BLUETTI PV200レビュー|キャンプに持っていきたいソーラーパネル
一年を通して、キャンプに欠かせないキャンプ用品とは、何を思い浮かべますか?
クーラーボックスやテントなど、様々な意見があると思いますが、今やポータブル電源もその一つ。
最近は、LEDランタンの充電やスマホの充電、夏場の扇風機や冬場の電気毛布などへの電源供給に欠かせませんよね。
でもそのポータブル電源の充電を忘れたり、連泊をするとどうしても必要になるのが、屋外でのポータブル電源への充電問題。
そんな問題を解決してくれるのが「ソーラーパネル」です。
ソーラーパネルといっても、コンパクトで出力が小さいものから、出力は大きいけど持ち運ぶのには厳しいサイズものまで、様々な種類があります。
中でもキャンプに持っていくなら、そこそこコンパクトなサイズで持ち運びができて、高出力なものがいいですよね。
そこで今回は、持ち運びができて最高出力が200Wのソーラーパネル「BLUETTI PV200」の特徴などをレビュー、またメリット・デメリットなども紹介します。
この記事は、株式会社ブルーティパワー様より商品を提供いただき作成しています。
BLUETTI ソーラーパネル PV200 レビュー
今回紹介するソーラーパネル PV200は、ポータブル電源で有名なブランド「BLUETTI」から発売されている、最高出力が200Wのソーラーパネルです。
BLUETTI(ブルーティ)とは、2013年に中国広東省深圳市で創業した「POWEROAK(パワーオーク)」が手掛けるブランドで、「BLUE:青い地球・青い空・エコ」・「T (tomorrow):未来」・「T (technology):技術」・「I (innovation):創造・革新」という会社の理念と基礎を表してます。
筆者の所有するコンパクトなポータブル電源「EB3A」から、一世帯一日あたりの消費電力を十分補える容量を蓄電できる「EP500」など、様々なポータブル電源関連を手掛けるブランドです。
それでは、ソーラーパネル「PV200」のセット内容から紹介していきます。
セット内容
セット内容といっても、PV200本体と取扱説明書のみでMC4ケーブルは、PV200本体の背面ポケット内に固定されています。
- PV200本体(MC4ケーブル装備)
- 取扱説明書
MC4ケーブルからポータブル電源に接続するケーブルは付属しませんので、別途ポータブル電源にあった変換接続ケーブルが必要です。
ディテール
収納状態の正面には、存在感のあるBLUETTIのロゴがあり、背面中央にはポケットが備わっており、中にはMC4ケーブルが収納されています。
また背面下部には、ソーラーパネルを展開した際のスタンドがあります。
収納した状態でサイドを見ると、ポケット部分は厚みがありますが、ソーラーパネル自体は薄く非常にコンパクトに収納されているのがわかります。
また背面上部の2箇所には、勝手に開かないようにバックルで止まっています。
展開をすると、水色の持ち手(ハンドル)は必ず正面向かって左側に来るようになるため、あらかじめ展開する位置を決める際の左端の目安になります。
スタンドは、3段階に角度を変えることができます。
ポータブル電源との接続方法
ソーラーパネルPV200本体から出ているケーブルは、「MC4ケーブル」と呼ばれているソーラーパネルの規格でスタンダードなケーブルです。
通常ポータブル電源側には、このMC4ケーブルを直接挿す入力端子がないため、ポータブル電源の入力にあった変換接続ケーブルが必要になります。ポータブル電源によっては、付属している場合があります。お確かめください。
今回は、筆者が所有しているBLUETTIのポータブル電源「EB3A」で接続方法を解説します。
EB3Aは、変換接続ケーブルは付属していないため、購入する必要があります。
今回使用したのは、BLUETTIの「ポータブル電源用MC4ケーブル ソーラーパネルコネクター 1.5M」。
このケーブルは、MC4ケーブルからDC 8mm(7909)に変換するケーブルです。
同じブランドでも機種によっては、接続ケーブルが異なります。
まずMC4ケーブル同士を接続します。
