EcoFlow RIVER Proレビュー|キャンプに持っていきたいおすすめのポータブル電源
2024年9月現在、EcoFlow RIVER Proは廃盤となっており、RIVER 2 Proが販売されています。
夏は扇風機で涼しく、冬は電気毛布でぬくぬくと、夏冬のキャンプを快適に楽しむためには、今や欠かすことができなくなった「ポータブル電源」
また近頃は、地震や台風などの災害時にも役立つことから、防災用としても注目を浴びています。
キャンプやアウトドアだけでなく防災用として、様々なメーカーがいろいろな種類のポータブル電源を販売している中、キャンプに持っていくのなら、持ち運びやすいサイズのポータブル電源が欲しいところ。
大容量で高出力のポータブル電源は、様々な電化製品に使用できるためとても便利なのですが、大きすぎたり重すぎたりと、中には持ち運びが困難なものもあります。
また「容量(消費電力量)」と「定格出力」が上がるに連れて、価格も高額になっていく傾向にあります。
そこで筆者が推奨するポータブル電源は、容量(消費電力量)「400Wh〜700Wh」、定格出力「400W〜700W」辺りが、ポータブル電源の扱いやすい値だと考えます。
「400Wh〜700Wh」のポータブル電源を推奨する理由としては、以下の通り。
- 容量(消費電力量)が少なすぎない
- サイズも大きすぎない
- 大容量と比べると比較的手頃な価格帯
容量は大いに越したことはありませんが、筆者は大きく重くなるのはデメリットと考えるため、大容量のポータブル電源との差分は、ソーラーパネルやエクストラバッテリーなどでカバーすればいいと考えています。
今回ご紹介するEcoFlow RIVER Proは、筆者の推奨する容量(消費電力)と定格出力にほぼぴったりで、キャンプなどに持ち運びやすいサイズのポータブル電源です。
今回縁あって「EcoFlow RIVER Pro」を使用する機会がありましたので、実際に使用したレビューおよび特徴などをご紹介します。
この記事は、EcoFlow Technology Japan株式会社様より製品を提供いただき作成しています。
EcoFlow RIVER Pro
EcoFlowとは?
EcoFlow Technology(エコフローテクノロジー)社は、2017年に設立されたポータブル電源のメーカーで、安全性と利便性に焦点を当て、人々の生活をより良いものにするためのクリーンな電力技術を開発することを目的としています。また2019年4月には、日本支社「EcoFlow Technology Japan株式会社」を設立。2020年には、大規模災害における停電などに活用できるよう、長崎県庁と鳥取市役所へポータブル電源EFDELTAを寄贈するなどの活動も行っています。
2020年8月にEcoFlow RIVERシリーズを発表。
約2ヶ月間で応援購入金額を5億円以上集めて、Makuake Of The Year 2021 GOLD賞を受賞するなど、今注目のポータブル電源シリーズの一つです。
EcoFlow RIVERシリーズの一つ「EcoFlow RIVER Max」は、付属のエクストラバッテリーを着脱することができる仕様で、発売当初「これは凄い発想!」と驚いたのを覚えています。
今回レビューする「EcoFlow RIVER Pro」は、別売のエクストラバッテリーを着脱することはできませんが、専用エクストラバッテリーを専用ケーブルでつなぐことで容量を増やすことができる優れもの。
それでは、見た目がスタイリッシュで多機能な「EcoFlow RIVER Pro」をご紹介していきます。
EcoFlow RIVER Proセット内容
EcoFlow RIVER Pro のセット内容は、以下の通り。
- EcoFlow RIVER Pro(本体)
- DC5521-DC5525 ケーブル
- 1.5m MC4 to XT60 ソーラーパネル充電ケーブル
- 1.5m AC充電ケーブル
- 1.5m シガーソケット充電ケーブル
- ユーザーマニュアル
ソーラーパネルは別売です
EcoFlow RIVER Proの全ての付属品は、上記の箱に全て収納されています。
または裏側には、簡単なマニュアルガイドが表記されています。
EcoFlow RIVER Pro ディテール
それでは、EcoFlow RIVER Proのディテールから見ていきます。
正面にはディスプレイの他に、LEDやUSB、DC出力を装備しています。
背面は特に何もなく、EcoFlowのロゴのみです。
