【比較】カーミットチェアとハイランダー ウッドフレームチェアを比較!
2017年10月6日に発売、即完売したハイランダーのウッドフレームチェア
パッと見た目のフォルムが、キャンパー憧れのチェア「カーミットチェア」に瓜二つということもあるのでしょうが、ブラウン・アイボリー(コットン生地)各250脚、計500脚が瞬く間に売り切れました。
ここ最近は安定した供給があるためでしょう、完売しているのを見かけなくなりました。また、カラーもカモ、デニム(ポリエステル生地)と、レッド、カーキ(コットン生地)が追加され、選択肢がかなり増えました。
またウッドフレームチェアは、セール時には価格が下る傾向にあります。
実際にウッドフレームチェアを組み立ててみると、カーミットチェアと意外に違う箇所がわかってきたので、カーミットチェアとウッドフレームチェアを、勝手に比較してみました。
カーミットチェア
元々ツーリング(バイク)から生まれたカーミットチェアですが、お洒落キャンパーだけでなく、今やキャンパーの憧れのチェアとなっています。
分解ができ木製だけどそこそこ軽く、コンパクトになるだけでなく、見た目のフォルムが最高なところが大人気の理由ではないでしょうか。
仕様
スタンダード オーク
展開サイズ | Webサイトに全体サイズの明確な表示なし シート幅:19インチ(約48.3cm) 座面高:12.5インチ(約31.8cm) |
---|---|
収納サイズ | 6×22インチ (約16 x 56cm) |
重量 | 5.5lbs(約2.5kg) |
耐荷重 | 350lbs(約158kg) |
ワイド オーク
座面の広いワイドモデルもあります。
スタンダードに比べると2インチシート幅が広くなります。
展開サイズ | Webサイトに全体サイズの明確な表示なし シート幅:21インチ(約53.4cm) 座面高:12.5インチ(約31.8cm) |
---|---|
収納サイズ | 6×22インチ (約15.3 x 55.9cm) |
重量 | 6.2lbs(約2.8kg) |
耐荷重 | 350lbs(約158kg) |
スタンダード ウォールナット
フレームがウォールナット材になったモデルもあります。
展開サイズ | Webサイトに全体サイズの明確な表示なし シート幅:19インチ(約48.3cm) 座面高:12.5インチ(約31.8cm) |
---|---|
収納サイズ | 6×22インチ (約16 x 56cm) |
重量 | 5.5lbs(約2.5kg) |
耐荷重 | 350lbs(約158kg) |
ワイド ウォールナット
ウォールナットモデルの座面の広いワイドモデルもあります。
スタンダード ウォールナットに比べると2インチシート幅が広くなります。
展開サイズ | Webサイトに全体サイズの明確な表示なし シート幅:21インチ(約53.4cm) 座面高:12.5インチ(約31.8cm) |
---|---|
収納サイズ | 6×22インチ (約15.3 x 55.9cm) |
重量 | 6.2lbs(約2.8kg) |
耐荷重 | 350lbs(約158kg) |
ハイバック
スタンダード オークのハイバック版になり、約4inch(10cm)程背もたれが高くなったモデル。
アメリカのKERMIT CHAIR STORE には、販売がなかったため、現在のところ日本限定なのかもしれません。
展開サイズ | 全体サイズの明確な表示なし 座面高:約30cm |
---|---|
収納サイズ | 約11 x 16 x 67cm |
重量 | 約3kg |
耐荷重 | 350lbs(約158kg) |
価格
スタンダード オーク
KERMIT CHAIR STORE (アメリカ) :$159 → $189
DAYTONA INTERNATIONAL 日本正規代理店:¥28,080(税込) → ¥31,320(税込)→ ¥31,900(税込)
ワイド オーク
KERMIT CHAIR STORE (アメリカ):$179 → $199
DAYTONA INTERNATIONAL 日本正規代理店:¥31,860(税込) → ¥35,640(税込)
スタンダード ウォールナット
KERMIT CHAIR STORE (アメリカ):$219
DAYTONA INTERNATIONAL 日本正規代理店:¥37,800(税込)
ワイド ウォールナット
KERMIT CHAIR STORE (アメリカ):$239
DAYTONA INTERNATIONAL 日本正規代理店:¥42,120(税込)
ハイバック
スタンダード オークのハイバック版になり、約4inch(10cm)程背もたれが高くなったモデル。
DAYTONA INTERNATIONAL 日本正規代理店:¥42,120(税込)
特徴
今やカーミットチェアのフォルムに似せた感じのチェアが、どんどん世の中に溢れてきていますが、何と言っても最大の特徴はそのフォルムではないでしょうか。
フォルム
ここの作りなんて本当に芸術ですよね!
