vicopo バーベキューコンロ レビュー|一瞬で展開・収納が可能なグリル
キャンプでバーベキューや焼き鳥などをしたい時、どのようなコンロやグリルを使っていますか?
筆者は昔からファイアグリルを使っていましたが、ソロキャンプだと持ち運びに大きすぎるのと、組み立てるのが少し面倒で、最近はソロキャンプにコンロやグリルを持って行ってませんでした。
筆者のように「組み立てるのが面倒だな…」「持ち運びにかさばるな…」と思って、コンロやグリルをキャンプへ持っていかない方も多いのではないでしょうか。
でも組み立て(展開)が簡単で、コンパクトに持ち運べるコンロがあるなら、ソロキャンプでも焼肉やバーバキュー、焼き鳥などを楽しみたくなりませんか?
今回紹介する「vicopo バーベキューコンロ」は、コンパクトで展開・収納が一瞬でできてしまうため、実際に使用してみてソロキャンプに持っていきたいグリルだと感じました。
そこで今回は「vicopo バーベキューコンロ」の特徴やレビュー、メリット・デメリットを紹介します。
この記事は、vicopo様より製品を提供いただき作成しています。
vicopo バーベキューコンロ レビュー
今回紹介するバーベキューコンロは、中国のブランド「vicopo(ビコポ)」が手掛ける一瞬で展開・収納が可能なグリルです。
まずはセット内容から見ていきます。
セット内容
まずは、vicopo バーベキューコンロのセット内容から紹介します。
- バーベキューコンロ本体
- 焼き網
- ステンレス棒×2(高さ調整用)
- 収納袋
- 取扱説明書
ディテール
次に、vicopo バーベキューコンロのディテールを見ていきましょう。
わかりやすいよう、焼き網とステンレス棒は含めていません。ご了承ください。
収納した状態の正面からとサイドの状態。
非常にスマートに収納ができていることがわかります。
実際は、この脚の内側に2本のステンレス棒と焼き網を入れて収納します。
続いて展開した状態の正面とサイドを見ていきます。
サイドのスリットにないくぼみが、正面側のスリットにあることがわかります。
ロストルの高さ調整を行う際は、この正面のスリットに付属している2本のステンレス棒を挿して持ち上げて、スリットにある2箇所のくぼみに掛けることで高さ調整を行います。
上部から見ると底部の上に、穴が24個空いている板(ロストル)があるのがわかります。
正面のスリットには底部分が掛かり、サイドのスリットにはロストル部分が掛かるように設計されており、使用時には外れないようになっています。
このスリット部分があるからこそ、一瞬で展開・収納が可能になります。
展開・収納・組立・分解方法
続いて、vicopo バーベキューコンロの展開・収納方法や、組立・分解方法は以下の通り。
また展開方法と収納方法は動画を撮影しましたので、あわせてご覧ください。
展開方法
展開方法と言っても、一瞬で完了するため、動画でご覧ください。
収納方法
こちらも展開方法と同じく、収納も一瞬で完了します。
ただし動画は、炭を使用した状態ではなく新品状態のため、実際は炭や灰を取り除くか、清掃をしてから行います。
分解方法
炭などを使用すると、必ず灰がロストル下の底部分に溜まります。ロストル部分のみ少し持ち上げて清掃をすることも可能ですが、キレイに清掃を行うなら一層のこと分解して清掃をした方がいいです。
そこで、分解方法を紹介します。
あくまで筆者が行った分解方法で、他にもっと分解しやすい方法があるかもしれません。ご了承ください。また手前や奥、左や右などの表現がありますが、反対側からでもかまいません。
分解するに当たって、まずどのような構造になっているのかを知る必要があります。
四方が風防に囲まれて、底から少し浮いてロストルがある構造で、外れる箇所は決まっています。
ロストルは、サイドのスリット4箇所の上部にある、少し横に広がったくぼみから抜くしか方法がありません。
ロストルを抜くのですが、普段抜けないように端は少し湾曲しています。
ステンレス棒を使用して、ロストルを上段にしておいてから外すと、外しやすいです。
片側が外れれば、もう片側は外しやすくなります。
次に底部分を外すために、サイドを内側に押し込むことで、画像のようにサイドの上部に引っかかります。
この状態で、片側から外していきます。
この時、底部分を一番上まで持っていき、手前側の風防も底と一緒に折りたたんで奥側の上部から外すと外しやすいです。
奥側が外れれば、もう片側の手前側を外せば分解終了です。
あとはキレイに清掃をし、乾かしてから組み立てます。
組立方法
清掃が終わり、各パーツがキレイになった後は、元のように一瞬で展開できるように組み立てる必要があります。
そこで、組立方法を紹介します。
あくまで筆者が行った組立方法で、他にもっと組み立てやすい方法があるかもしれません。ご了承ください。また手前や奥、左や右などの表現がありますが、反対側からでもかまいません。
筆者は底部分を手前側からはめ込みました。