正面向かって右サイドには、排気ファンとAC出力と専用エクストラバッテリー用電源拡張ポートを装備しています。
正面向かって左サイドには、EcoFlow RIVER Pro本体をチャージするための入力と吸気口を備えています。
上部は固定のハンドルがあり、ハンドル下には空間がありますが、特にワイヤレス充電などは装備していません。
底面は、仕様やシリアルナンバーなどが表記されており、四隅にはゴムパッドを装備しています。
ハンドルは、固定式のアーチ状ハンドルを採用しており、非常に持ちやすいです。
EcoFlow RIVER Pro 入出力 (インプット・アウトプット)
次にEcoFlow RIVER Pro 入出力(インプット・アウトプット)部分をご紹介。
EcoFlow RIVER Proの中心にある「ON / OFF」ボタンを押すことで、ポータブル電源の主電源が入ります。
このボタンを押さずに、AC出力のボタンやLEDのボタンを押しても、動作しませんので注意して下さい。
また「ON / OFF」ボタンを長押しすることで、主電源をOFFにすることができます。
それでは、各入出力(インプット・アウトプット)をご紹介していきます。
LEDライト
正面向かって左側に、LEDライトを装備しています。
LEDライトは、「LIGHT ON/OFF」ボタンを押すことで、点灯します。
画像だと明るさや点滅はわかりにくいですが、数回押すことによって、明るさ等が変わっていく仕組みです。
ON 弱 → 強 → 点滅 → OFF
上記のように切り替わります。
また点灯時に長押しをすることで、OFFになります。
USB出力
ちょうど主電源の上に、USBの出力があります。
USB出力は、LEDライトのように専用の「ON/OFF」ボタンはなく、主電源をONにすればそのまま使用できます。
- USB-C×1口
- USB-A×2口
- USB-A急速充電×1口
合計4口のUSBアウトプットが備わっています。
USB-Cは最大100Wまで対応しているため、MacBook Pro 13インチ(54.5Wh)はもちろんのこと、MacBook Pro 14インチ(70.0Wh)なら問題なく充電ができます。
またUSB-A急速充電は最大18Wまで対応しているため、対応しているスマートフォンの急速充電などが可能です。
ディスプレイ
USBの上にはディスプレイがあり、およその残り時間と残りパーセンテージ、入力(インプット)W数、出力(アウトプット)W数が表示されます。
DC出力
正面向かって右側にはDC出力があり、シガーソケットにはカバーが付いているため、埃などが入りにくい仕様となっています。
またシガーソケット以外に、DC5521 出力も2つ装備しています。
使用する際は、主電源の他にDC出力下の「DC ON / OFF」をONにする必要があります。
AC出力
正面向かって右側サイドには、AC出力があります。
一般的なポータブル電源だと、正面に全ての入出力を装備しているものが多い中、このEcoFlow RIVER Proはあえて正面に入出力を集めずに、サイドにAC出力や本体チャージ入力を分けたため、他のポータブル電源と比べると正面がすっきりとした印象を受けました。
AC出力は3つ装備しており、どちらもアースの付いた3P ACケーブルに対応します。
AC出力を使用する際は、主電源の他にコンセント左側の「AC ON / OFF」をONにする必要があります。
EcoFlow RIVER Pro エクストラバッテリー用 電源拡張ポート
正面向かって右サイドの左隅には、EcoFlow RIVER Pro専用エクストラバッテリー用電源拡張ポートを装備しています。
別売のEcoFlow RIVER Pro専用エクストラバッテリーを購入し、専用のケーブルで接続すれば、2倍の容量1440Whまで増やすことができます。
EcoFlow RIVER Pro本体 チャージ用入力
正面向かって左側サイドには、EcoFlow RIVER Pro本体をチャージするための入力を備えています。
左側にACケーブルの挿し口と右側にソーラーパネル(別売)や、車のシガーソケットから充電するための入力口(黄色)が備わっています。
ここで「あれ?ACアダプターないの?」と思うかもしれませんが、EcoFlow RIVER ProにはACアダプターが存在しません。
例えるならば、デスクトップパソコンの中にバッテリーが入っているようなもので、ACケーブル一つだけで充電が可能です。
