GEAR MISSION K3-GM1レビュー|煮炊きできる石油こんろ

石油ストーブ老舗メーカー「トヨトミ」のオリジナルブランド「GEAR MISSION(ギアミッション)」から登場した「煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1」。
一見石油ストーブに見えますが石油ストーブではなく、小型ながらも高出力の石油こんろで、調理の熱をそのまま暖房としても利用できる優れもの。
この記事では、石油こんろと石油ストーブの違いや、GEAR MISSION K3-GM1とはどのような石油こんろなのか、実際にレビューをしながら詳しく紹介していきます。
石油こんろと石油ストーブの違い
石油こんろと石油ストーブ違いを知っていますか?
意外と違いを知っている方は、少ないのではないでしょうか。
まずここでは、「石油こんろとは?」「石油ストーブとの違い」を紹介します。
石油こんろとは?
石油(灯油)を燃料としたこんろで、調理の熱をそのまま利用して暖房としても使える器具で、従来の石油ストーブよりも小型なものが多いです。
調理といっても炒め料理などには不向きで、鍋や煮込み料理や煮物の温め直しなどに適しています。
石油ストーブとの違い
石油ストーブは反射式と対流式の2種類があり、どちらも部屋を暖める目的の器具で、横への熱と上への熱で部屋をあたためるのに対して、石油こんろは調理を目的としているため、横への熱は少なくこんろ上部への熱で調理をし、その熱をそのまま暖房として利用できるという違いです。
また石油ストーブは、基本調理できません(一部できるものもあり)。一部ケトルなどを置いて湯を沸かすことができるものもあります。
暖房をメインで考えるのなら石油ストーブを、煮込み料理をメインと考え調理の熱で部屋を暖めたいと考えるのなら、石油こんろを選択するのがベストだと思います。
煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1レビュー

それでは、煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1をレビューしていきます。
まずはディテールから。
ディテール


煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1は、画像の通りこんろ全体にクロスガードを採用し、見た目の無骨さだけでなく、本体の保護や安全性の向上もはかっています。
筆者の所有するK3-GM1はコヨーテブラウンで、ミリタリー感のあるカラーリングで、ゼインアーツ ギギ1やogawa ヴィガスⅡにも合わせやすいです。


点火する前に2〜3回動かして、燃焼筒が正しくセットされているかを確認するための燃焼筒つまみ。点火する際もこちらを持ち上げて火をつけます。
耐震自動消火装置は、その名の通り地震や強い振動・衝撃を受けた時に自動的に消火させる安全装置で、次に紹介する消火方法で消火できない場合や緊急で消火する場合に、耐震自動消火装置を倒すことで消火できます。


正面の中央には、炎を調節するしん調節つまみがあり、その下には回す方向が記されています。
燃焼する際は、しん調節つまみを時計方向(右回り)に回して、しんを上げてライターなどで火をつけます。
消火する際は、しん調整つまみを逆時計方向(左回り)に回して、しんを下げて消火します。その際に火が消えない場合は、耐震自動消火装置を倒して消火する方法もあります。


燃料の灯油を入れる際は、給油口のふたを逆時計方向(左回り)に回すことで外れます。



給油の際は油量計を見ながら給油し、給油後は必ず給油口ふたをつけ時計方向(右回り)に回して閉めてください。


煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1の上部の天板は外れますが、点検・手入れ以外に外すことはほとんどないと思います。

両サイドには、運搬時に便利な取っ手を装備しています。
この取っ手をIGTテーブルに引っ掛け、ビルトインして使用することができます。
カレーを調理


最初に結論からいえば、鍋や煮込み料理には向いていますが、炒め・焼きなどの料理には不向きです。
最初に肉や野菜を炒めるのですが、その工程を煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1で行ったところなかなか火力が得られなかったため、材料を炒める作業から水を入れる作業までをフラットバーナーで行い、ある程度温めてから煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1に移しました。

ここからが、煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1の本領発揮。
カレーなどの煮込み料理はお手の物で、一度沸騰するとあとはほったらかし。ただカレー粉を入れてからは様子を時々見ないと底のほうが焦げてしまうから注意が必要です。

この時のカレーにはトマトを入れたため、少し水気の多いカレーになりましたが、初めて煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1で調理したにしては上出来かな。(自画自賛)
この時の最低気温が6℃で、フラットバーナーを使用して具材を炒めましたが、時間が経つと寒さで火力が落ちてきたため、次回からは煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1で全てを完結できるように、具材を炒めずに沸騰させたお湯に直接具材を入れるなど、調理法に変えてみようと思いました。
暖房効果

このキャンプ時の最低気温が6℃で、ゼインアーツのギギ1を設営してシェルター内で煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1で調理しました。
もちろん換気のため、サイドベンチレーションは開けた状態でしたが、ギギ1のセンターポールに吊るしたCARGO CONTAINERの一酸化炭素チェッカーの気温は17℃を表示していました。
個人的には、このくらい温まれば十分な暖房出力かなと感じました。
ビルトインする際の注意点


実際に煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1を、ゼインアーツのトードテーブルにビルトインして使ってみて感じた注意点があります。
それは、画像のように天板をK3-GM1の横ギリギリまで置くと天板がかなり熱くなり、火傷をするおそれがあります。
またIGTテーブルや天板の材質によっては、溶けたり焦げたりすることもあるかもしれませんので注意してください。
筆者は熱くなるまで気づきませんでしたが、この熱を利用して、洗ったクッカーなどを乾かしました。
煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1の特徴