分解方法の反対を行えばいいため、左右のサイドを内側に押し込んで、サイドの上部に引っ掛けて行ってもいいですし、画像のようにサイドを底部の上に乗せながら行っても問題ありません。
画像のように、底部分の端中央には折返し部分があるため、底部分を組み立てる前にサイドを底部分の上部に持ってきていないと、後から大変です。
次に底部分の奥側をはめ込む。
この時、先程入れた手前側のパネルも、画像のように一緒に折りたたんだ状態で行うと作業がしやすかったです。
筆者は左側のサイド部分から、ロストルをはめ込みました。
画像のように、サイドパネルを内側に入れて作業をするとしやすいです。
続いて、もう片側のロストルをはめ込みます。
この時画像のように、左サイドパネルも一緒に持ち上げながら、右サイドパネルにはめ込むと作業がしやすいです。
手を離しても、引っかからずに下へ落ちれば組み立て完成です。
組立完了後は、必ず収納と展開できるか確認してください。
焼き鳥やバーベキューをしてみた
それでは、実際に炭を使用して焼き鳥やバーベキューをしてみました。
今回使用した炭は「岩手切炭 なら堅1級」。
スーパーで冷凍の焼き鳥を購入しようと思ったら、かなりの数が入ったものしかなく、一人のため自分で串に差して作ることに…
ししとうがなぜか売ってなかったため、似た感じのピーマンを代用に…
あと牛串も作ってバーベーキューコンロに乗せたところ、肉のサイズなどにもよりますが、約7串乗りました。
高さ調節が可能なため、最初は近づけて焼けだしたら少し離すことも可能で、美味しく焼けました。意外とミニトマトが美味かったです。
これはステーキといっていいのか、バーベキューといっていいのかわかりませんが、牛肉を一枚焼くことに…
途中、試しにタレに浸して焼いてみました。
こちらも非常に美味しく焼けました。
付属の焼き網で牛肉をタレに浸して焼くと、当然このようにこびりつきます。
これがどのくらいキレイになるかもレビュー。
100均のヘラと、普段からキャンプで使用しているtent-Mark DESIGNSの「ステンレス布巾」を使用すれば、このようにキレイにすることができました。
これで安心してタレ塗って焼けるな…
今回は、キレイに汚れを落とせましたが、場合によっては落とせないこともあるかもしれません。
vicopo バーベキューコンロの特徴
実際に使用してみて感じた、vicopo バーベキューコンロの特徴は以下の通り。
- 一瞬で展開・収納が可能
- 3段階の高さ調整ができる
- コンパクトに収納できる
- 分解して清掃できる
一瞬で展開・収納が可能
動画でもわかりますように、本当に一瞬でコンロの展開、収納ができます。
これが、vicopo バーベキューコンロ最大の特徴です。
個人的に、展開(組み立て)が面倒なため、ソロキャンプではグリルやコンロ等を持参していませんでしたが、これからはソロキャンプの必需品となりそうです。
収納は一瞬でできますが、灰処理や清掃を行ってからやった方がいいです。
3段階の高さ調整ができる
付属している、2本のステンレス棒をバーベキューコンロの正面と背面にあるくぼみに引っ掛けて、ロストルの高さを3段階調整することができます。
これも、炭が小さい場合や食材に炭を近づけたい場合などに役に立ちます。
逆に食材に近づけていた炭を、遠ざけたい場合にも利用できます。
画像は高さ調節なしの状態。
画像はステンレス棒が一番下の状態。
この状態の時は、ロストルがステンレス棒に乗っていないため、ステンレス棒を入れない状態と同じで、高さ調整のスタンバイ状態です。
ステンレス棒の上にロストルが乗せて、コンロ本体の正面と背面にある真ん中のくぼみに掛けるると、画像のような状態が高さ調節中段。
小さめの炭を縦にしたり、炭が小さく食材に近づけたい時に役立つ高さ。
高さ調節なしの状態と比べると、かなりロストル部分が上昇しています。
ステンレス棒の上にロストルが乗せて、コンロ本体の正面と背面にある一番上のくぼみに掛けるると、画像のような状態が高さ調節上段。
炭を横にしたり、平たい炭などを使用する時や、炭が小さく食材に近づけたい時に役立つ高さ。
これだけロストルが上昇すると、色々な形状の炭が使えそうです。
コンパクトに収納できる
一瞬で展開・収納ができるから、「きっとコンパクトにならないんじゃない?」と思われるかもしれませんが、収納時は17×30×2cmと厚さ2cmまでになるため、思っていたよりも非常にコンパクトに収納ができました。
収納時は、裏返したコンロ本体に焼き網とステンレス棒×2を乗せて脚を閉じるため、付属品の紛失軽減にも有効です。
また付属の収納袋もタイトでないため、簡単に収納できます。
分解して清掃できる
組立・分解のところでも紹介したように、最初は分解するのに時間がかかると思いますが、慣れてくると短時間で分解が可能。
分解することで、組み立てた状態では清掃しにくくかった部分まで清掃ができるため、キレイになります。
ここまですると、ギアにも愛着が湧いてきます!
