トランギア メスティン レビュー|おすすめの理由と使い方!
「メスティン」
この名称を聞いて「あのキャンプ道具やろ?」とわかった方は、きっとキャンプや登山など、何らかのアウトドアをされているはず!
ソロキャンプへ行く際に、様々なブランドのクッカーやマグカップを調べた時に、初めて存在を知ったのですが、キャンプスタイルは人それぞれ違うところですが、ソロキャンプはできる限り、荷物をコンパクトにしたいところ。。
そこで炊飯だけでなく、様々な調理に使える方が便利だと思い、購入したのがメスティンとの出会いでした。
中でも有名なのが「トランギアのメスティン」
ここ数年、買い占めや転売などで価格が高騰している場合もありますが、通常時は大変求めやすい価格帯の非常にコスパに優れているクッカーで、買ってよかったキャンプギアの一つです。
それでは、実際にトランギアのメスティンを使用してわかったことや使い方、おすすめの理由と関連商品やレシピなどをご紹介致します。
メスティンとは?
昔からある黒っぽいカラーで真ん中辺りが凹んでいる日本の飯盒とは異なり、長方形の角が丸まった形状をしており、ハンドル付き(中にはないモデルも有)で片手で持って食事ができ、小物入れにもできます。熱伝導率が高いアルミ製のため、熱が全体に回りアルコールバーナーでもごはんが大変美味しく炊けます。メスティンとは「食事+缶」の意味で、近年様々なメーカーが販売していますが、中でもトランギア社のものが有名。
トランギア以外にも「スケーター」や「ダイソー」「MiliCamp」など、様々なメーカーが独自のメスティンを販売しています。
ここで紹介するものは、スウェーデンのトランギア社製で、サイズ(大きさ)が2種類あります。
- メスティン(約1.8合)
- ラージメスティン(約3.5合)
日本ではイワタニプリムスが代理店を行なっています。
サイズ以外にもバリエーションがあるため、まずは種類から見ていきます。
トランギア メスティン
この記事では、トランギアのメスティンについて紹介していきます。
種類
サイズ(大きさ)の違いだけでなく、ハンドル(持ちて)のカラーがレッドのモデルもあり、日本の代理店イワタニプリムスが取り扱っているメスティンは、以下の4種類。
- メスティン ブラックハンドル TR-210
- ラージ メスティン ブラックハンドル TR-209
- メスティン レッドハンドル TR-310
- ラージ メスティン レッドハンドル TR-309
上記以外にも、ガレージブランドオリジナルのものも多数あります。
- ブランドオリジナルでフタ部分をカラーリングしたモデル
- 内側をノンスティック加工(NS加工)にしたモデル
- ハンドル自体がないモデル(トランギア製)
など、様々なものが存在します。
サイズ(寸法)・容量など
実際に測ったところ(使用しているものを計測)多少の誤差はあります。
メスティン(TR-210・TR-310)
サイズ | 17×9.5×6.2cm |
---|---|
重量 | 150g |
容量 | 750mℓ |
材質 | アルミ製(無垢) |
炊飯の目安 | 約1.8合まで |
ラージメスティン(TR-209・TR-309)
サイズ | 20.7×13.5×7cm |
---|---|
重量 | 270g |
容量 | 1350mℓ |
材質 | アルミ製(無垢) |
炊飯の目安 | 約3.5合まで |
同梱物
同梱物はハンドル(取っ手)のみで、装着して使用します。
上画像はブラックですが、TR-310やTR-309はレッドハンドルが付属します。
メスティンとラージメスティンの比較
見た感じのサイズは、かなりラージメスティン方が大きく感じます。
ラージメスティン TR-209・309 | メスティン TR-210・310 | |
---|---|---|
サイズ | 20.7×13.5×7cm | 17×9.5×6.2cm |
重量 | 270g | 150g |
容量 | 1350mℓ | 750mℓ |
炊飯の目安 | 約3.5合まで | 約1.8合まで |
数値で見てみると、ラージメスティンはメスティンの約1.8倍程度のサイズになります。
炊飯の目安としてはラージメスティンが約3.5合まで、メスティンが1.8合までとなります。
炊飯だと、ラージメスティンはデュオ〜ファミリー、メスティンがソロ〜デュオに適したサイズだと思いました。
ラージの中に、通常サイズのメスティンを入れるとこんな感じです!