ポータブル電源DC入力対応範囲は10V~25Vで、24Vシガーソケットは実際25Vを超えている場合が多く、対応可能範囲オーバーすると24Vシガーソケット充電に対応できなくなるため、注意が必要です。
EcoFlow RIVER Pro 仕様
容量 | 720Wh (28.8V) |
---|---|
定格出力 | 600W |
最大出力 | 1200W (X-BoostモードON時) |
バッテリーの種類 | 三元素リチウムイオン |
出力波形 | 純正弦波 |
寿命 | 800回以上 (80%+) |
充電温度範囲 | 0-45°C +/- 3°C |
放電温度範囲 | -20-60°C +/- 3°C |
AC充電入力電力 | 最大660W (X-Steamテクノロジー) |
AC充電入力電圧 | 100-120V AC(50Hz/60Hz) のみ |
ソーラーチャージ入力 | 200W 10V-25V DC最大12A |
シガーソケット入力 | 12V DC最大 8A |
AC出力 | AC出力 x3, 600W (サージ1200W),100V AC(50Hz/60Hz) |
USB-A出力 | USB-A出力 x2, 各ポート最大12W、5V DC、2.4A |
USB-A急速充電 | USB-A急速充電 x1, 最大18W、5V DC、 9V DC、12V DC、2.4A |
USB-C出力 | USB-C出力 x1, 最大100W、5V DC、9V DC、12V DC、15V DC、20V DC、5A |
シガーソケット出力 | シガーソケット出力 x1, 最大136W、13.6V DC、10A |
DC5521 出力 | DC5521 出力 x2, 各ポート最大13.6V DC、3A |
LEDライト | 弱:1W、強:3W、点滅(SOS):2W |
充電時間1(フル充電まで) | ACコンセント:約1.6 時間 |
充電時間2(フル充電まで) | 12V シガーソケット:7.5時間 |
充電時間3(フル充電まで) | 2x110Wソーラーチャージャーを快晴状態の天候で使用した場合:4.5時間-9時間 |
重量 | 7.2kg |
サイズ | 28.9x 18.0 x 23.5 cm |
EcoFlow RIVER Pro 価格
¥79,800(税込)
2023年3月18日現在
EcoFlow RIVER Pro レビュー
それでは、実際にEcoFlow RIVER Proを外で使ったり、自宅で充電した際のレビューです。
GOAL ZERO(ゴールゼロ)のランタンを充電
今やキャンプ用LEDランタンの代名詞の一つ、GOAL ZERO(ゴールゼロ)のLEDランタン(ライトハウスマイクロフラッシュ)を充電してみました。
ライトハウスマイクロフラッシュは、筆者のように複数所有されている方が多いと思います。
なので、一度にどのくらい充電できるのかも確認してみました。
ライトハウスマイクロフラッシュは、USBで充電するタイプで、まずEcoFlow RIVER Pro正面にある一番右側のUSB-A急速充電でチャージ。
次に、その左側のUSB-Aにライトハウスマイクロフラッシュを挿そうとしたところ、画像のようにLEDランタンの本体同士が干渉して挿すことができませんでした。
そのため、USB口を一つ飛ばして画像のように挿すとと、本体同士が干渉せずに充電することができます。
次に、EcoFlow RIVER Proの右サイドにある、AC出力を使用した際の確認。
画像は最近のiPhoneには付属していない、iPhone 6SのACアダプターを挿した状態。
2つしか所有していないため、一度に3つの確認はできませんが、画像より最大3つを挿す間隔があることがわかると思います。
また別途Ankerの大型ACアダプターを試しに挿したところ、画像のように浮いてしまい刺さりませんでした。
右サイドのAC出力側は見た目が微妙ですが、最大4つライトハウスマイクロフラッシュの充電が可能なのが確認できました。
USBアダプターの種類にもよります。
扇風機を使用
沖縄のキャンプで欠かせないのは、夏場の扇風機。
風量によって、どのくらいの時間使用できるかを確認しました。
使用した扇風機は、沖縄に来てすぐに購入したものなので、今の扇風機よりも消費電力があるかもしれません。ご了承下さい。
使用した扇風機 | YUASA YT-322H |
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風量が弱の場合、出力21Wで残り約37時間(バッテリー残量100%時)
風量が中の場合、出力31Wで残り約25時間(バッテリー残量100%時)