そして、DC 8mm(7909)側をEB3A側の入力に挿すだけで、充電が開始します。
ポータブル電源 EB3Aを充電してみた
以前にレビューをしたことのあるBLUETTIのポータブル電源「EB3A」に、ソーラーパネルを接続して充電してみました。
バッテリーの残量を0%まで使用してから検証を行おうかと思いましたが、実際は0%まで使用してから充電することは少なく、残り30%くらいから充電を考えると思われるため、あえてバッテリー残量約30%にして、そこから100%までどのくらい時間がかかるか検証してみました。
日時 | 2023年9月22日 |
場所 | 沖縄県名護市 |
気温 | 最高気温32.7℃ |
天気 | 曇りのち晴れ |
まずEB3Aのバッテリー残量を約30%まで使用しました。
次にEB3Aの入力端子に、PV200からのケーブルを挿すと充電が開始します。
ソーラーパネルはテントと車の間に影が当たらないよう設置して、ポータブル電源は熱を持たないようテントの中に置いて充電をしました。
この日の天気は曇りのち晴れで、曇ったり晴れたりの連続でした。
晴れている際は出力(EB3A側入力)120〜150Wくらいが平均で、曇っている時で平均50〜70Wくらい。
その日の天気にもよりますが、この日は曇っている時でも50Wを下回ることがありませんでした。
天候、気温、日の当たる角度、ポータブル電源の種類などによっても異なりますので、参考程度にお考えください。
この日の最高出力(EB3A側入力)は、充電開始してすぐの169Wでした。
ソーラーパネルのため、少し日が陰ったりすると出力(EB3A側入力)は落ちてしまいますが、思った以上に落ちずに、この日は安定して電力が供給できたと思います。
お昼の12:30から充電を開始し、約60分後の13:30頃にはバッテリー残量が73%になり、充電開始から約105分後の14:15に充電が完了しました。
この日は、曇ったり晴れたりの連続だったため、正直もう少しかかると思っていたため、105分の結果に満足です。
天候、気温、日の当たる角度、ポータブル電源の種類などによっても異なりますので、参考程度にお考えください。
ちなみに、PV200から電力を供給しながら、LEDランタンやスマホなどの機器に充電をすることもできました。
BLUETTI PV200の特徴
続いて、実際に使用して感じたPV200の特徴は、次の通りです。
- 変換効率がいい
- 持ち運びやすい
- 収納ポケットを装備
- 収納型スタンドを装備
- 簡単に展開できる
変換効率がいい
一番の特徴は、変換効率がいいところ。
PV200の太陽光の変換効率は23.4%で、一見「そんなに高くないんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、住宅用太陽光発電の変換効率の目安は20%となっているため、この値は高いということがわかります。
実際に使用してみて感じたのは、曇った際はもちろん出力が下がりますが、50Wくらいで供給をし続け、晴れた際は100Wを下回ることがありませんでした。
最高出力200Wのソーラーパネルで、この日の最高出力が169Wのため、かなり効率がいいと感じました。
天候、気温、日の当たる角度、ポータブル電源の種類などによっても異なりますので、参考程度にお考えください。
持ち運びやすい
折りたたむことができ、さらに持ち手(ハンドル)を装備しているため、非常に持ちやすく移動しやすいです。
また持ち手(ハンドル)は、しっかりと丈夫な感じで、安心して持ち運びができます。
BLUETTIだから、ブルーなのかな…
収納ポケットを装備
背面に収納ポケットを装備しており、MC4ケーブルが固定されてポケット内に収納されいています。
またこのポケットに、MC4ケーブルからポータブル電源へ接続する変換ケーブルも収納しておくことで、ケーブルの紛失が少なくなることでしょう。
MC4ケーブルを出した後は、ファスナーを閉めておくと虫が入る心配もありません。
収納型スタンドを装備
PV200の背面下部には、スタンドを装備。
普段使用しない時は、画像のように折りたたんで収納ができます。