GEAR MISSION 煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1の主な特徴を紹介します。
- 調理の熱を暖房として利用できる
- IGTテーブルにインストールできる
- コンパクトながらも高出力
- 無骨なカッコよさ
- 最大約13時間の長時間燃焼
調理の熱を暖房として利用できる

煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1最大の特徴が、調理の熱をそのまま暖房としても利用できるというところ。
寒い時期になると、気化熱でガス缶が冷える「ドロップダウン現象」により火力が大幅に低下・停止してしまい、シングルガスバーナーなどの火器類が使いにくくなるため、鍋・煮込み料理やケトルでお湯を沸かすこともできる石油こんろは、冬キャンプにあるとありがたいアイテムです。
IGTテーブルにインストールできる

煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1は、地面に置いて使う他にも持ち手の部分を引っ掛けて、IGTテーブルにビルトインして使用することができます。
個人的には、この機能が一番魅力的!
ゼインアーツのトードテーブルにビルトインすると、画像のようにギリギリですが地面から浮いています。
他のIGTテーブルへのビルトインは、今後紹介していきたいと思います。
コンパクトながらも高出力

サイズが高さ370×幅358×奥行358mmと非常にコンパクトに設計されていますが、2.45kWと同ブランド「GEAR MISSION」の他機種にも劣らない性能を発揮します。
またコンパクトなゆえに車にも積み込みやすく、オフシーズンの収納時もかさばりにくいため、ありがたい仕様です。
無骨なカッコよさ


これは人それぞれかもしれませんが、新設計のクロスガード構造が、見た目を非常に無骨でカッコよくしています。
またカッコいいだけでなく、本体の保護や安全性を向上させるなど優れた性能も発揮しています。
最大約13時間の長時間燃焼

燃焼継続時間が最大約13時間とコンパクトな割に長く、こまめに給油せずに使用できるため、寒い時期のキャンプにも安心です。
煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1 メリット・デメリット
次に実際に使用して感じた、煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1のメリット・デメリットを紹介します。

- 寒い時期に安定した調理ができる
- 燃焼時間が長い
- 暖房としても利用できる
- ミリタリー感があってカッコいい
- コンパクト
- 調理方法に不得意がある
デメリット(残念なところ)
煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1の残念なところというか、石油こんろ全体の残念なところと言ってもいいのが、調理方法に不得意があるというところ。
鍋など煮炊きをする調理方法は抜群にいいのですが、焼きものや炒めものなどの調理方法には不得意なところが残念。
これはガスバーナーなどの火力とは異なるため、致し方ないことですが、焼きものや炒めものができれば、さらに冬キャンプが楽しみになるはずです。
メリット(いいところ)
致し方のない残念なところを除けば、あとはいいところばかり。
なんと言っても最大のメリットは、寒い時期に安定した調理ができるというところ。
寒くなるとどうしてもガス缶を使用するバーナー関連(ガソリン等は除く)は、気化熱でガス缶が冷える「ドロップダウン現象」によって火力が大幅に低下・停止してしまうため、真冬は厳しいところですが、煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1は燃料が灯油のため安心です。
燃焼時間が長いのもメリットの一つ。
燃焼時間が短いと燃料を追加する必要がありますが、煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1は燃焼時間約13時間と、コンパクトな割に長いため安心です。
暖房としても利用できる。
煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1は石油ストーブではありませんが、調理の熱を使って暖房としても利用できるため、冬キャンプに一石二鳥です。
これは人それぞれ意見が異なるかもしれませんが、個人的にはミリタリー感があってカッコいいため、使う時のわくわく感がたまりません。
サイズが、高さ370×幅358×奥行き358mmと非常にコンパクトなため、利用時はもちろんのこと運搬時の車載やオフシーズンの収納時にかさばりません。
以上が、使用してみて感じたメリット(いいところ)です。
煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1 サイズとスペック・価格など
続いて、煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1のサイズとスペック、価格などを紹介します。
サイズとスペック
| サイズ(置台を含む) | 高さ370×幅358×奥行き358mm |
|---|---|
| 重量 | 7.5kg |
| タンク容量 | 3.1L |
| 暖房出力 | 2.45kW |
| 暖房目安 | 木造(戸建)7畳まで(11.5㎡) コンクリート(集合)9畳まで(15.0㎡) |
| 燃焼継続時間 | 約13時間 |
| 点火方式 | マッチまたは点火用ライターで点火 |
| 安全装置 | 対震自動消火装置 |
カラー

出典:PR TIMES

煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1のカラー展開は発売当初2種類でしたが、要望によりブラックの1色追加で合計3種類。
- オリーブグリーン
- コヨーテブラウン
- BLACK
価格
オリーブグリーン・コヨーテブラウン:¥29,700(税込)
BLACK:¥33,000(税込)
上記の価格は2025年11月17日時点のもので、現在は入荷未定のため今後価格の変動があるかもしれません。
2026年4月18日現在
オプション


煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1の専用オプションとして登場したのが、STOVE BAG(K3G-GE1)。
K3-GM1専用のバッグのため、クッション性もありぴったりと収まるため、持ち運びが非常に楽です。
こちらも現在は入荷未定となっています。
煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1 あとがき
販売開始後5分で完売した、「煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1」。
2025年に2度の販売がありましたが、台数限定で販売されたこともあり、瞬く間に完売しています。
コンパクトで非常に無骨な「煮炊き暖房用石油こんろ K3-GM1」。
今後の入荷状況等は不明ですが、おすすめの調理器具兼暖房器具です。
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