ゼインアーツ ウカ / UKA レビュー|ソロキャンプに最適な2ルームテント

魅力的なテントやシェルターを手掛ける「ゼインアーツ(ZANE ARTS)」から登場した、ソロキャンプに最適な2ルームテント「ウカ(UKA)」。
実際に張ってみたところ、これはソロキャンパーの方におすすめのテントだと感じました。
それでは、どのようなところがおすすめなのか、「ウカ(UKA)」の特徴や詳細などをレビューしていきます。
ゼインアーツ ウカ(UKA) レビュー

斬新かつ美しく、機能性バツグンのテントやシェルターを販売する「ゼインアーツ(ZANE ARTS)」。
そのゼインアーツが手掛けたソロキャンプにちょうどいい2ルームテントが、今回紹介する「ウカ(UKA)」。
ソロ用テントではあまり類をみない、前室が広々とした2ルームテント。
それでは、セット内容から見ていきます。
セット内容

ウカのセット内容は、以下の通り。
- フライシート(本体)×1
- インナーテント×1
- フロントフレーム(コの字形)×1
- センターフレーム(弓形)×1
- リアフレーム(コの字形、末端グレー)×1
- ブリッジフレーム×2
- 2mロープ×8
- キャリーバッグ×1
- ポールケース×1
- ロープケース×1
取扱説明書、ペグ、ハンマー、キャノピー用ポール等は付属していません。
初めて張る方は、事前に取扱説明書をダウンロードしておくか、印刷しておいた方がいいです。キャンプ場によっては、スマホの電波が悪くてなかなか見れない場合があります。(経験談)

またバッグに入っているサイズは、65×26×26(h)cmと非常にコンパクトです。
組立方法
次にウカの組み立て方法を紹介していきます。


まずフライシートを広げます。
向きの目安としては、グレーのロープやテープの近くに「ZANE ARTS」のロゴが向かって右にある方が背面です。

次に全てのフレームを組み立て、フライシートの上に乗せることイメージが湧きやすいと思います。
手前側からフロントフレーム、センターフレーム、リアフレームの順になります。
- フロントフレーム:コの字形のフレームで、端がブラック
- センターフレーム:弓形のフレームで、端がブラック
- リアフレーム:コの字型のフレームで、端がグレー


後方のスリーブに、端がグレーのリアフレームを通します。


フレームの両端を、グレーのロープが付いた金属プレートの穴に先を差し入れます。
両方のアジャスターを最後まで引きます。

これで、リアフレームのセットは完了。

センターのスリーブに、弓形のセンターフレームを通します。


リアフレームと同じように、フレームの両端を金属プレートの穴に先を差し入れ、両方のアジャスターを最後まで引きます。

フックを4つかければ、センターフレームのセットは完了です。

フロントのスリーブに、端がブラックのコの字形のフロントフレームを通します。


今までのフレームと同じように、フレームの両端を金属プレートの穴に先を差し入れ、両方のアジャスターを最後まで引きます。


4箇所のフックをかければ、フロントフレームのセットは完了です。

一旦フレームをリア側に倒します。

リアフレーム両端のグレーのループにペグを打って仮止めをします。

フロント側の裾を持って、中に空気を入れるように手前へ引き出すと立ち上がります。

立ち上げた状態を維持しつつ、フロントフレーム両端のブラックのループにペグを打ち込み仮止めをします。

真っ直ぐなブリッジフレームの先を、本体フロント上部先端のグロメットに差し込みます。


もう片方を後方のコーナーの裾にある金属プレートの穴に差し込み、アジャスターテープを最後まで引きます。

フックを3つかけます。


同じ作業をもう片側でも行えば、ブリッジフレームのセットが完了です。


付属のロープを、8箇所あるテープ先のリングに取り付けます。
ロープを取り付けたテープをフレームに巻き付けます。
仮止めしたペグを一旦抜きます。
ボトム8箇所を、次の順にペグダウンしていきます。(反時計回り)
リアから見た場合の左右で表示しています。
- リア左側コーナーの裾ループ(フロントから見ると右側)
- リア右側コーナーの裾ループ(フロントから見ると左側)
- 右側フロントフレームのブラックループ(フロントから見ると左側)
- 左側フロントフレームのブラックループ(フロントから見ると右側)
- 左側センターフレームのブラックループ(フロントから見ると右側)
- 左側リアフレームのグレーループ(フロントから見ると右側)
- 右側リアフレームのグレーループ(フロントから見ると左側)
- 右側センターフレームのブラックループ(フロントから見ると左側)
次に、ロープを8箇所ペグダウンします。
シェルターとして使用する場合は、これで完成です。