この木の削り方といい、金属部分の無骨さといい、いい比率で混じっているため何とも言えないかっこよさ!
また、座面や背面のこの横フレームの湾曲の仕方が半端なくいいです。
コンパクトに収納できる
このコンパクトに収納できるところも、フォルムに続く特徴ではないでしょうか。
元々車ではなく、バイクでのツーリング目的で作られているため、コンパクトに収納できるよう設計されています。
このコンパクトに設計するにあたって、先程のフォルムが生まれたと言っても過言では無さそうです。「いらないところは削ってアルミで軽くする」と、いったやり取りがあったに違いありません。(憶測)
収納時もまたかっこいいですね!
ウッドフレームチェア
きっと「1万円以下でカーミットチェアな感じのチェアを作るぞ!」と、いうコンセプトから作られていそうです。(勝手な2円の憶測ですが…w)
先日購入し実際に組み立ててみましたが、思ったよりも案外いい作りだと思いました。購入時に価格が安いため、期待は少なめにしておいたので、余計にそう思うのかもしれません。
こちらもカーミットチェア同様に、分解して収納することができるため、コンパクトに収納が可能です。
仕様
ブラウン | アイボリー | |
---|---|---|
展開サイズ | 約55×53×63cm | 約55×53×63cm |
収納サイズ | 約57×13×11cm | 約57×13×11cm |
重量 | 約2.4kg | 約2.4kg |
耐荷重 | 約80kg | 約80kg |
生地 | ポリエステル600D | コットン |
フレーム材質 | ブナ | ブナ |
価格
- ブラウン(ポリエステル生地):¥8,980(税込)
- カモ、デニム(ポリエステル生地):¥9,980(税込)
- ウッドフレームチェア2 アイボリー、レッド、カーキ(コットン生地):¥10,980(税込)
組立方法や組立時のコツなど
特徴
見た目はカーミットチェアに似ていますが、各パーツなどは微妙に違います。
特徴のあるところを挙げてみました。
座面・背面のパーツ
この部分も似ているのですが、カーミットチェアはこの部分が両側外れるのに対して、ウッドフレームチェアは片側しか外れずないため、取り外しするパーツが少なくて済みます。
保護キャップ付き
使用しているうちに、どうしても木製だと先が欠けてくるので、個人的にはありがたいです。
カーミットチェアの場合は、別売りとなっています。
カーミットチェアとウッドフレームチェアを比較
まず、仕様で比較してみたいと思います。
カーミットチェア スタンダード オーク | ウッドフレームチェア(ブラウン) | |
---|---|---|
展開サイズ | 全体サイズの明確な表示なし シート幅:19インチ(約49cm) シート高:12.5インチ(約31.8cm) |
約55×53×63cm |
収納サイズ | 6×22インチ (約16 x 56cm) |
約57×13×11cm |
重量 | 5.5lbs(約2.5kg) | 約2.4kg |
耐荷重 | 350lbs(約158kg) | 約80kg |
生地 | 1000デニールナイロンパッククロス | ポリエステル600D |
フレーム材質 | オーク材 | ブナ |
こうして比較して見て意外だったのが、収納サイズでした。カーミットチェアの方がかなりコンパクトに収納でき、ウッドフレームチェアの方がもう少し収納サイズが大きいと憶測していたため、この結果には驚きです。
一番の違いは耐荷重でした。こんなに差が出るものとは…
アームレスト下の金属部分の違いかもしれません。
耐荷重約80kgだと、少し身長が高くてガタイのいい方だとすぐに超えそうな耐荷重。以前購入したハイランダーのコットも耐荷重が80kgぐらいのはずが、72kgの私が数回寝て生地が破れた事があるため、個人的にはもう少しここら辺りを頑張って欲しかったですね。
カーミットチェアとウッドフレームチェア、パッと見た目は似ています(ウッドフレームチェアの方が寄せてきていますが…)が、じっくり見てみると案外違う箇所がわかってきます。
その箇所を挙げてみたいと思います。
アームレスト下の金具の違い