フタも閉まるので、スタッキングして持ち運びもできます。
薄っすらと浮きますが…
使用する前に必ずやっておきたいこと
使用前に必ずやっておきたいのが、以下の2項目。
- バリ取り
- シーズニング
バリ取り
縁を触るとわかるのですが、フチがかなりギザギザしており最悪の場合指が切れるため、バリ取りが必要になります。
筆者はスポンジのヤスリと、紙ヤスリを購入してバリ取りを行ないました。
縁をヤスリで磨いてバリを取るだけなので、簡単にできます。
ただし、ヤスリがけをベランダなどで行う際は、床に置いて行わないようにしましょう!
良い子はマネしないように!当たり前ですが、キズだらけになってしまいます(泣)
シーズニング
バリ取りが終われば、次にシーズニングです。
このまま煮炊きをすると、アルミのため焦げやすいのですが、シーズニングを行うことで「皮膜」ができ、焦げにくくしてくれます。
シーズニングの方法は簡単で、自宅でお米を炊く際に出るとぎ汁を利用します。
大きめの鍋に、米のとぎ汁を入れてメスティンを入れて煮るだけ。
筆者はハンドルを外して行いました。
10分〜15分ぐらい煮たら、メスティンを引き上げスポンジで水洗いをし、キッチンペーパーで拭き取れば完成です!
これは!…というほどの違いは見られませんが、これでアルミ臭も減り被膜を作ることができるため、やっておいて損はありません。
主な使い方とレシピ
次にメスティンの主な使い方と、適当に作ってレシピを紹介します。
使い方
メスティンの主な使い方は、以下の通り。
- 炊く(炊飯、炊き込みご飯など)
- 茹でる(パスタや即席ラーメンなど)
- 蒸す(シュウマイや肉まんなど)
- 煮る(肉じゃがやアヒージョなど)
- 焼く(目玉焼きや、ベーコンエッグなど)
個人的には、少々ハードに使っても大丈夫だと思いますが、空焚きには注意しましょう!
炊く
一番ポピュラーな使い方は「炊く」
炊飯を目的に購入される方も多いはず。
火で炊くご飯は、美味しさも断然アップします。
通常の炊飯だけでなく、炊き込みご飯なども楽に炊けます。
茹でる
次に多い使い方は「茹でる」
パスタや即席ラーメン、うどんなどの乾麺など、使い方は多数。
通常のパスタは折らないと入りませんが、ラージメスティン(TR-209・TR-309)は即席ラーメンがそのまま入るため、調理を行いやすいです。
通常サイズのメスティン(TR-210・TR-310)は、即席ラーメンも折らないと入りません。
蒸す
次の使い方は「蒸す」
別売ですが、メスティンに合う網(底に敷く網)を利用して、シュウマイや肉まんなど飲茶系料理などが楽しめます。
煮る
続いての使い方は「煮る」
鍋の代わりにも使えます。
肉じゃがやアヒージョなど、煮る料理も楽しめます。
焼く
次の使い方は「焼く」
焚き火でグラタン料理なども楽しめます。
また本体だけでなく、浅いですが、フタを使って目玉焼きやベーコンエッグなども作れます。
ただし、メスティンのフタにはハンドルがないため、アルミハンドルなどがあれば便利です!
レシピ
筆者の作った、即席「メスティンレシピ」です。
中にはレシピとは言えないものもありますが…(汗)
またKindle Unlimitedで、「メスティンレシピ」を書籍で読みましたが、簡単な料理から手の込んだ料理まであるので、メスティンで調理をされる方におすすめです!
