BougeRV ポータブル電源 Fort1500 レビュー|高出力なのにコンパクト!
電気料金が高騰するなか、さらに注目されているのが「ポータブル電源」
ポータブル電源といっても容量が様々で、キャンプなどのアウトドアに手軽に持ち運ぶために容量を抑えたものから、自宅に備え付けて屋外に持ち運ぶことなく、ソーラーパネルからポータブル電源に蓄電して、日常で使用する電気をそこから得るため、容量のかなり多いものまであります。
その中間くらいで、屋外に持ち運べて、普段手軽に使う家電の電力を蓄電できる容量は、1,000Wh〜2,000Whぐらいだと考えます。(使用できる家電はポータブル電源のAC出力数によって異なります)
今回は、容量1,456Whの「BougeRV ポータブル電源 Fort1500」を使用する機会がありましたので、様々な充電方法や特徴などをレビュー、また詳細などを紹介します。
この記事は、BougeRV様より製品を提供いただき作成しています。
BougeRV ポータブル電源 Fort1500
BougeRVは、2017年に設立された「バンライフ」や「キャンプライフ」に最適な車載冷蔵庫などの省エネ商品を提供する中国のブランドで、ポータブル電源やソーラーパネルなども手掛けており、アメリカをはじめ世界約50ヵ国に販売を展開してしています。
最近では、フレキシブルで丸めることができる、薄くて軽いソーラーパネルを販売することでも知名度のあるブランドです。
AC出力が2200Wもあるため、相当大きくて重さも20kgは超えるだろうなと思っていたところ、サイズは幅32×奥行22.86×高さ34cmと意外とコンパクトで、重量も18kgと片手で持つのはキツイものの、本体左右にハンドルを装備しているため、大人の男性なら持ち運びができる重さでした。
それでは、BougeRV ポータブル電源 Fort1500のセット内容から見ていきます。
セット内容
セット内容は、以下の通り。
- BougeRV ポータブル電源 Fort1500 本体×1
- シガーソケットケーブル×1
- ACアダプター(ケーブル含む)×1
- ソーラーケーブル(MC4コネクタからアンダーソン)
- 取扱説明書
筆者はポータブル電源を何台も使用してきましたが、意外と最近はシガーソケットやソーラーケーブル(ポータブル電源にあった)が付属しているものが少ないため、ありがたく感じました。
ディテール
続いてディテールです。
まずは正面から。
LEDやACアダプター以外の入出力、ディスプレイ全てが正面に備わっています。
背面は特に何もありません。
正面向かって左側サイドには吸気口があり、右側サイドには排気口とACアダプターからの充電ポートを備えています。
上部から見ると両サイドにはイエローのハンドルが備わっており、持ち運びの際は18kgの重量をここで支えるため、少し太めのハンドルとなっています。
底部4コーナーには、ゴムパッドを装備しています。
入出力
次に入出力を見ていきます。
正面向かって左側には、AC出力が3つ備わっており、3つとも3Pケーブルに対応しています。
AC電源を使用する際は、上部の「ACボタン」を2秒長押しするとディスプレイにACのマークが表示され使用が可能になります。OFFにする際も「ACボタン」を2秒長押しすることでOFFになります。
その右側には、Fort1500に充電するためのDC入力と、ソーラーパネルから充電するためのポートが備わっています。こちらにはケーブルをさすことで、充電が始まります。
その右には、USB-C(60W)×1、USB-A QC3.0出力×1、USB-A×2のUSB出力を装備しており、上部「USB」ボタンを1秒間長押しでON/OFFの切り替えができます。
またUSB-Cは入力も兼ね備えており、こちらはさすことで充電が開始されます。
その右側にはDC出力を備えており、こちらも上部「DC」ボタンを1秒間長押しでON/OFFの切り替えができます。
説明書には1秒長押しとありますが、POWERボタンでディスプレイが表示されている場合で、ディスプレイが表示されていない状態だと、2秒長押しでON/OFFの切り替えができました。
ディスプレイ右側にはPOWERボタンがあり、「説明書には2秒長押しでON/OFFの切り替え」と書かれていますが、普通に押すだけでディスプレイが表示されます。
ちなみにPOWERボタンを押さずに、ACボタンなどの長押しでも電源が入ります。
正面向かって右側サイド、ちょうど排気口下に付属のACアダプターで充電ができるポートを備えています。
ディスプレイは、正面センター上部にあり、残り電力がパーセンテージで表示されるため、非常にわかりやすいです。
