【2024年】失敗しないキャンプマットを選ぶ3つの項目と比較
キャンプに行った翌朝、地面は芝生だったのに関わらず腰が痛くなったなどの経験はありませんか?
筆者は初めてのキャンプ時に、テント用のインナーマットだけ敷き、キャンプマット(パーソナルマット)を準備して行きませんでした。
行くキャンプ場が芝生だったため、「腰は痛くならないだろう」「大丈夫だろう」と思っていました。
しかし、翌朝その考えは甘かったことに…
初キャンプあとに買っておけばよかったと思った一つがキャンプマットです。
でもキャンプマットって様々な種類があるため、どれを購入したらいいのかわかりませんよね!
そこで、キャンプマットを選ぶ項目3つと、4種類ある各マットそれぞれのメリット・デメリット、比較をしてみました。
キャンプマットを選ぶ3つの項目
筆者が思う、キャンプマットを選ぶ3つの項目は、以下の通り。
- 使用用途と持ち運びの手段
- マットの厚さと重さ
- R値
各項目をそれぞれ解説致します。
使用用途と持ち運びの手段
まずはキャンプ、登山などの使用用途の違いによって選択肢は分かれます。
例えば、キャンプであればどのマットでもほぼ問題はなく、登山であれば凹凸の環境で敷くことが多いため、パンクの心配がないクローズドセルマットが好まれます。(軽量でコンパクトなエアーマットを選択される方もいます)
使用用途と一緒に考えるのが持ち運び手段。
車でキャンプ場へ行く場合、車載スペースの問題がなければ、どのタイプのマットでも問題は無いと思います。
次にキャンプでも、バイクなどのキャンプツーリングや、バックパックを背負って交通機関で行くキャンプなどであれば、できる限り軽くてコンパクトなマットを選択した方がいいでしょう。
登山の場合は、先程と同様に凹凸の環境で敷くことが多いため、パンクの心配がないクローズドセルマットが好まれます。(軽量のコンパクトなエアーマットを選択される方もいます)
マットの厚さと重さ
マットの厚さと重量も選ぶ対象になります。
こちらも車で行くキャンプだと、そこまで重量は気にならないと思いますが、徒歩で行くキャンプや登山などはバックパックに入れて持ち運ばないといけないため、軽いにこしたことはありません。
マットは厚ければ厚いほど就寝時は快適になりますが、その分収納時にかさ張り重量も重くなるため、厚さと重さのバランスを考えるようにしています。
R値
マットの厚さも大切ですがR値はさらに大切なため、マット購入時は必ず確認してください。
R値(R-value)は熱損失に対する熱抵抗の尺度で、R値が高いほど材料または構造の熱抵抗が高いため、地面の冷気が伝わりにくく、身体が発する熱の損失を防いでくれます。
スリーピングマットレスで有名なサーマレストによりますと、上記表のように
- R1:夏
- R2〜R4:3シーズン
- R4〜R6:ALLシーズン
- R6:極寒
とあります。
また2019年までは、各ブランドでR値を出していたため、統一性がなく比較しにくかったのですが、2020年よりASTM標準の試験方法でR値が出されるため、各ブランド統一した値になり、比較しやすくなりました。
夏場のキャンプだとさほど気にならない思いますが、冬場にキャンプに行かれる方は必ずR値を確認の上マットを選択するようにして下さい。
国内ブランドのマットのほとんどは、現在のところR値の表記がありませんが、今後は表記されてくるかもしれません。
2024年3月7日現在
マットを選ぶ際は、特に冬場のキャンプに向けてマットのR値を気にしましょう!
キャンプマットのメリット・デメリット
それでは、キャンプマットにはどのようなマットがあるのか、大きく種類別に挙げると以下の4つの種類になります。
- 銀マット(発泡ポリエチレンマット)
- クローズドセルマット
- エアーマット
- インフレータブルマット
次に各マットそれぞれを解説致します。
銀マット(発泡ポリエチレンマット)
すぐにイメージできるマットは、よく「銀マット」と呼ばれている片面が銀色のアルミ蒸着フィルムで、もう片面が発泡ポリエチレンで青色をしたマットです。
よくホームセンター等で販売されている、あのマットです。
- 価格が安い
- 空気等を入れずにそのまま使用できるので、パンク等の心配がない
- 厚さによるが、クッション性が低い
- 個人的には厚さ1cmのものでも、翌朝腰が痛かった
- 巻くタイプと折るタイプがあり、持ち運ぶ際にかさばる
クローズドセルマット
ポリエチレン製の厚さが2cmほどの軽量マットで、凹凸があるものが多く(無いものもあり)、空気を取り込んで温かさを高めます。
登山で使用されている方が多いのが、このタイプです。
アメリカのサーマレスト社の「Zライト ソル」等があります。
- パンクの心配がない
- 銀マットに比べ、クッション性や温かさがある
- 巻くタイプと折るタイプがあり、持ち運ぶ際にかさばる
エアーマット
名称通り空気を入れて膨らますマットのことで、コールマンのコンフォートエアーマットレスや、ロゴス neos エアウェーブマット、筆者の所有するKLYMIT (クライミット) のSTATIC Vなどがあります。
- クッション性に優れている
- 収納時コンパクトになるものが多い
- パンクの心配がある
- 浮いた感が苦手な方には不向き
インフレータブルマット
マットの角にあるバルブを開くだけで、マットの中にあるウレタンが復元し自動的に空気を吸い込み膨らむマットです。
スノーピークのキャンピングマットや、サーマレストのベースキャンプなど様々なメーカーが販売しています。
- クッション性に優れている
- 厚さにもよるが寝心地がよい
- 価格が高い
- パンクの可能性がある
- 収納時に嵩張るものが多い(商品にもよる)
キャンプマットのメリット・デメリット比較
キャンプマット各種類のメリット・デメリットを表にして比較しました。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
銀マット | 価格が安価 パンクの心配がない | クッション性が低い 持ち運びの際にかさばる |
クローズドセルマット | パンクの心配がない 銀マットよりクッション性がある | 持ち運びの際にかさばる |
エアーマット | クッション性に優れている 収納時にコンパクトになるものが多い | パンクの可能性がある 浮いた感が苦手な方には不向き |
インフレータブルマット | クッション性に優れている 寝心地がよい(厚さにもよる) | 価格が高い パンクの可能性がある 収納時にかさばるものが多い |
どれも一長一短があります。
あとがき
個人的には腰痛持ちの方であれば、収納時にかさばるのと価格が高めというデメリットがありますが、クッション性のいいインフレータブルマットが腰に負担が少ないためおすすめです。
また厚さのあるエアーマットもいいと思います。
コンパクトで軽量なマットを探している場合は、パンクの可能性というデメリットがありますが、持ち運びに便利でコンパクトに収納できるエアーマットが一番おすすめです。(一部サイズの大きいものも有)
キャンプマットはあると、快適に睡眠できますよ!
筆者は、インフレータブルマットからエアーマットに買い替えました。
キャンプマットを選ぶ際に、参考にしていただければ幸いです。
またコットと併用するとさらに快適になりますので、一度お試し下さい。
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