メスティンをおすすめする5つの理由
筆者がメスティンをおすすめする理由は、以下の5つ。
メスティン(TR-210)のおすすめ理由です
- コンパクトで軽い
- エスビットなどがスタッキングできる
- 半自動で炊飯ができる
- 様々な調理に使える
- ランチボックス(弁当箱)としても使える
それぞれを細かく見ていきたいと思います。
コンパクトで軽い
まずはコンパクトなところ。
17×9.5×6.2cmという、サイズからもわかるようにコンパクトです。
手が小さい筆者の手のひらからは出ますが、こんな感じにかなりコンパクトです。
更にわかりやすいように、カレールーと比較してみるとこんな感じです。
余計わかりづらいですね(笑)
わかりやすいよう、iPhone6sと比較してみるとこんな感じの大きさになります。
iPhone6sを少し大きくした感じのサイズになります。もちろん厚さは6.2cmありますが…
次に「軽い」というところ。
150gなので、新しいiPhone SEとほぼ同じ軽さです。
スタッキングできる
次に、メスティンの中にエスビットやミニ焚き火台などがスタッキングできるため、かさ張らずに済みます。
まずはエスビットから。
難なくスムーズに収納ができ、空きスペースもかなりあります。
下にはシュウマイなどを蒸す際に使用する、「長バットアミ 18型」を敷いた状態でも入ります。
またfam付録のミニ焚き火台も入るので、今期発売のSOTOのミニ焚き火台テトラも収納することができます。
ただ両方ともススなどの汚れが少し気になるため、筆者はエスビット用に購入したケースに入れて収納しています。
また、エスビットに某100均のジェル燃料を2つ入れケースに収納してメスティンに入れ、空いたスペースに2つ「長バットアミ 18型」の下に2つ入れ、更にケースの上にも2つ入れると、筆者の場合は合計8つのジェル燃料を入れることができました。
先日行ったキャンプでは、8つのジェル燃料で夕食(シュウマイ、炊飯、おかず、みそ汁)と、朝食(パスタ、ベーコンエッグ)&コーヒーを作ることができたため、1泊2日ならこのくらいの個数で済むかもしれません。
人数や気温、料理の内容によって使用するジェル燃料の個数は変わるため、予備の火器を持参されることをおすすめします。
半自動で炊飯ができる
メーカーでは炊飯目安が約1.8合とありますが、ソロキャンプでは1合の米をエスビットなどで固形燃料(ジェル燃料)を使用して、半自動で炊かれている方が多いです。
筆者もソロキャンプの際に、米1合を半自動で炊いてみました。
まずは米1合を洗い、メスティンのリベット真ん中まで水を入れ、30分程水にさらしておきます。
あとは、エスビットにジェル燃料を置いて火をつけるだけで、ジェル燃料が消えてから約10分ほど蒸らします。
これだけで筆者は焦げ付かずに炊飯ができました。
様々な調理に使える
メスティンは炊飯だけでなく、様々な調理に使えます。
例えば定番のシュウマイ!
これも他メーカーで別売ですが、定番の「長バットアミ 18型」を底に置き、水を入れクッキングペーパーを敷いて今回はエビシュウマイを乗せてフタをして蒸しました。
この場合もジェル燃料が消えるまで放ったらかしにしていましたが、上手く蒸すことができました。
それ以外にもナポリタンなどのパスタ料理や炊き込みご飯、シチュー、極めつけはパウンドケーキをメスティンで焼いたりとこれ一つで何でもできてしまいます。
ある程度の鍛錬は必要でしょうが…
ランチボックス(弁当箱)として使える
ランチボックス(弁当箱)としても使えます。
40代の方ならわかるはず!
昔あったアルミの弁当箱のように、懐かしい感じを楽しめますよ。
おすすめの関連商品
メスティンを、更に使いやすくする関連商品をご紹介します。
以前は純正のオプションはありませんでしたが、現在は販売されています。
メスティン用SSメッシュトレイ
メスティン純正のメッシュトレイ。
メスティンで蒸し料理をするためのオプションです。
ステンレス製で、メスティン、ラージ メスティンの2サイズが販売されています。
当たり前ですが、ピッタリです!
メスティン用EVAケース
メスティン純正のEVAケース
どちらかというとハードタイプのケースで、炊飯の蒸らしや保温にも使えそうです。
レザーハンドルカバー
メスティン、ラージ メスティン兼用の「trangia」ロゴ入りのレザー製ハンドルカバーで、タンとブラックの2カラー販売されています。
長バットアミ 18型
先程も紹介していますが、長バットアミ 18型があると何かと便利です。
収納の際に台として使用もできますし、調理の際蒸し物をするのに大変重宝します。
メスティンポーチ
こちらは、その名前の通りメスティン用のポーチになります。
こちらも純正でなく、オレゴニアンキャンパーの商品になりますが、メスティンがジャストで入るため持ち運ぶ際に便利です。
SPLASH FLASH 八号帆布 飯盒箱
筆者はラージメスティン用に「飯盒箱の大」を購入しました。
質感やサイズ的にいろいろ使えそうなため、追加で小物ギアケース用に買い足しました。
いろいろと便利ですよ!
Space fire メスティンボード
個人的に一押しのアイテムがこちら!
メスティンにスタッキングができるまな板。
ソロキャンプでちょっとした食材を切る時に便利です。
筆者はレギュラーサイズを所有していますが、ラージメスティン用にラージサイズのメスティンボードも発売されています。
あとがき
メスティンはオールマイティーに料理ができ、かつコンパクトで収納性もあるクッカーだということがわかりました。
一時期は、商品が欠品して価格が高騰している時もありましたが、今は落ち着いて求めやすい価格のため、非常にコスパに優れています。
キャンプで調理をする方は、ぜひ一つは持っておきたいギアの一つです。
クッカーの購入を考えている方は、候補の一つに入れてみてはいかがでしょうか。
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