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ALLPOWERS S1500レビュー|大容量なのにコンパクトなポータブル電源

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キャンプや防災だけでなく、今や家庭の電気代が高騰するなか注目されているのがポータブル電源

電源としては大容量の方が安心なのですが、サイズが大きく重たいというデメリットがあり、キャンプなどアウトドアなど屋外へ持ち運ぶのなら、個人的には「400Wh〜700Wh」ぐらいの容量が最適だと思っていました。

しかし、今回紹介するALLPOWERS S1500に、筆者の大容量ポータブル電源の概念を覆されました。

どんなところに覆されたのか、実際に使ってみて感じた特徴などレビューを交えつつ、紹介します。

この記事は、ALLPOWERS 株式会社様より製品を提供いただき作成しています。

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ALLPOWERS S1500

ALLPOWERS S1500 パッケージ

今回紹介するALLPOWERS S1500は、出力が1500Wと一般の家庭用コンセントと同じポータブル電源。

大容量ポータブル電源の中でも、同クラスのものと比べると非常にコンパクトで片手で持ち運びできる重量。

個人的には、この容量でこのサイズと重さに驚かされました。

それでは、S1500はどんなメーカーから販売されているのでしょうか。販売元のALLPOWERSについて調べてみました。

ALLPOWERSとは?

ALLPOWERS S1500 ロゴ
ALLPOWERSとは?

「ALLPOWERS株式会社」の本社「ALLPOWERS Industrial International Co., Ltd.」(http://allpowers.com/)は、中国で2010年に設立され、ソーラーパネルから蓄電池までの開発・製造・販売を行なっている企業で、競争力の高い製品を30か国以上で提供し、人々のあらゆるニーズに応えています。特にドイツやフランスをはじめとするヨーロッパで大活躍しています。

2020年に日本で子会社「ALLPOWERS株式会社」を設立し、日本市場への参入に積極的に取り組んでいる会社です。

それでは、ALLPOWERS S1500のセット内容から紹介します。

ALLPOWERS S1500 セット内容

ALLPOWERS S1500 セット内容
※フィールドラックは含みません
ALLPOWERS S1500 付属品
ケースの中身

セット内容は、以下の通り。

  • S1500本体
  • 取扱説明書
  • ACアダプター
  • ACケーブル
  • ケース (ACアダプター&ケーブル用)

ALLPOWERS S1500 ディテール

次に、ディテールを見ていきます。

ALLPOWERS S1500 正面2
正面
ALLPOWERS S1500 背面
背面

正面にメインディスプレイ、各出力ボタン、LEDライト、AC出力を装備。

背面は特に何もありません。

ALLPOWERS S1500 左サイド
左サイド
ALLPOWERS S1500 右サイド
右サイド

左サイドは、シガーソケットとS1500本体を充電するための入力部分を装備。

右サイドは、USB出力とDC出力を装備しています。

ALLPOWERS S1500 上部
上部
ALLPOWERS S1500 底面 エディット
底部

上部にはハンドルがあり、フラットに収納することが可能。

底部には仕様等のシールが貼られており、4コーナーにはゴムパッドを装備しています。

ALLPOWERS S1500 入出力

ALLPOWERS S1500 入出力2

続いて、入出力部分をご紹介。

まずは正面から。

ALLPOWERS S1500 AC出力全体

正面上段にはAC出力を4つ、中段にはLEDライトを2つ、Bluetoothボタン、DCボタン、ACボタン、ディスプレイを装備しています。

ALLPOWERS S1500 AC出力2

上段のAC出力は、100V1500Wと家庭用コンセントと同様の出力。

また口は、アースが取れるように3Pプラグとなっています。

ALLPOWERS S1500 Bluetoothボタン
ALLPOWERS S1500 DC・ACボタン
ALLPOWERS S1500 LEDライトのW数表示なし