続いてインナーテントの取り付け方法です。
ZANE ARTSのロゴが右側にくる方が正面側になります。


ウカ専用のフットプリント(グランドシート)があれば一番いいのですが、筆者は購入しなかったため、オレゴニアンキャンパーの防水グランドシートを代わりに敷いてみました。
足らない部分は、同じくオレゴニアンキャンパーのハーフのシートを敷いてみました。

インナーテントを広げたら、奥(リア)側からつけていきます。
ボトム後方2箇所のフックをリングにかけ、アジャスターを適量引きます。

後方上部3箇所のフックをリングにかけます。

ボトム中央2箇所のフックをリングにかけ、アジャスターを引きます。
前方上部3箇所のフックをリングにかけます。
ボトム前方2箇所のフックをリングにかけ、アジャスターを引けば完成です。

以上で組み立て、設営完成です。
ゼインアーツ ウカ(UKA)の特徴

ゼインアーツ ウカの主な特徴は、次の通り。
- 独特のフレームワーク
- メッシュパネルが広範囲
- 広々としたインナーテント
- 快適なソロサイズ
- オーバーハング形状
- 本体裾にスカートを装備
- シェルターとしても利用可能
- ロロとギモーグのいいとこ取り
独特の美しいフレームワーク

ウカ最大の特徴は、独特の美しいフレームワーク構造にあります。
サイドフレームの一端を地面に設置させており、アーチフレーム構造に不足しがちな耐風性を高めています。
後ろのシルエットは、まるでギモーグのようにも見えます。
メッシュパネルが広範囲


メッシュパネルを広範囲に完備しているため、虫の多い季節でも不快な思いをせず、景色を楽しみながら過ごせるところが、ウカの特徴の一つ。
また、後方のパネルもメッシュにすることで、さらに風抜けが良くなります。

もちろんフルオープンすることも可能です。
広々としたインナーテント

ウカはソロ用テントですが、インナーテントは2人が就寝できるサイズで設計されており、ソロで使用する際は、インナーテント内に荷物を置くことができます。
ただ実際に使用したところ、縦に寝転ぶ広さはなく画像のように横に寝転ぶしかありませんが、後方にかけて幅が狭くなっており、身長の高い方2名はきついと感じたので、ソロでユッタリと使用するのがおすすめ!
快適なソロサイズ

コンパクトに設計されていますが、オーバーハング形状のため圧迫感やデッドスペースが少なく、快適にソロキャンプを楽しむことができます。
また前室はパネルを閉じた状態でも、ソロ用のチェアとテーブルが入る大きさを確保しています。
オーバーハング形状

ゼインアーツのテントの特徴でもある、オーバーハング形状を用いたフロントデザインのため、雨が入りにくい構造になっており、雨天時でも閉め切らずに快適に過ごすことができます。
サイドからの前室シルエットは、まるでロロのように見えます。
本体裾にスカートを装備


本体裾には、雨風や冷気の侵入を軽減してくれるスカートを装備。
メッシュパネルにもスカートが付いており、虫の入り込みを軽減します。
シェルターとしても利用可能

インナーテントは吊り下げ式で簡単に外せるため、夏場はインナーテントを使用せずにフルメッシュにしてシェルターとして利用も可能です。
ロロとギモーグのいいとこ取り
ゼインアーツのテントの特徴でもある、オーバーハング形状を用いたフロントデザインがデッドスペースを軽減し、サイドフレームの一端を地面に設置させる独特のフレームワークが耐風性を高めており、いい意味でロロとギモーグのいいとこ取りのようなテントに仕上がっています。
ゼインアーツ ウカ(ウカ) メリット・デメリット
実際に使用してみて感じた、ウカの気になるところやおすすめなところを紹介します。