vicopo バーベキューコンロのメリット・デメリット
次に、実際に使用して感じた、vicopo バーベキューコンロのメリットやデメリットを紹介します。
あくまでも、個人的感想です。ご了承ください。
- 一瞬で展開・収納ができる
- ロストルの高さが3段階調整できる
- コンパクトに収納できる
- 分解して清掃できる
- コスパが高い
- 思ったよりも重い
- 清掃が少し面倒
デメリット
筆者が実際に使用してみて感じたデメリットは、思ったより重いところと清掃が少し面倒なところ。
これは個人差があると思いますが、重量が1.7kgと思ったよりも重かったです。
コンパクトなだけにせめて1.2kgくらい、欲を言えば1kg以下になればいいのになと感じました。
またロストル部分も本体の風防部分に掛かっている構造のため、コンロの底部分に溜まった灰を清掃したい際に少し面倒です。
ロストル部分:この記事では、炭を直接置くところで丸い穴が何個も開いている部分
ただこれはコンロの底まで清掃をしない方や、コンロを分解するのに慣れてしまえば、そこまで気にならなさそうです。
それ以外の機能面では、デメリットは感じませんでした。
ただこれは「炭でグリルやコンロで使用する場合」のみで、もし焚き火を楽しんだり、焚き火で調理をするならば、「通常の40cmサイズの薪が入らない」「薪をくべる際に網を外さないといけない」などのデメリットが出てくるため、個人的には焚き火はサブ程度に考えた方がいいです。
メリット
vicopoのバーベキューコンロ 最大のメリットは、一瞬で展開・収納ができるというところ。
一つ一つのパーツを組み立てる必要性がないため、組み立ての時間がかなり短縮できるだけでなく、パーツの紛失が防げます。
また炭を直接置くロストル部分を、付属の2本のステンレス棒で高さを調整でき、収納時は17×30×2cmと、非常にコンパクトに収納が可能。
一瞬分解ができなそうに見えますが、慣れてしまえば分解して清掃もできるため、キレイに保管もできます。
それでいて金額もお手頃なため、コスパが高いと感じました。
以上が、筆者が実際に使用して感じた、vicopoのバーベキューコンロのメリットです。
vicopo バーベキューコンロの仕様や価格
続いて、vicopo バーベキューコンロの仕様や価格を紹介します。
仕様
サイズ | 17×30×14cm |
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収納サイズ | 17×30×2cm |
重量 | 1.7kg |
材質 | ステンレス鋼 |
セット内容 | コンロ本体、焼き網、収納袋、ステンレス棒×2 |
価格
¥3,980(税込)
2023年12月2日現在、VICOPO公式サイト価格
vicopo バーベキューコンロ あとがき
最近は、「組み立てが面倒」「かさばる」という理由で、バーベキューコンロやグリルをキャンプに持参していませんでしたが、コンパクトで持ち運びも苦にならないため、今後はキャンプで炭調理を多用したいと思いました。
また筆者がレビューしたコンロ以外にも、大きいサイズのバーベキューコンロも登場しています。
ソロキャンプだけでなく、デュオや少人数のキャンプで使用するバーベキューコンロやグリルを探されている方は、候補の一つに入れてみてはいかがでしょうか。
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