中段の左から、LEDライト×1、Bluetoothボタン、DCボタン、ACボタン、ディスプレイ、LEDライト×1の順になっています。

BluetoothボタンとACボタンは長押し、DCボタンはワンタッチで使用ができます。

ACボタンを長押しすると、必ずファンが回り、その後は使用状況によってファンが回ったりする仕様です。

ALLPOWERS S1500 左LEDライトを点灯
ALLPOWERS S1500 右LEDライトを点灯

LEDライトを付ける際は、LEDライト横にあるオレンジのボタンを押すと点灯します。

左右一つずつあり、個別で点灯させることが可能です。

ALLPOWERS S1500 すべての出力とLEDライト点灯

もちろん両方のLEDライトを点灯させることもできます。

ディスプレイを見ると0Wの状態のため、LEDライトを使用している際の消費電力はここからはわかりませんが、問い合わせたところ1つ1Wとのことでした。

S1500ディスプレー

ディスプレイを紹介すると、左から緑の文字の「残り使用時間」、この上にBluetooth使用時はBluetoothマークが表示されます。

次に右側の白文字は「入出力の電力数」で、OUTなら現在の出力ワット数が、IN表示なら入力ワット数が表示されます。またACオン時にファンが回っている際はこちらの上にファンマークが表示されます。

左下赤文字は「USBを使用時」に表示されます。

次にピンク文字は「バッテリー残量」が表示されます。

その横オレンジの文字は「DCオン時」、青文字は「ACオン時」に表示されます。

ALLPOWERS S1500 左サイド

次に左側サイドを紹介。

S1500を充電するためのINPUT(入力)と、出力用のシガーソケットがあります。

ALLPOWERS S1500 入力部分
ALLPOWERS S1500 シガーソケット

INPUT(入力)部分には、付属のACアダプターを接続する端子とMPPTソーラーパネルを接続する端子を装備しています。

シガーソケットはフタを外すことで、端子がでてきます。

ALLPOWERS S1500 左サイド給排気口2

上部右側にはファンを装備しており、排気をスムーズにしています。

ALLPOWERS S1500 右サイド

最後に右側サイドを紹介。

ALLPOWERS S1500 USBポート
ALLPOWERS S1500 DC出力

UAB-Aが3口とUSB-C(PD100W)が1口と、DC12V出力ポートが2口装備されています。

USB-Aそれぞれの間隔とUSB-Cとの間隔が狭いため、ケーブルや機器によってはすべてのポートを一度に使用することはできないかもしれません。

ALLPOWERS S1500 右サイド給排気口

下部にはファンを装備しており、排気をスムーズにしています。

ALLPOWERS S1500 レビュー

ALLPOWERS S1500を実際に充電したり、ドライヤーなどを使用したレビューをご紹介。

デイキャンプで使用

ALLPOWERS S1500 ACとUSB充電

先日、デイキャンプで使用しました。

USB-CでiPhone11 Pro、USB-Aでゴールゼロのライトハウスマイクロフラッシュを1つ、ACにはUSB電源アダプタを挿したAmazon Fire HD 8タブレットを1つ接続して充電。

もちろんまだまだAC電源は3つ残っていますし、USBも残っていますので、安心して充電ができます。

正面にあるAC出力は、4つそれぞれが個別に使用でき、個々干渉することもなく使えるため、とても使いやすい配置だと感じました。

ALLPOWERS S1500 USB充電2

ただ、ゴールゼロのライトハウスマイクロフラッシュなど、本体にUSB端子が付いているものは、画像のように1つ挿すだけで別のUSBのポートを潰してしまうため、スプリッターケーブルなどを使用する方が良さそうです。

個人的には、もう少し各USBポートの間隔を広く、横向きの方が使いやすいのではないかと思いました。

ACアダプターで充電

ALLPOWERS S1500 充電9:22開始
充電開始 0% 9:22
ALLPOWERS S1500 充電28% 9:52
充電開始60分後 28% 10:22
ALLPOWERS S1500 充電60%10:22
充電開始後130分後 60% 11:32
ALLPOWERS S1500 充電84%11:32
充電開始後180分後 84% 12:22
ALLPOWERS S1500 充電98%12:52
充電開始後240分 99% 13:22
ALLPOWERS S1500 充電100%
充電開始後268分 100% 13:48

S1500をAC入力のみで、0%から100%までかかった時間を計測しました。

時間開始からの経過時間充電パーセンテージ
9:220分0%
9:3210分5%
9:4220分11%
9:5230分15%
10:0240分19%
10:1250分24%
10:2260分28%
10:5290分42%
11:32130分60%
11:52150分69%
12:22180分84%
12:52210分98%
13:22240分99%
13:48268分100%