残りパーセンテージ数の右には、INPUTとOUTPUTの表示があります。INPUTはポータブル電源の充電時に入力されている電力数で、OUTPUTはポータブル電源から出力している電力数になります。
また、残りパーセンテージ数の下には、現在使用している出力やUSB-C入力、ファンの表示がされます。
非常に見やすいディスプレイだと感じました。
BougeRV ポータブル電源 Fort1500 特徴
それでは、次にBougeRV ポータブル電源 Fort1500 の主な特徴を、以下にピックアップしました。
- 出力が2200Wと高出力
- リン酸鉄リチウムイオン電池を採用
- 高出力だけどコンパクト
- 様々な充電方法がある
- 充放電サイクルが多い
- LEDライトを装備
それぞれを見ていきます。
出力が2200Wと高出力
家庭用コンセントが普通1500Wで、Fort1500はそれを上回る2200Wと超高出力。
1200Wのドライヤーが、普通に使用できます。
これだけ高出力だと、キャンプなどのアウトドアだけでなく、日常や非常時の際にかなり役立つと思いました。
リン酸鉄リチウムイオン電池を採用
ポータブル電源のリチウムイオン電池は数種類あるのですが、その中でも安全性が高いと言われているリン酸鉄リチウムイオン電池を、Fort1500は採用しています。
リン酸リチウムイオン電池について
・エネルギー密度が低く、過充電・過放電状態になっても爆発しない特徴があります。
引用:株式会社No.1
・-20℃の低温環境でも使用可能で幅広い場所で活用できます。
また充放電リサイクル数も他のリチウムイオンと比べると桁違いに多く、自己放電も少なく安全性の高いのが特徴です。
高出力だけどコンパクト
筆者もポータブル電源が到着するまで、「かなり大きいだろうな…」と思って箱を開けたところ、意外にも思っていたよりコンパクトでした。
家庭用コンセントの出力よりも多いFort1500ですが、サイズは幅32×奥行22.86×高さ34cmと意外とコンパクト。
重量は18kgあるため、お世辞にも軽いとは言えませんが、本体上部の2つのハンドルで大人の男性なら持ち運べる重さだと思いました。
様々な充電方法がある
レビューのところでも紹介していますが、以下のように様々な充電方法があります。
- ACアダプターで充電
- ACアダプター+別売USB-Cで充電
- 別売USB-Cで充電
- ソーラーパネルで充電
- シガーソケットで充電
- ソーラーパネル+別売USB-Cで充電(説明書に記載あり)
と、色々な充電方法があります。
最短時間で充電ができるのは、ACアダプター+別売USB-Cで充電する方法です。
充放電サイクルが多い
Fort1500は、充放電サイクルが3500+とかなり多いです。
一番最初に手にした「Jackeryポータブル電源400」はサイクル回数が500以上だっため、容量等は異なりますが単純計算で7倍近くの充放電サイクルを得ることができています。
仮に一日一回充放電をしたとして、約9.59年なので相当な回数充放電ができそうです。
LEDライトを装備
今やほとんどのポータブル電源に装備されているのが、このLEDライト。
ただポータブル電源によっては、かなり小さいものもあるなか、Fort1500のLEDライトは本体の幅に対して約3/5くらいで結構大きいです。
LEDライト右側の筆者の指のところに「ボタン」がありますので、2秒長押しでLEDライトの電源がONになります。
この時は弱光モードで、消費電力は約2W。
もう一度ボタンを押すと、強光モード(昼光色)に切り替わり、消費電力は約4W。
次にボタンを押すと、強光モード(電球色)に切り替わり、消費電力は約4W。
続いてボタンを押すとSOSモードになり、点滅します。消費電力は約3W。
最後にボタンを押すことでLEDライトがOFFになります。
BougeRV ポータブル電源 Fort1500 レビュー
続いて実際に「BougeRV ポータブル電源 Fort1500」を使用したり、充電したりしたレビューです。
- 屋外でで使用したレビュー
- ドライヤーを使用
- エアコンを使用
- ソーラーパネルで充電
- シガーソケットで充電
- ACアダプターで充電
- USB-Cで充電
- AC+USB-Cでデュアル充電
- AC出力をテスターで測定
屋外で使用したレビュー
AC出力(平行タップ)×3、USB-C(60W)×1、USB-A QC3.0×1、USB-A×2、シガーソケットとDC12V×2と様々な出力があるため、個人的には屋外で使用するには十分すぎる出力を備えていると感じました。