風量が強の場合、出力48Wで残り約16時間(バッテリー残量100%時)
扇風機の風量(消費電力) | 残り時間(バッテリー残量) |
---|---|
弱(21W) | 約37時間(バッテリー残量:100%時) |
中(31W) | 約25時間(バッテリー残量:100%時) |
強(48W) | 約16時間(バッテリー残量:100%時) |
フル充電の場合、弱であれば約37時間ほど、強でも約16時間ほどもつため、個人的には1泊2日のキャンプでは問題なく使えると思います。
扇風機の機種によって、消費電力や残り時間は異なります。
ドライヤーを使用
EcoFlow RIVER Proの特徴でもある、X-Boostテクノロジー機能。
この機能をONにすると、定格出力600Wのポータブル電源ですが、1200Wまでの電化製品が使用できます。
全ての電化製品が使用できるわけではありません。
今回テストしてみたのは、自宅で使用しているドライヤーで、非常にオーソドックスなもので最大ワット数が1,200W。
使用したドライヤー | Panasonic EH-CNA9A |
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オーバーしないか、少しドキドキしながら試してみました。
テストしたモードは全て温風です。
このドライヤーには弱モードというものがなく、一番弱いSETモードにしたところ、出力497Wあたりで問題なく使用可能。
次に中くらいのモード、DRYモードにしたところ、こちらも出力602Wで問題なく使用可能。
最後に一番風の強いTURBOモードにしてみたところ、こちらも出力604Wで問題なく使用できました。
ここでわかったことは、一番強のTURBOモードで使用していてもワット数は1200Wになるのではなく604Wだったということと、家庭用ACコンセントで使用した際よりも風の勢いが少なかったということ。
このことから、X-Boostテクノロジーは電化製品本来の消費電力を供給するのではなく、消費電力600W以上の電化製品は、供給出力を600W以下に落として使用できるようにする機能だと推測しています。
自宅のACコンセントに比べるとパワーなどは落ちますが、定格出力が600Wのポータブル電源で1200Wの電化製品が使えること自体が便利だと感じました。
EcoFlow RIVER Pro を充電
次に、EcoFlow RIVER Pro本体を充電してみました。
まずバッテリー残り1%の状態で、15:00から充電を開始。
充電開始から約10分で、16%まで充電ができました。
なんと充電開始から1時間で88%まで充電。
圧倒的な早さで、約95分でフル充電が完了。
「フル充電が早い!」ということは知ってはいたものの、ポータブル電源のフル充電が約95分で完了とは本当に驚きです。
実際に充電した時間を、以下の表にまとめました。
時間 | 経過時間 (開始から) | EcoFlow RIVER Pro バッテリーの パーセンテージ |
---|---|---|
15:00 (開始時刻) | 0分 | 1% |
15:06 | 6分 | 10% |
15:10 | 10分 | 16% |
15:31 | 31分 | 48% |
16:00 | 60分 | 88% |
16:02 | 62分 | 90% |
16:20 | 80分 | 99% |
16:35 (終了時刻) | 95分 | 100% |
充電状況(室温など)によって変わると思われるため、あくまでも目安と考えて下さい。
また充電を開始して10%くらいからファンが回り始め、90%辺りになるとファンは回っているものの音が静かになり、充電完了の手前までファンは回っていました。
EcoFlow RIVER Pro のいいところ
実際にEcoFlow RIVER Proを使用してみて「これはいいな・便利だな」と感じた、いいところをピックアップしてご紹介。
- X-Stream充電テクノロジーでEcoFlow RIVER Proの充電が早い
- X-Boostテクノロジー機能で最大1200Wの電化製品が使用できる
- EcoFlow 専用アプリで管理ができる
- EcoFlow RIVER Pro のAC出力は100V仕様だから安心
- パススルー充電が可能
- ハンドルが持ちやすい
- 残りの使用時間が表示される
それぞれを詳しく見ていきます。
X-Stream充電テクノロジーでEcoFlow RIVER Proの充電が早い
