OneTigris CONIFER レビュー|独特のフォルムをしたソロキャンプ用アシンメトリー テント
ソロキャンプ用TCテントをお探しの方へ!
様々なキャンプギアを提供するブランド「OneTigris(ワンティグリス)」より登場した、ソロ用TCテント「CONIFER(コニファー)」。
フォルムはワンポールテントの形状ですが、標準で二股ポールを採用しており、しかもワンポールテントのデメリットである「裾付近のデッドスペース」を軽減した構造。
それゆえに、独特のフォルムをしたアシンメトリー (左右や前後非対称) テントとなっています。
今回は、そのOneTigris(ワンティグリス) のCONIFER(コニファー) の魅力を、実際にレビューをしながら紹介します。
CONIFER(コニファー) / OneTigris(ワンティグリス)
今回ご紹介するTCテント「CONIFER(コニファー)」は、見た目がアシンメトリー (左右や前後非対称)で、独特の形状をしています。
しかしバランスが悪いのではなく、これはこれでカッコいいフォルムをしています。
「CONIFER(コニファー)」を手掛けるのは、人気ブランドの一つ「OneTigris(ワンティグリス)」で、標準で薪ストーブをインストールできるよう、煙突口を装備し煙突ガードが付属しているテントです。
OneTigrisとは?
OneTigris(ワンティグリス)とは、タクティカルギアやサバイバルギアなどを手掛ける中国のブランドで、テントやタープ、テーブルなど様々なキャンプギアを展開しており、TANGRAMや、Northgazeなど人気のテントが多数あります。
筆者はOneTigris(ワンティグリス)のテントを所有していませんが、以前にアウトドアボトル用ポーチを購入して、現在でもキャンプに必ず持って行っています。
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CONIFER(コニファー) セット内容
OneTigris(ワンティグリス) CONIFER(コニファー)のセット内容は、以下の通り。
- テント本体
- 煙突ガード(煙突パッド)
- テントペグ×14
- 3mロープ(ガイライン)×6
- Aフレームテントポール(二股ポール):1セット×1
- ポジショニングロープ×1
- スタッフサック(収納袋)×1
前面パネルを跳ね上げるためのポールは付属しないため、用意が必要です。
またスタックサック(収納袋)には、設営方法など説明書が縫われているため、紛失することがありません。
CONIFER(コニファー) ディテール
正面向かってセンター左側上部に、薪ストーブの煙突を通すための口があります。
正面から見ると、従来の4角錐または8角錐のワンポールテントのように見えますが、側面から見ると全く異なっていることがわかります。
少し斜め後ろから見るとわかりますが、サブポールを使用してテンションをかけて、少し傾斜をさせることで雨などの侵入を軽減してくれそうです。
背面下部の三角のメッシュ部分を開くことで大型ベンチレーションとなり、テント上部2箇所のベンチレーションと共にテント内の換気をスムーズに行います。
形状は正確には4角錐ではなく、変形7角錐または8角錐になります。
CONIFER(コニファー) 組み立て方法
スタックサック(収納袋)からテント本体を取り出し、広げて4コーナーをペグダウンします。
この時画像右側にある、三角のメッシュが背面になるようにします。
ペグダウンの際は、テンションベルトに余裕を持たせておきます。
次に付属のポールを組み立てます。
続いてサイドを開き、ポールを入れてテントの頂点にポールの2股部分がくるようにします。
画像では、2股ポールを作ってからテント内に入れましたが、1本のポールと2股部分を連結させたものを先に入れて、後からもう片側のポールをジョイントした方が設置しやすいかも 。
2股ポール先端のピンを、ポジショニングロープのグロメットに通し、テンションをかけ立ち上げます。
この状態でテントは、このように立ち上がります。
サブポールを、背面ベンチレーショントップとボトムのグロメットに通し、テンションベルトを引っ張ってテンションをかけます。
ベンチレーショントップのテンションベルトを引っ張り、地面にペグダウンします。
両サイド1箇所ずつと、正面センターをペグダウンすれば完成です。
あとは必要に応じて、ガイロープを張って下さい。
OneTigris(ワンティグリス) CONIFER(コニファー) 特徴
それではOneTigris(ワンティグリス) CONIFER(コニファー)の特徴をピックアップして紹介。
- ワンポールテントのデメリットを軽減