- 美しいフレームワーク
- 広範囲のメッシュパネル
- インナーテント内が快適
- ソロに最適なサイズ感
- 雨が吹き込みにくいオーバーハング形状
- 腰痛持ちには辛い高さ
デメリット(気になるところ)
2ルームテントという先入観から、パッと見ためが大きく感じますが、ソロ用の2ルームテントのため、最大高さが145cmと意外と低いというところ。
リビング部分が100〜145cmのため、テント内からの出入りの際に中腰になるため、腰痛持ちの方には少し厳しいかも。
個人的に感じた気になるところは以上です。
メリット(おすすめなところ)
次にウカのおすすめなところ(メリット)を紹介していきます。

まずは、独特のフレームワークが作る美しいシルエット。
ほとんどのゼインアーツのテントやシェルターに言えることですが、時を忘れるくらいじっと眺めていられる、綺麗なフォルムをしています。

次におすすめなポイントは、広範囲に装備されたメッシュパネル。
画像を見てもわかるように、「メッシュにならないところはほぼない」というくらい、メッシュになるため、夏場も快適に過ごせそうです。

続いてのおすすめポイントは、インナーテント内が快適というところ。


インナーテントも前後だけでなく、サイドも大きくメッシュになり、フライシートとリンクをしているため、インナーテント内にも風が吹き抜け、景色も大きく見えるため快適に過ごせます。

次におすすめのポイントは、ソロに最適なサイズ感というところ。
2ルームテントというだけあって、インナーテントを設置した状態で、フロントを閉めた状態でも、ソロのテーブルとチェアを置いても快適に過ごせました。

今回のキャンプでは、アルペンアウトドアーズのアルミユニットテーブル88にサイドフレームを取り付けてフロントパネルギリギリに置き、BlackishGear(ブラキッシュギア)のBLACK WOOD CHAIRを置いて、夜間はフルクローズして使用しましたが、ちょうどいいサイズ感でした。(写真を取り忘れたのは痛恨のミス)

最後におすすめするポイントは、ゼインアーツ独自のオーバーハング構造。
テント上部がひさし状になっているため、雨が吹き込みにくいというメリットがあります
また実際に使用して感じたのは、日差しを軽減してくれる効果もあるため、テント内で快適に過ごせました。
以上が実際に使用してみて感じたおすすめなところ(メリット)です。
ゼインアーツ ウカ(UKA)のサイズや価格
ウカのサイズやスペック、価格などを紹介していきます。
サイズ・スペック

| サイズ | 295×240×145(h)cm |
|---|---|
| 収納サイズ (キャリーバッグサイズ) | 65×26×26(h)cm |
| 重量 | 総重量:8.5kg |
| 材質 | 本体:75Dポリエステルタフタ・フッ素加工・PU加工 (耐水圧1,500mm) インナーテント(ウォール):68Dポリエステルタフタ インナーテント(ボトム):150Dポリエステルオックス・PU加工 ( 耐水圧1,500mm ) フレーム:A6061・φ14.5mm・φ13mm 2mロープ:ポリプロピレン・φ3mm キャリーバッグ:150Dポリエステルオックス ポールケース:150Dポリエステルオックス ロープケース:150Dポリエステルオックス |
| セット内容 | 本体、インナーテント、フレーム一式、2mロープ、 キャリーバッグ、ポールケース、ロープケース |
価格
¥39,800(税込)(EC・直営店限定)
2025年11月14日現在
あとがき

シルエットや機能が、ロロとギモーグのいいとこ取りのようなソロ用2ルームテント「ウカ(UKA)」。
これで価格が4万円を切っているのですから、かなりコスパが高いと感じました。
実際に使用してみて、ソロキャンプにおすすめのテントだと感じました。
ソロ用テントをお探しの方は、ぜひ候補の一つに入れてみてはいかがでしょうか。
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