EcoFlow RIVER Pro 最大の特徴だと思うのが、本体の充電時間が早いというところ。
EcoFlow RIVER Proは最大660WのAC入力をサポートしているため、今まで使用してきたポータブル電源の中でも充電時間が最速で、0%から80%までの充電時間が約1時間、フル充電なら約1.6時間ととてつもない早さ。
実際に測定したところ、筆者が充電を行った環境下では充電開始から約60分で88%、約95分でフル充電が完了しました。
これは EcoFlow 独自のX-Stream充電テクノロジーを採用しているからで、従来なら必ずある嵩張るACアダプターもありません。
EcoFlow RIVER Proを充電しながら、洗濯乾燥機と洗濯機を回していたところ、ブレーカーが落ちましたので、自宅のどのコンセントがどのブレーカーなのかを把握しておいた方がいいです。
高速で充電するため10%あたりからファンが回り出し、ファン音が少し気になりますが、思っていたよりは静かに感じました。
ただし就寝時に充電をする場合はファン音が気になるため、後でご紹介するEcoFlow専用アプリで「静音モード」を有効にすれば、静かに充電することも可能です。
X-Boostテクノロジー機能で最大1200Wの電化製品が使用できる
EcoFlow 独自のX-Boostテクノロジー機能をオンにすることによって、最大で1200Wまでの電化製品が使用できます。
製品にもよりますが、例えばドライヤーやコーヒーメーカーなど、出力600Wポータブル電源だと使用できなかった電化製品が使用できます。
ただし、全ての電化製品が使えるわけではありません。
特に停電時などの災害時に、役に立つ機能だと感じました。
EcoFlow 専用アプリで管理ができる
今まで数台ポータブル電源を使用してレビューしてきましたが、スマホ用の専用アプリで管理ができるものは初めてです。
実際にダウンロードして使用しましたが、かなり便利です。
EcoFlow RIVER Pro を所有されている方は、是非ダウンロードして使用して下さい。
EcoFlow – Power A New World
Shenzhen Ecoflow Technology Limited無料posted withアプリーチ
まず上記より、スマホに対応したアプリをダウンロードするか、または各スマホのアプリストアにて「EcoFlow RIVER Pro アプリ」で検索してダウンロードします。
筆者はiPhoneなので、ここからはiPhoneのスクリーンショットで解説します。
アプリをダウンロードして立ち上げると、ログイン画面が出てきますが登録をしていませんので、新規登録をします。
ログインが完了したら、デバイスが登録されていませんで、右上の「+」からデバイスを選択します。
ここではRIVER Proを選択しました。
手順に従い、LEDライトの下にある「IOT RESETボタン」を長押してWi-Fiなどを設定すると、ディスプレイに登録されたデバイスが表示されます。
EcoFlow RIVER ProのWi-Fiは、2.4GHzのみに対応。
デバイスをタップすると、先程登録したRIVER Proの状況がスマホで確認できます。
現在の出力や、バッテリーはあと何%残って、どのくらいの時間もつのかなどが瞬時にわかり、現在の入力状況もすぐに把握することができます。
スマホから主電源は入れることができませんが、AC出力やLED・DC出力はスマホからON・OFFすることが可能です。
右上の歯車マークをタップすると、設定画面が出てきます。
ここで周波数 (60Hz ⇔ 50Hz) の切り替えや、電源ボタンを押すと必ず鳴る「ビープ音」を消音することが可能です。
夜のキャンプ場など静寂な場所で使用する際に、ビープ音が消せるのは非常にありがたいです。
またファームウェア更新状況のチェックなども一目瞭然でわかるため、便利です。
EcoFlow RIVER Pro のAC出力は100V仕様だから安心
日本国内で出回っているポータブル電源で、AC出力が100V仕様なのは意外と少なく、海外仕様の110Vのものがほとんどを占める中、「EcoFlow RIVER Pro」は日本の家庭用コンセントと同じ100V仕様。
実際にテスターでも確認しましたが、どのAC出力も100V (正確には100.1V) でした。
海外仕様の110Vが多い中、100V仕様なのは日本専用に作られているからかなと思い、問い合わせをしてみました。
AC出力110Vが多い中、AC出力が100Vなのは、日本専用に作られているからでしょうか?