筆者は、炊飯器やホットプレートを所有していませんので計測できませんが、キャンプやアウトドアに自宅で使用している炊飯器やホットプレートを持ち込んで調理ができるため、キャンプギアを追加で購入する必要がないという利点があります。
ドライヤーを使用
家電で一番高出力なドライヤーを使用してみました。
ポータブル電源によっては、電力を下げて使用できる機能を持つものがあるなか、Fort1500は電力を下げずそのままの電力で使用ができました。
このドライヤーのターボモードが1200Wで、普通に使用ができました。
Fort1500は出力2200Wのため、このドライヤーにプラスして他の家電などが使用できます。
エアコンを使用
必要かどうかは別として、自宅のエアコンにつないで使用できるか試してみました。
5月のため、冷房のみでしかテストしていませんが、普通に使用できるため、夏場の停電時になど重宝しそうです。
ただし数時間しか使用できませんので、停電時は何を優先するかを考えたほうがいいと思います。
エアコンのサイズによっては電源の口や使用電力量なども異なるため、全てのエアコンが使用できる訳ではありません。
ソーラーパネルで充電
同ブランド「BougeRV Yuma CIGS系 ソーラーパネル 200W」をFort1500につないで以下の環境の元、充電を行いました。
場所 | 沖縄 |
---|---|
天候 | 晴れ(屋外) |
時刻 | 15:00 |
気温 | 25℃ |
出力 | 平均153W前後 |
ソーラーパネルのため、天候や気温など様々な環境によって出力が異なりますが、この時の環境では平均153W前後の出力があり、約1時間充電をしたところ残り電力が10%増えていました。
仮にこの電力が一定続くとして、単純計算で0%から100%充電する時間は、約10時間になります。
シガーソケットで充電
次に、付属のシガーソケットケーブルで以下の環境の元、充電を行いました。
場所 | 沖縄 |
---|---|
天候 | 晴れ(車内) |
時刻 | 14:00 |
気温 | 25℃ |
出力 | 平均85W前後 |
普段は、車のシガーソケットで充電することはないのですが、キャンプ前日までにポータブル電源の充電を忘れた場合、重宝しそうです。
ただこの出力で0%から100%まで充電するには、単純計算で約17時間ほどかかるため、あくまで補足的充電で、メインの充電はACケーブルやソーラーパネルでの充電になりそうです。
ACアダプターで充電
続いて付属のACアダプターで充電を行いました。
場所 | 沖縄 |
---|---|
天候 | 晴れ(室内) |
時刻 | 11:00 |
気温 | 23℃ |
出力 | 平均361W前後 |
平均361W前後で充電されていき、0%から20%まで約40分で充電が完了。
0%から100%まで充電するにあたり、単純計算で4時間以内で充電が完了します。
ただ常に本体ファンと、ACアダプターのファンが回っており、相当ファン音が大きいです。
USB-Cで充電
場所 | 沖縄 |
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天候 | 晴れ(室内) |
時刻 | 18:00 |
気温 | 24℃ |
出力 | 平均61W前後 |
次に、別売のUSB-Cケーブルと別売アダプターで充電してみました。
ここで使用したものは、MacBook Pro用のUSB-Cケーブルとアダプター。
最高入力が60Wで、ほぼ最高値で充電ができました。
この別売のUSB-Cケーブルと別売アダプターで充電を0%から100%まで充電すると、単純計算で約24時間かかるため、あまり実用的ではないかと思いましたが、筆者が試した際はファンが回らなく静かでした。
AC+USB-Cでデュアル充電
最後に試したのは、付属のACアダプターと別売のUSB-Cケーブルと別売アダプターを使用して充電を行う、デュアル充電。
場所 | 沖縄 |
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天候 | 晴れ(室内) |
時刻 | 18:30 |
気温 | 23℃ |
出力 | 平均435W前後 |
今まで充電した方法の中で、一番入力が多いのがこのデュアル充電。
平均435Wとかなりの入力数で、残りパーセンテージが約25%くらいから100%までの充電が、約3時間でした。
この数値で仮に0%から100%まで充電したとすると、3.35時間とメーカーが出している「<3.5Hフル充電」になるため、思い通りの結果を得ることができました。
ただ本体ファンと、ACアダプターのファンが常に回り続けるため、相当ファン音が大きいです。
AC出力をテスターで測定