- 巻き上げ可能なスカート装備
- TC生地を採用
- キャノピーすることができる
- 様々なアレンジ張りができる
- 大型ベンチレーションを装備
それぞれを見ていきます。
ワンポールテントのデメリットを軽減
CONIFER(コニファー)最大の特徴は、ワンポールテントのデメリットを軽減しているところ。
実際はワンポールではなく、二股のA型フレームを採用しているため少し異なるかもしれませんが、形状は従来のワンポールテントと同じで、本来なら裾にかけて高さが下がっていくため、裾付近がデッドスペースになりがちだったのを短いポールを使用して立ち上げることで、デメリットである圧迫感を軽減しました。
少しZANE ARTS(ゼインアーツ)のギギ1の構造と似ていますが、その部分に荷物やコットが置けるため、非常にありがたい構造です。
巻き上げ可能なスカート装備
テント裾には、寒い時期に冷気や風の侵入を軽減してくれるスカートを装備。
暑い時期は、巻き上げてロープで固定ができるため、4シーズン通して使用ができます。
TC生地を採用
薪ストーブや焚き火などの、火の粉に強いTC生地を採用。
夏は影が濃くできるため涼しく、冬は暖かく過ごせそうです。
TC素材ですが、決して燃えないわけではありませんので、火の取り扱いには注意が必要です。
キャノピーすることができる
別売ですが、キャノピー用ポールを用意すれば、両サイドのファスナーを上げてキャノピーすることが可能です。
テント本体の約半分くらいをキャノピーできるため、キャノピー空間も広々としています。
様々なアレンジ張りができる
キャノピーも使用するポールの本数で、様々な張り方ができます。
またフルクローズしてサイドを巻き上げるなど、季節や天候等によって様々なアレンジ張りが楽しめます。
大型ベンチレーションを装備
背面下部には、三角の形状をした大型ベンチレーションを装備しています。
もちろんメッシュだけでなく、寒い時期はフルクローズすることもできます。
テント上部のベンチレーションと共に、テント内の換気をスムーズにする他に、暑い時期は前面を跳ね上げて背面のベンチレーションをメッシュにすることで風が通り抜けることでしょう。
OneTigris(ワンティグリス) CONIFER(コニファー) メリット・デメリット
それでは、実際にCONIFER(コニファー)でキャンプをして感じた、メリット・デメリットは以下の通りです。
個人的な感想になります。ご了承ください。
- ワンポールテントのデメリットを軽減
- 様々なアレンジ張りを楽しむことができる
- キャノピーでタープいらず
- 大型ベンチレーションを装備
- ピシッと張りにくい
CONIFER(コニファー) 残念なところ(デメリット)
「それが残念なところ(デメリット)か!」と言われるかもしれませんが、メインポールが2股のためか、ピシッと張りにくい感じがしました。
気にするなと言われればそれまでですが、2股部分が丸まっているためか、従来のワンポールに比べて綺麗にテンションがかけれませんでした。
ポジショニングロープ(ビルディングテープ)の両端にポールを入れてテンションをかけると、CONIFER(コニファー)自体も高さが上がりテンションをかけやすくなるのですが、綺麗に張ることができませんでした。(一辺が少し垂れたりする)
またキャノピーをした後の、フルクローズ時になかなか綺麗に張れませんでしたが、機能面などでは一切デメリットを感じませんでした。
もし今後感じた場合は追記します。
CONIFER(コニファー) いいところ(メリット)
CONIFER(コニファー)の最大のメリットは、ワンポールテントのデメリットを軽減しているところ。
それは、標準で2股ポールが付属しているため、まずテント内のド真ん中に邪魔なポールがないのと、裾に向かってできるデッドスペースを独自のショートポールで立ち上げて、圧迫感を軽減しているところ。
従来のワンポールテントと比べると、テント内で広々と快適に過ごすことができます。
本体約半分を跳ね上げてキャノピーをすれば、別途タープを張らなくても、ソロキャンプなら余裕の前室を確保することができます。
またキャノピーだけでなく、サイドを巻き上げたりと、様々なアレンジ張りを楽しむこともできます。
テント本体後方には、大型ベンチレーションを装備しているので、夏場はキャノピーすれば風が通り抜けて涼しく過ごるところなどが、筆者の感じたメリットです。
OneTigris(ワンティグリス) CONIFER(コニファー) 仕様・価格
CONIFER(コニファー) 仕様
サイズ | 幅260cm奥行260cm高さ180cm |
---|---|
収納時サイズ | 60cm x 20cm |