はい、AC出力が100Vなのは、日本専用に設計されています。
日本の電化製品の中には110Vで動作するものもありますが、110Vで使用すると電化製品自体の寿命を縮めたり、精密機器などは誤作動などを起こす可能性があるため、100Vで使用したいもの。
「EcoFlow RIVER Pro」は、日本専用に設計がされており100V仕様のため、安心して使うことができます。
パススルー充電が可能
家庭用ACコンセントに接続した状態でEcoFlow RIVER Pro本体を充電しながら、本体のACコンセントから電気製品に給電している時、接続している電気製品に給電ができる「パススルー充電」が可能。
EcoFlow RIVER Proのパススルー充電は他のポータブル電源とは異なり、家庭用ACコンセントからの電力が供給される、本当の意味でのパススルー方式となっています。
通常はこのような充電方法は行わないと思いますが、ポータブル電源を充電する必要があり、他の電化製品にAC出力から電力を供給する必要がある際に役立ちます。
また家庭用ACコンセントに接続した状態でEcoFlow RIVER Pro本体を充電しながら、本体のUSB-Cからも下画像のようにMacBook Pro13インチが充電できます。
こちらもAC出力と同じく、家庭用ACコンセントからの電力が供給されているのかどうか、メーカーに確認しました。
RIVER Proを家庭用ACコンセントに接続した状態で、本体のACコンセントからでなく、USB-AやUSB-Cから給電している場合も同じく、接続されている電気製品はRIVER Proから給電されているのではなく、家庭用ACコンセントからの電力を使用しているのでしょうか。
弊社製品のパススルーモードは家庭用ACコンセントに接続した状態でポータブル電源のACコンセントから電気製品に給電することですので、USB-AやUSB-Cから給電している場合はパススルー状態ではなく、バッテリーからの給電になります。
EcoFlowが唱えるパススルー充電とは異なりますが、EcoFlow RIVER Proを充電しながらも他の機器へUSBなどから電力を供給することは可能です。
ハンドルが持ちやすい
EcoFlow RIVER Proは重量が約7.2kgと、筆者の推奨するポータブル電源よりも若干重たいですが、ハンドルがアーチ状になっており非常に持ちやすいため、思ったよりも重く感じません。
もちろん個人差はあります。
残りの使用時間が表示される
EcoFlow RIVER Proは使用時、およそですが残りの使用時間がディスプレイに表示されます。
残りの使用時間が1時間を切ると、Mins(分)表示に切り替わります。
残りパーセンテージだけだと、あとどのくらいの時間使えるのか不明なため、残り使用時間がわかる仕様は、利用者にとって非常にありがたいと思いました。
EcoFlow RIVER Pro の残念なところ
個人的な感想です。
実際にEcoFlow RIVER Pro を使用してみたところ、個人的に残念なところが2つありました。
それは、いいところの一つでもある「ハンドル」の部分と、AC出力のコンセントの向き。
ハンドル部分
EcoFlow RIVER Proのハンドルはかなり持ちやすいのですが、アーチ状で固定されているタイプで収納ができないため、保管の際にかさばってしまうところが残念だと思いました。
使用する方によって異なるとは思いますが、筆者はアウトドアやキャンプ、または防災用として使用するため、使用する時間よりも自宅で保管する時間の方が長くなります。
「ハンドルが収納できる」または「本体トップ部分がフラットになる」のどちらかができる仕様であれば、保管しやすかったかなと感じました。
またハンドル下のデッドスペースが、少々もったいない気もします。
見た目は美しくて持ちやすいのですが、個人的には残念な一つとなりました。
ただし、ご自宅などの収納スペースが広い方は、気にならないレベルかもしれません。
AC出力のコンセントの向き
EcoFlow RIVER Proは、AC出力を正面ではなく右サイドに装備したことは、個人的にすごくいいと思いましたが、コンセントの向きがちょっと残念だと感じました。
小さいコンセントやACケーブルなら、現在の向きでも問題はありませんが、画像のようなタイプのACアダプターだと、一つ口を潰してしまいます。
このようにAnkerの大きめのACアダプターやMacBookのACアダプターなどは、一度に3つ使うことができません。
なので、上記のように並行電源口が縦向きにアースが下に来るようにすれば、Ankerの大きめのACアダプターやMacBookのACアダプターなどでも一度に3つ使うことができるのではないかと思いました。
EcoFlow RIVER Proに今後望むこと
今回使用してみて、EcoFlow RIVER Proに今後望むことが一つだけありました。
それは、「スマートフォンのワイヤレス充電機能」。
あると更に便利というものであって、今ある機能でも十分に使用できます。
残念なところで挙げたように「ハンドルが収納できない」仕様であれば、この場所を有効活用すればいいのではと思った次第。
ワイヤレス充電機能は、ケーブルを挿して充電するよりも時間がかかるため、急いでいる際は使いにくいのですが、ケーブルを忘れた際などでも充電ができるため、この機能があるだけで安心感を得ることができます。
またワイヤレス充電機能があれば、キャンプでは就寝時に乗せて充電することで「あれ?スマホどこ行った?」ということも少なくなり、一石二鳥になると思いました。
試しにケースに入れたiPhone 11 Proを乗せてみたところ、見事にフィット。
このスペースが非常にもったいないため、是非スマートフォンのワイヤレス充電機能を望みます。
この機能が付けば、個人的にEcoFlow RIVER Proは最強のポータブル電源になると思います。
EcoFlow RIVER Pro あとがき
非常に多機能で、スタイリッシュな「EcoFlow RIVER Pro」
実際に使用してみたところ、非常に使いやすくキャンプに持っていきたいおすすめのポータブル電源だと思いました。
ポータブル電源を検討されている方は、是非候補の一つに入れられてみてはいかがでしょうか。
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