筆者が計測した際は、AC電源のみで0%から100%まで充電にかかった時間は約268分 (約4時間28分)。

後半はバッテリーを保護するためか、かなり充電に時間がかかっています。

個人的には、容量が多いのにこの時間は早い方だと感じました。

あくまで目安と思って下さい。気温や気候などによって異なります。

ドライヤーを使用してみた

S1500とドライヤーセットモード
S1500とドライヤーセットモード2

折角1500Wあるので、ドライヤーでどのくらいの時間使用できるか測ってみました。

まずは、弱のセットモードで使用したところ、平均消費電力は600Wくらい。

100%時で約1時間26分程使用できます。

S1500とドライヤーターボモード2
S1500とドライヤーターボモード

次に強のターボモードで使用したところ、平均1200Wくらい。

99%時で約42分使用できます。

さすが定格出力1500Wですね!ドライヤーの出力数にもよりますが、問題なく使用できました。

エアコンを使用してみた

S1500とエアコン暖房25℃
暖房25℃運転

キャンプで使用することはありませんが、折角1500Wあるので、エアコンでどのくらいの時間使用できるか測ってみました。

この時の沖縄の気温は21℃で、半袖だと寒いので暖房25℃運転を行いました。

平均使用電力は430Wくらい。

98%時で約2時間くらい使用できます。

エアコンによっては出力が足りなく使用できないものもあるため、あくまでも参考程度に見て下さい。

ALLPOWERS S1500 の特徴

実際に使用していいと思った特徴は、以下の通り。

  • 大容量なのにコンパクト
  • 0%からフル充電まで約4時間30分
  • スマホのアプリで操作ができる
  • AC出力が安心の100V

それぞれを見ていきます。

大容量なのにコンパクト

ALLPOWERS S1500 正面

ALLPOWERS S1500は、バッテリー容量が1092Whと大容量で、しかも定格出力が1,500Wと家庭のコンセント同じのため、様々な家電が使用可能。

このクラスのポータブル電源になると、従来はサイズも大きく片手で持てない重さだったりすることがありますが、サイズは32×22×19cmと非常にコンパクトで、重量が10kgと大人の男性なら片手で持てる重さ。

10kgといえば、人によっては重たく感じる重量ですが、このバッテリー容量でこのサイズと重量は驚きだと思います。

この特徴が、筆者の大容量ポータブル電源の概念を覆されたところです。

0%からフル充電まで約4時間30分

S1500 デュアル充電
画像はデュアル充電

バッテリー容量が1092Whと1,000Whを超えているのに関わらず、付属のACアダプターで充電をしたところ、0%から100%のフル充電までに約4時間30分しかかかりませんでした。

さらに、別途USB-C PD対応のケーブルや充電器と付属のACアダプターを使ってデュアル充電を行えば、フル充電まで約3時間というから驚きです。

スマホのアプリで操作ができる

スマホに専用アプリをインストールすることで、スマホで操作することができます。

アプリをダウンロードして、操作できるまでを簡単にご紹介。

STEP
アプリをダウンロード
ALLPOWERS S1500 アプリダウンロード

iOS版、またはAndroid版をスマホからダウンロードして、インストールします。

STEP
Bluetoothの設定を行う
ALLPOWERS S1500 アプリオープン
ALLPOWERS S1500 接続2

次にBluetoothの設定を行います。

アプリを開きBluetoothデバイスの欄をタップし進んでいくと、「AP S1500」が出てくるので、こちらをタップ。

STEP
スマホから操作
ALLPOWERS S1500 アプリで操作2
ALLPOWERS S1500 アプリで操作4

上記の画像になれば、接続は完了しているので、使用残り時間やバッテリー残量が確認できます。

またこちらの画面からAC電源のON/OFFや、DC電源のON/OFF、50Hz/60Hzの切り替え、LEDライトのON/OFFが操作できます。

手元のスマホで操作ができるのは、キャンプでとても重宝しますよ!

