じく付属のペグ打ちガイドテープ(ロープ)の赤い方をペグに引っ掛けて伸ばし、伸ばした先にペグを打ち込みます。
ペグ打ちガイドテープ(ロープ)を伸ばす際は、ペグ打ちガイドシートの中央から合計6方向に伸びた線の上に来るように伸ばして、合計6箇所ペグダウンします。
- STEP:3シェルター本体を広げてペグにループをかける
シェルター本体を広げて、先程ペグダウンした6箇所にシェルターのループをかけます。
この時、窓が左側に来るように設置します。
- STEP:4メインポールをサイドから入れ立ち上げる
付属のメインポール(210cmで先に突起がない方)を、サイドを開いて入れ立ち上げます。
この時、天井にあるポールカップにポールを入れるようにして、ポールが地面垂直になるように立ち上げます。
片側が立ち上がったら、もう片側も同じように立ち上げ、その後ループを調節して均等にテンションがかかるようにします。
- STEP:5天井2箇所のガイロープを張る
メインポールの上部外側天井にあるループ2箇所にガイロープを結び、ペグダウンします。
これを行わないと、天井がダルダルになってしまいますので、必ず行いましょう。
筆者は初回忘れてしまい天井が垂れてしまったため、今後忘れないように、ガイロープをそのまま結んだ状態で収納しています。
フルクローズのみなら、ここで終了です。
- STEP:6フロントパネルを跳ね上げる
次に付属の190cmの突起があるポールで、フロントパネルを跳ね上げます。
ポールの先端に、フロントパネルのグロメットを通し、その上にガイロープを通して跳ね上げます。
暑い時期などは、これだけでも十分に快適な空間を得ることができます。
初めてキャノピー(跳ね上げる)すると、きっと天井がたるむと思いますが、その際はフロントのペグダウンをしているループのテンションを緩めることで、たるみが少なくなります。
キャノピーポールを、それぞれ2箇所ガイロープでペグダウンすることで、たるみを少なく張ることができます。
キャノピーのみなら、ここで終了です。
- STEP:7SWを広げて方向を確認する
ここからがハンティングヘキサ T/C SWのメイン、SW(シェルターウォール)の取り付け方です。
まず、SWを広げて方向(向き)を確認します。
DUCKNOTのロゴが表のセンター上部に来るようにします。
- STEP:8片側のキャノピーポールを下ろしてSWを引っ掛ける
片側のキャノピーポールを下ろし、ポールからガイロープとフロントパネルのグロメットを外します。
キャノピーポールの先端に、SWのグロメット、フロントパネルのグロメット、ファスナー開き防止のスライダーループ、ガイロープの順に通してポールを立ち上げます。
次にもう片側のキャノピーポールを下ろして、先程と同じように通してポールを立ち上げます。
- STEP:9SW端のトグルループを本体トグルに通して留める
SW(シェルターウォール)端にあるトグルループを、本体トグルに通して留めます。
- STEP:10マジックテープでポールに固定
前側は、マジックテープでポールに固定します。
- STEP:11SW上部のトグルに通して留める
- STEP:12各側面の連結トグル3箇所に通して固定する
両側面にある連結トグル3箇所に通して固定します。
- STEP:13SW裾4箇所のゴムループをペグダウンする
キャノピーポール付近裾、本体との交差部分裾にあるゴムループ4箇所をペグダウンし、ピンと張ればSW(シェルターウォール)の取り付けが終了です。
- STEP:番外背面をキャノピーする
ハンティングヘキサ T/C SWは背面が開くため、別売のキャノピーポールなどを使用してキャノピーすることができます。
夏の暑い時期など、オープンタープのように気持ちがいいですよ!