重量 | 約6.8kg |
耐水圧 | 400mm撥水処理 |
材質 | テント本体:TC ポリコットン生地 ポール:7075アルミニウム合金 |
セット内容 | 3mロープ×6 テントペグ×14 Aフレームテントポール:1セット×1 スタッフサック×1 テント本体*×1 煙突ガード(20x30 cm)×1 ポジショニングロープ×1 |
キャノピーポールやインナーテントは付属しません。
CONIFER(コニファー) 価格
¥31,000(税込)
2024年1月15日現在
CONIFER(コニファー)とバンドック ソロティピー1TCを比較
全くもって比較する必要はありませんが、筆者の所有する似た感じのテント同士のため、あえて比較してみました。
まずは形状から比較。
フルクローズの形状が見た感じ、ソロティピー1TCの四角錐に対してCONIFER(コニファー)は変形7角錐または八角錐の形状をしています。
CONIFER(コニファー)は、ペグダウンの仕方によって少し異なります。
ソロティピー1TCは跳ね上げてキャノピーすると、画像のように先に行くにつれてキャノピー部分の面積が細くなっていくのに対して、CONIFER(コニファー)はテントの約半分を跳ね上げる仕組みのため、キャノピー部分の面積が広いのが特徴です。
次に仕様を比較してみました。
OneTigris(ワンティグリス) CONIFER(コニファー) | BUNDOK(バンドック) ソロティピー1TC | |
---|---|---|
サイズ | 幅260cm奥行260cm高さ180cm | 幅240cm奥行240cm高さ150cm |
インナーサイズ | なし | 幅220cm奥行100cm高さ135cm |
収納サイズ | 60cm x 20cm | 約44cm x 24cm x 24cm |
重量 | 約6.8kg | 約4.8kg |
材質 | ポール:7075アルミニウム合金 | テント本体:TC ポリコットン生地(ポリエステル65%・コットン35%) インナー:ポリエステルメッシュ ポール:アルミ合金φ16mm | テント本体:コットン混紡生地
セット内容 | 3mロープ×6 テントペグ×14 Aフレームテントポール:1セット×1 スタッフサック×1 テント本体*×1 煙突ガード(20x30 cm)×1 ポジショニングロープ×1 | フライシート×1 インナーシート×1 メインポール×1 サブポール×1 ペグ×14本 ロープ×5本 コンプレッションベルト付収納ケース×1 |
キャノピーポール | なし | あり(サブボール) |
二股ポール | あり | なし |
大型ベンチレーション | あり | なし |
実際に両方使用してみて感じた結果CONIFER(コニファー)は、サイズからもわかるようにテント内が広く、標準で二股ポールを装備しています。またポール自体がソロティピー1TCと比べて太く、重量や収納サイズは大きくなります。
ソロティピー1TCは、サイズがコンパクトな分設営がかなり楽で、メッシュのインナーを標準で装備して、コンパクトな分重量や収納サイズが小さくなります。キャノピーポールは付属していますが、メインポール同様に少し経が細いです。
少し狭くても、設営が簡単でいろいろなアレンジ張りを楽しみたい方には、ソロティピー1TCがおすすめ!
またソロティピー1TC用フロントウォールを別途購入すれば、前室も広くなります。
ワンポールテントのデメリットを軽減し、テント内を広々と快適に過ごしたい方には、CONIFER(コニファー)がおすすめです。
コニファーをおすすめ | ソロティピー1TCをおすすめ |
テント内で広々と過ごしたい テント内の圧迫感が少ないほうがいい 様々なアレンジ張りを楽しみたい | 少し狭くても設営が簡単な方がいい 様々なアレンジ張りが楽しみたい コンパクトなワンポールテントが欲しい |
購入時の参考になれば幸いです。
OneTigris(ワンティグリス) CONIFER(コニファー) あとがき
OneTigris(ワンティグリス) CONIFER(コニファー)を実際に使用してみたところ、構造などは少し異なりますが、2020年に大人気となったBUNDOK(バンドック)「ソロティピー1TC」を彷彿させられました。
どちらもいいところがありますが、個人的には後発のコニファーの方が広くて快適だと感じました。
ソロキャンプ用TCテントを探されている方に、おすすめのテントです。
今後ソロティピー1TCのように、人気が爆発しそうなテントだと感じましたので、気になる方はお早めに!
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