AC出力が安心の100V

S1500 AC100V

「何で?100Vとあるから、100Vじゃないの?」と思われるかもしれませんが、100Vと記載があっても実際に測ると出力が110V位のものがあるため、念のためテスターで測ってみました。

結果はAC出力4箇所とも、平均102.9Vくらいでした。

また筆者の自宅コンセントは、平均103.9Vくらい。

電気事業法施行規則第38条によると、電気を供給する場所において、標準電圧100Vは101Vの上下6Vを超えない値と定められています。

100V対応の機器を110V出力で使用すると使えたりはしますが、誤動作や寿命を縮めたりすることもあるため、100Vの出力で使いたいところ。

その点、ALLPOWERS S1500は安心感があります。

ALLPOWERS S1500 メリット・デメリット

ALLPOWERS S1500 ポータブル電源
総合評価
( 3.5 )
メリット
  • 大容量なのにコンパクト
  • 家庭のコンセントと同じ1500W
  • AC出力が安心の100V
デメリット
  • USB-Cケーブルを抜いた際や充電時のモスキート音が気になる
  • ファンの音がうるさい

実際使用してみて、個人的に感じたことです。使う方によって感じ方が変わるかもしれません。予めご了承下さい。

デメリット (残念なところ)

個人的に気になったのが、USB-Cケーブルを抜いた後、必ず「ジ〜」や「ピ〜」というモスキート音のような、小さな音が20秒程鳴ります。

また充電時にも常時ではありませんが、鳴っていました。

日中でも静かにしているとわかるため、夜中に鳴るとかなり気になるレベル。

問い合わせをしたところ、仕様とのことで個人的にはデメリット。

また付属のACアダプターで充電を行うと、ほぼ終始ファンがなり続けます。

ドアを開けていると隣の部屋でも聞こえてしまうくらいの音で、夜中に充電すると気になるレベルのため、こちらも個人的にデメリットです。

メリット (いいところ)

特徴でも紹介した、「大容量なのにコンパクト」というところが、最大のメリットだと思います。

今後はわかりませんが、現状ではこの容量でこのサイズでこの重さはなかなかないと思います。

また定格出力が、家庭用コンセントと同じ1500Wというところもメリットの一つ。

定格出力が小さいポータブル電源だと、「これ使えたっけ?」と機器の出力を確認しないといけませんが、ALLPOWERS S1500だと家庭用コンセントと同じ出力のため、家にいる時と同じ感覚で使えるところが便利です。

あとAC出力が100Vのため、安心感があります。

ALLPOWERS S1500 仕様や価格

続いて、ALLPOWERS S1500の仕様や価格を紹介します。

仕様

サイズ32×22×19cm
重量10kg
バッテリー容量1092Wh / 295200mAh
定格出力1,500W
最大瞬間出力3,000W
バッテリーの種類三元リチウムイオン電池
出力波形純正弦波
充放電サイクル数1,000回以上
動作温度-10℃〜40℃
入力電圧AC:100V-240V 最大300W
シガーソケット:12-65V 最大300W
ソーラー入力:12-65V 最大300W
USB-Cポート:5/9/12/15/20V 5A 最大100W
AC出力100V1500W×4
USB出力1USB-A×3, 5V 2.4A
USB出力2USB-C (PD100W) ×1
DC出力1DC12V出力ポート×2, 13V5.5A, 同時出力の場合13V10A
DC出力2シガーソケット×1,13V10.5A
ワイヤレス充電なし
LEDライト2つ (1つ1W)
充電時間AC+USB-Cのデュアル充電 3時間以内
充電時間2ACのみ約4時間30分

価格

¥129,999(税込)

2023年4月10日現在

ALLPOWERS S1500は大容量なのにコンパクトなポータブル電源

個人的に大きすぎず重すぎない、容量が「400Wh〜700Wh」くらいのポータブル電源をキャンプや手頃な防災用としておすすめしていましたが、ALLPOWERS S1500は、大容量なのにコンパクトなポータブル電源のため、この選択肢もアリかと…

定格出力1500W、バッテリー容量1092Whということもあって、それなりの価格はしますが、このクラスのポータブル電源の購入を検討されている方は、候補の一つに入れられてみてはいかがでしょうか。

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