ディテール
ここでは、SW(シェルターウォール)を張った状態でのディテールをご紹介。
正面から見ると、ベイカーテントのような感じに見えます。
背面から見ると、従来のツーポールシェルターに見えます。
左側面には、取り替え可能な窓があります。
画像のように幕の生地と同じ窓と、透明窓、耐熱窓の3種類が付属しているため、シチュエーションによって取り替えが可能です。
また左・右側面上部には、ベンチレーションがあります。
ハンティングヘキサ T/C SWとハンティングヘキサ T/Cの違い
ハンティングヘキサ T/C SWとハンティングヘキサ T/Cの違いは、名称にもあるように前幕のSW(シェルターウォール)があるかないかの違い。
SW(シェルターウォール)があると、フロントパネルを跳ね上げた状態でクローズすることができるため、より一層プライベート感が増えて少しベイカーテントのような形状になります。
また前室が広く使用でき、天気のいい日はキャノピーをしている幕を巻き上げてサイドフラップを残し「スタービュー」という、プライベートスペースを充実させながら、夜空を見ることができるスタイルが可能。
以前はSW(シェルターウォール)の単体販売はありませんでしたが、2022年7月28日よりSW(前幕)単品の販売が開始されました。また2021年度版本体とSWは色味の違いがあるとのことで、購入時は了承の上ご購入下さい。
2022年10月6日現在
それでは、魅力をご紹介していきます。
HUNTING HEXA(ハンティングヘキサ) T/C SWの魅力
一言でハンティングヘキサT/C SWの魅力を伝えるならば、「いろんな欲しいが詰まったテント」ということ。
個人差があると思いますが、筆者が感じたハンティングヘキサT/C SWの魅力をピックアップしてご紹介します。
- プライベート感がかなりある
- 糸の段階から撥水加工が施されたハイブリットTC
- プライベート空間を保ちつつ星を見ることができるスターレビュー機能
- フォルムがかっこいい
- 様々なアレンジ張りが楽しめる
それぞれを見てきます。
プライベート感がかなりある
どこかベイカーテントのようにも見える「ハンティングヘキサT/C SW」
ハンティングヘキサ T/C SWは、SW(シェルターウォール)が付属しているため、フロントパネルを跳ね上げた状態でフルクローズできるため、プライベート感がかなりあるテントです。
糸の段階から撥水加工が施されたハイブリットTC
糸の段階から撥水加工を施されている、天然繊維の綿と化学繊維のポリエステルを混紡した素材「ハイブリットTC」を生地に採用。
特徴としては、高い撥水性があり雨の侵入軽減する効果はありますが、完全防水ではありません。
プライベート感を保ちつつ星を見ることができるスターレビュー機能
筆者的にはこの機能が一番魅力でした。
キャノピーをして天井部になる幕の部分を巻き上げると、サイドは幕があるためプライベート感があり、さらに夜空を見上げて星を見ることもできる「スターレビュー」機能。
ほんと、これはいいですね!
これだけのために、買いたい衝動に駆られます。
フォルムがかっこいい
好みがあるため意見は分かれるでしょうが、フォルムが無骨でカッコいいです。
OD(オリーブドラブ)もいいですが、筆者はコヨーテを選択して購入しました。
太陽のあたり具合などによっては、サンドベージュやカーキのように見えたりすることもあり、そこがまたいいです!
様々なアレンジ張りが楽しめる
HUNTING HEXA(ハンティングヘキサ) T/C SWは、シチュエーションによって様々なアレンジ張りが楽しめます。
HUNTING HEXA(ハンティングヘキサ) T/C SW特有のSWを設置した状態ならば、キャノピー状態でフルクローズができるため、プライベートがかなり保てます。
また荷物の少ないソロキャンプなどでは、昼間はキャノピー夜は跳ね上げを下ろしてフルクローズなども可能。
また暑い時期は前後のパネルをキャノピー状態にすれば、風が通り抜けます。
背面をキャノピーする場合は、別途キャノピーポールなどが必要です。
SW(シェルターウォール)を設置した状態で、フロントパネルを巻き上げたりも可能。
またSWを設置して、天井部になる幕の部分を巻き上げる「スターレビュー」など、様々なアレンジ張りができます。
HUNTING HEXA(ハンティングヘキサ) T/C SW メリット・デメリット
次に、実際に使用してみて感じたメリット・デメリットです。
メリット
- 様々な張り方ができる
- 風合いがいい
- シェルター内が広くて快適
様々な張り方ができる
魅力のところでも紹介したように、機構に応じて様々な張り方ができるところ。
雨天時などはキャノピーせずにフルクローズしたり、プライベート空間を楽しむためにSW(シェルターウォール)を張ったり、前面と背面をキャノピーしたりできます。
背面をキャノピーする場合は、別途キャノピーポールなどが必要になります。
風合いがいい
筆者はその他にもTC素材の幕を所有していますが、その中でも一番風合いがいい生地だと感じました。
シェルター内が広くて快適
高さもあるため、シェルター内がかなり広く、ソロだけでなくデュオでも快適にキャンプを楽しむことができます。
デメリット
- 重たい
- 価格が高い
個人的に感じた意見です。ご了承ください。
重たい
重く感じるかは人それぞれのため、難しいところですが、筆者が感じたデメリットは、まず総重量が約16.1kgと重たいところ。
TC素材の本体と+TC素材のSW(前幕)のため、仕方のないことなのですが、腰痛持ちの方だと持ち運ぶのに少し苦労するかも…
腰痛持ちの筆者が、付属品を全て収納した状態で3階から1階まで持ち運んだところ、なかなかきつかったです。