PV200を展開して横にすると、背面にはスタンドが3つ備わっています。
スタンドは、スナップボタンで角度を3段階変更することが可能です。
今回は真ん中の45°と一番上の40°を試してみましたが、この日は45°が一番最適でした。
天候、気温、日の当たる角度、ポータブル電源の種類などによっても異なりますので、参考程度にお考えください。
簡単に展開できる
展開する際は、背面上部左右にあるバックルを外して、持ち手(ハンドル)を正面向かって左側(背面から展開する際は右側)にして広げて、スタンドを立てるだけ。
簡単に展開ができます。
少し重く、展開した状態では移動しにくいため、あらかじめ持ち手が向かって正面左にくることを踏まえて位置を決めることで、展開後に移動させることが少なくなると思います。
間違って正面向かって右側に持ち手(ハンドル)を持ってくると、スタンドが立てれなくなり二度手間になるため、持ち手(ハンドル)は太陽に向かって左側と覚えておきましょう。
BLUETTI PV200のメリット・デメリット
次に、使用して感じたPV200のメリット・デメリットを紹介します。
- 充電が早い
- 曇っていてもそこそこ充電できる
- 自立して角度を調整しやすい
- 細い隙間に収納できる
- 少々重い
デメリット(残念なところ)
実際に使用してみて感じたPV200のデメリットは機能的なものではなく、少々重いというところ。
個人的に持った時、見た目以上にズッシリと感じるため、意外と重いかも…
これはサイズ的に仕方のないことかもしれませんが、女性だと重く感じるのではないかと思いました。
成人男性なら、短距離の持ち運びは問題ないと思いますが、キャンプに持ち運ぶ際に車まで距離があると、重く感じると思います。
筆者が感じたデメリット(残念なところ)は、以上の一点のみです。
メリット(いいところ)
少々重いという残念なところがありますが、それ以上にいいところをたくさん感じました。
実際に使用してみて感じた、一番いいところは充電が早いというところ。
充電する際の天候や日照時間などにもよりますが、きっと変換効率がいいためでしょう、他ブランドのソーラーパネルよりも充電が実際に早かったです。
充電時間は、充電する際の天候や日照時間、充電開始時間や気温などによって変わります。ご了承ください。
あとこちらも程度にもよりますが、検証時は「晴れ→曇り→晴れ→曇り」の連続で、太陽が雲に隠れている時も多々ありましたが、その時でも電力が供給されていました。これは正直すごいなと感じました。
また収納型スタンドを装備しており、簡単に自立ができてパネルの角度を調整しやすいところも、早く充電できるポイントだと感じました。
それでいて、使わない時は折りたたむことで薄くなるため、自宅のベッド下や家具の隙間などに収納ができ、保管場所に困りません。
筆者が感じたメリット(いいところ)は以上です。
BLUETTI PV200の仕様や価格
次に、PV200の仕様や価格を紹介します。
仕様
最大出力 | 200W |
太陽電池積層方式 | ETFE |
変換効率 | 最大23.4% |
出力電圧(Max.) | 20.5V |
出力電流(Max.) | 9.7A |
開路電圧(Voc) | 26.1V |
短絡電流(Isc) | 10.3A |
作業環境温度 | -10℃〜+65℃ |
推奨作業環境温度 | +25℃ |
折り畳み枚数 | 4枚 |
サイズ(展開時) | 59 × 226.5cm |
サイズ(収納時) | 59 × 63cm |
重量 | 7.3kg |
認証 | FCC、CE、ROHS |
価格
¥59,800(税込)
2023年11月26日現在
あとがき
実際に使用してみて、少し重たいというところはありますが、変換効率もよく非常に使いやすいため、キャンプに持っていきたいソーラーパネルだと感じました。
キャンプだけでなく、自宅でのポータブル電源の充電にも役立つため、出力200Wクラスのソーラーパネルをお考えの方は、候補の一つに入れてみてはいかがでしょうか。
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