個人的に一番違うと思ったところは、タイトル通りにアームレスト下の金具の違いかと思います。上記写真はカーミットチェアのアームレスト下の金具です。
かなり手の込んだギミックになっています。
ウッドフレームチェアというと…
アームレスト下にL型の金具を取り付けただけの構造。カーミットの構造よりも少し弱そうな気がします。
個人的にカーミットチェアは、ここに一番労力がかかっている気がします。
ニスの塗り加減の違い
いい意味でも、悪い意味でもカーミットチェアはニスがガンガンに塗られています。これは好みの問題にもなってくるかと思いますが、個人的にはガンガンに塗られている方が、雨などの天候に強そうだと思いました。
逆にウッドフレームチェアは、殆ど塗られていない感じがします。これはこれでナチュラルでいい感じもしますが、個人的に何か物足りない気がします。
座面・背面のパーツの違い
カーミットチェアは、上のように本体(一番左)と脚の横フレーム×2、座面・背面の横フレーム各1つずつの計5パーツに分けて分解・収納をすることができます。
ウッドフレームチェアは、本体(一番左)と脚の横フレーム×2の計3パーツに分けて分解・収納することができます。
カーミットチェアでは外すことができた、座面・背面の横フレームが、ウッドフレームチェアでは上の写真のように、片側が金具で止められており外すことができません。
座面の角度の違い
これは見た感じに気付いたことなのですが、カーミットチェアの座面はやや手前上がりで奥(背面側)にいくに連れてやや下がっている感じがします。
一方、ウッドフレームチェアは見てもわかるように、ほぼ真っ平らです。
どちらがいいかは、個人の好みになるとは思いますが…
木材の違い
あと違うところは、木材の種類の違いになります。
カーミットチェアが使用しているオーク材とは、
ブナ科コナラ属の植物の総称で、加工しやすい種が多く、ヨーロッパや北アメリカでは家具やフローリング(床材)、ウィスキーやワインの樽の材料などに広く使われる。木肌は中程度から粗めの堅い木材で、木目がはっきりし、特に柾目面にはそれが美しい模様として現れる。また、虎斑(とらふ)と呼ばれる虎の斑紋を連想させる模様が現れることも特徴。
via : ウィキペディア
一方、ウッドフレームチェアのブナ材とは、
ブナ科ブナ属の落葉高木。落葉広葉樹で、温帯性落葉広葉樹林の主要構成種、日本の温帯林を代表する樹木。ブナの木は非常に重く川を流して搬出することが困難なことから、商取引には向かない資材だった。その上、 腐りやすい上に加工後に曲がって狂いやすい性質があり、20世紀の後半まで用材としては好まれなかったが、薪のほか、下等品のための需要はあった。ブナ材は他の資材に比べ重量に対する引っ張り強度に優れた特性があり、20世紀には薬品処理と合板の接着・加工技術の向上によって需要が増えている。曲げに適しているため、家具の脚に好まれる。また円筒形に曲げやすいことから、太鼓類の胴としても利用される。 紙パルプ、 家具材(主に脚物家具)、スキー板、ベニヤ材、玩具材、楽器の鍵盤、ブラシの柄などに用いられている。
via : ウィキペディア
と、オーク材の方が高そうな感じがしますね。
ただ両方とも、ブナ科の植物なので大きなところは似ているのかも知れませんね。曲げやすいところとか…
価格の違い
カーミットチェアが日本正規代理店(DAYTONA INTERNATIONAL)の販売価格が税込31,320円に対して、ウッドフレームチェアがブラウン(ポリエステル生地)税込8,980円と約1/3以下になっています。
あとがき
色々と比較して調べてみると、様々な箇所が違うことがわかってきました。
似て非なるものとはこういうことを指すんでしょうね。
私もカーミットチェアが欲しかったのですが、手が届かないので買うのを諦めていたところに、カーミットチェアな感じのウッドフレームチェアが出てきたので、飛びついて購入しました。ただ見た目は似ているけど、別物だと思ったほうがいいと思います。(そりゃそうだ)
あのアームレスト下の金具の部分は、カーミットでしか見れませんので…
ただウッドフレームチェアは、この価格でこれはこれでいいチェアだと思いました。