ただし、付属のスチールペグを本体の収納袋でなく、ペグ専用にしているオレゴニアンキャンパーのペグバッグに入れて別々に持ち運んだところ、少し軽くなりましたので、現在筆者はそのようにして運んでいます。
全てまとめると重たいのですが、パーツを少し分散させることで、解消できる内容です。
価格が高い
次に感じたのが、価格が高いところ。
ハンティングヘキサT/C SWは、SW(シェルターウォール)が付属しているため、従来のシェルターと比べて価格が高くなるのは仕方がないのですが、どうしても10万円近くになると「ポチッと!」即決購入できる価格ではないため、躊躇してしまいます。
実際に2021年の冬に躊躇していたところ、見事に1stロットが完売してしまいました。
ただTC素材でこれだけのサイズだと、この価格は妥当かなと思います。
また価格は高いのですが、実際に購入してソロキャンプで使用したところ、SWを張らずにフルクローズしても余裕があり、快適に贅沢にソロキャンプを楽しむことができたため、価格だけの価値はあると感じました。
今後、ひと回りコンパクトな「ハンティングヘキサT/Cソロ」も作られるとのことです。
HUNTING HEXA(ハンティングヘキサ) T/C SW カラー・仕様・価格
それでは次に、HUNTING HEXA(ハンティングヘキサ) T/C SWのカラーや仕様、価格をご紹介。
カラー
HUNTING HEXA(ハンティングヘキサ) T/C SWには、カラーが2種類あります。
どちらも渋いミリタリーカラーです。
- OD(オリーブドラブ)
- コヨーテ
筆者が購入したのはコヨーテですが、光や太陽のあたり方によってサンドベージュやカーキのようにも見える時があります。ご了承ください。
またSPLASH FLASH直営店のみで、チャコールが限定で発売されます。
こちらは2022直営店限定カラーとなるため、2023年以降はどうなるか不明です。
以前に販売された際は、即完売となっていますので、気になる方はチェック下さい。
仕様(スペック)
使用時サイズ | 幅400cm×高さ210cm×奥行き346cm キャノピー時:奥行き最大436cm |
---|---|
収納時サイズ | 幅77cm×奥行き26cm×高さ28cm |
重量 | 本体:約6822g SW:約1758g 本体ポール:210cm (アルミ28mm) 994g×2本 キャノピーポール:190cm (アルミ28mm) 910g×2本 袋:357g ガイドロープ:53g ペグ:99g×15本 窓:とも生地・透明73g・耐熱46gの3枚付属 |
材質 | ハイブリッドT/C(ポリエステル65% 綿35% 糸撥水加工) |
価格
材料費の高騰により価格も改定されました。
¥93,500(税込) → 2ndロット:¥99,000(税込)
2022年10月6日現在
2022年 ハンティングヘキサ T/C SW 2ndロット の変更点
2022年 ハンティングヘキサ T/C SW 2ndロットは、1stロットと比べて数点変更箇所があります。
変更点は以下の10箇所。
- 生地の目付を変更
- ループ・トグルループの改善
- キャノピーファスナーの改善
- テント本体のポールカップ変更
- ベンチレーション改善
- 自在金具の変更
- スカート素材の変更
- SW (前幕)サイドの留め位置を改善
- 収納袋の変更
- テンションベルト追加
生地の目付を変更
T/C生地の弱点である雨漏りを減らすため、生地の目付をあげました。この工程により生地の膨らみが少し増しています。
ループ・トグルループの改善
上記部品の素材を変更し、雨の侵入を防ぎます。
キャノピーファスナーの改善
キャノピーファスナーにフラップ (返し)を付けて雨の侵入を抑えます。
テント本体のポールカップ変更
これによって、ポールのズレが改善されました。
ベンチレーション改善
中側からはメッシュ端に生地を増設して横殴りの雨の侵入を防ぎ、外側は三角下側にパーツを増設し、空気の侵入を促します。
自在金具の変更
ヒルバーグやノルディスクが採用している三角型に変更したため、よりテンションをかけることが可能になりました。
スカート素材の変更
テント本体と同生地にしました。これにより生地の破損のリスクを減らせます。
SW (前幕)サイドの留め位置を改善
SW (前幕)のサイドの留める位置を、内側だけではなく外側にも留められる仕様にしました。それにより、テント内への出入りがし易くなりました。
収納袋の変更
内側の縫製を切りっぱなしからパイピング仕様に変更し、収納袋のサイドにロゴを追加。
テンションベルトを追加
収納の際に便利な、テンションベルト2本を追加しました。
HUNTING HEXA(ハンティングヘキサ) T/C SW 販売情報
予約販売が開始されると、瞬く間に完売してしまうハンティングヘキサ T/C SWの販売情報です。
SPLASH FLASH 直営店での販売開始日時は、以下の通り。
2022年10月1日(土)9:00〜 SPLASH FLASH直営店 (即出荷可能)
チャコールは限定カラーのため、こちらでしか購入できません。
またSPLASH FLASH以外にも、「ナチュラム」や「L-Breath」「UNBY」などでも取り扱いがあります。
HUNTING HEXA(ハンティングヘキサ) T/C SW あとがき
個人的にフォルムと機能はどストライクな幕なのですが、躊躇していたら1stロットが見事に完売していました。
今後ひと回りコンパクトな「ハンティングヘキサT/Cソロ」も作られるとのことで、個人的にそちらを待って購入しようと思ったのですが、やっぱりデュオでも使いたいと思い最終的に購入しました。
「欲しい」がたくさん詰まったテント「ハンティングヘキサT/C SW」
ソロキャンプに使うと、贅沢な空間を独り占めできますよ!