「何でAC出力を測定するの?」と思われるかもしれませんが、100V表記でも実際に測ったら110Vということが以前にあったため、最近はポータブル電源のAC出力は必ず測定するようにしています。
「BougeRV ポータブル電源 Fort1500」をテスターで測ってみたところ、平均103.3Vでした。
筆者の自宅コンセントは、平均103.9Vくらいで、電気事業法施行規則第38条によると、電気を供給する場所において、標準電圧100Vは101Vの上下6Vを超えない値と定められていますので、103.3Vとその範囲内にある「BougeRV ポータブル電源 Fort1500」は安心感があります。
BougeRV ポータブル電源 Fort1500 メリット・デメリット
次に実際にポータブル電源 Fort1500を使用して感じた、メリット・デメリットを紹介します。
- 2200Wの高出力
- 安心のリン酸鉄リチウム
- 高出力だけどコンパクト
- 様々な充電方法がある
- 充放電サイクルが多い
- LEDライトを装備
- AC出力が安心の100V
- ファン音が大きい
- 重たい
残念なところ(デメリット)
これは早く充電するために仕方がないことなのですが、ACアダプターを使用して充電をすると本体のファンだけでなくACアダプターのファンも回るため、正直ファン音が大きくてうるさいです。
テレビの音量にもよりますが、テレビの前で充電していたら、筆者がいつも設定している音量だと、テレビの音が聞こえなくなるレベルのため、夜間の充電はあまりおすすめしません。
またこれも高出力なため仕方のないことですが、重量が重いというところ。
約18kgあるため、女性や子どもでは持ち運ぶのは厳しいと思いました。
大人の男性なら、両サイドにハンドルがあるため、持ち運びはできると思いますが、長距離はしんどいと感じました。
いいところ(メリット)
「BougeRV ポータブル電源 Fort1500」を使用してみて感じた最大のメリットは、2200Wの高出力というところで、手軽に自宅の家電が使えます。
それでいて意外とコンパクトで、充放電リサイクル数が多く、安全性の高いリン酸鉄リチウムイオン電池を採用。
またAC出力が100Vと安心感があります。
様々な充電方法が選択でき、ファン音が気になりますがACアダプターと別売USB-Cケーブルとアダプターを使用したデュアル充電を行えば、フル充電までに3.5時間とかかりません。
キャンプなどアウトドアに持っていくだけでなく、自宅で常用電源の予備として、また非常用電源として大いに役立つと感じました。
BougeRV ポータブル電源 Fort1500 仕様と価格
仕様
容量 | 1,456Wh(455,000mAh) |
---|---|
バッテリー種類 | リン酸鉄リチウム |
AC出力 | 2200W(合計)100V-120V 50Hz/60Hz |
USB-A出力 | 5V/2.4A, 12W |
USB-A QC3.0出力 | 5V/3A,15W / 9V/2A,18W |
USB-C出力 | 5/9/12/15/20V, 3A, 60W |
AC入力(XT90) | 25.5V/15A, 378W Max |
ソーラー入力 | 12V-45V/12A, 400W Max |
シガーソケット入力 | 14V, 10A 140W |
DC入力(DC5521) | 12V-45V/8A, 200W Max |
USB-C充電 | 20V/3A, 60W Max |
重量 | 幅32×奥行22.86×高さ34cm |
サイズ | 18kg |
価格
¥186,046(税込)
2023年5月5日現在
ただ今なら公式オンラインストアで使える、16%OFFクーポンもあります。
クーポンコード:AJP16
有効期限:2023年12月31日まで
BougeRV ポータブル電源 Fort1500 あとがき
家庭用コンセントよりも出力が高い「BougeRV ポータブル電源 Fort1500」は、重量が18kgありますが持ち運べない重さではないため、屋外で使用したい時に持ち運びができるという利点があります。
家庭用の家電をキャンプに持って行って使用したい方や、日常の生活をポータブル電源でそこそこまかないたい方は、候補の一つに入れられてみてはいかがでしょうか。
また日常の生活や、災害などの非常時のためにソーラーパネルがあるとさらに便利です!
同ブランドの「BougeRV Yuma CIGS系ソーラーパネル 200W」は、フレキシブルで曲面にも設置が可能なため、あわせて候補の一つに入れてみてはいかがでしょうか。
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