設営が簡単な ケシュア ワンタッチテント レビュー|2 SECONDS EASY FRESH & BLACK 3人用
ワンタッチテントって、どんな印象をお持ちですか?
筆者は以前、「ワンタッチテントはかさばるし、見た目がもう一つなものが多いな…」と思っていましたが、この度縁あって QUECHUA(ケシュア)のワンタッチテント「2 SECONDS EASY FRESH & BLACK 3人用」を使用したところ、自分の持っていた「ワンタッチテント」への概念が根底から覆りました。
「2 SECONDS EASY FRESH&BLACK 3人用」の、どのようなところが筆者の概念を覆したのか、レビューを含めてご紹介します。
この記事は、デカトロンジャパン株式会社様より製品をご提供いただき作成しています。
QUECHUA(ケシュア) ワンタッチテント 2 SECONDS EASY FRESH & BLACK 3人用 レビュー
この記事では、2 SECONDS EASY FRESH & BLACK には2人用と3人用があるため、商品名には人数を含めています。
QUECHUA(ケシュア)とは
まず、2 SECONDS EASY FRESH & BLACKを販売するQUECHUA(ケシュア)とは?
QUECHUA(ケシュア)とは
QUECHUA(ケシュア)とは、1976年にフランスで誕生した企業「DECATHLON(デカトロン)」のオリジナルブランドの一つで、キャンプとハイキング用品を取り扱っています。2011年にナチュラムと提携してQUECHUA(ケシュア)製品の販売を開始。2015年には、日本でのデカトロン公式オンラインストアの開設・製品の販売開始、現在に至ります。
筆者が一番最初に手にしたQUECHUA(ケシュア)製品は、A300というインフレータブルマットでした。
かなり厚く、寝心地が良かったことを覚えています。
テントやマット以外にも、コットやタープと様々なキャンプギアを手掛けており、QUECHUA(ケシュア)製品で一通りのキャンプギアが揃うと言っても過言ではないです。
今回ご紹介するワンタッチテント「2 SECONDS EASY FRESH & BLACK 3人用」は、その中でも2 SECONDSテントシリーズの最新版。
それではどのようなテントなのか、レビューしていきます。
セット内容
2 SECONDS EASY FRESH & BLACK 3人用のセット内容は、以下の通り。
- テント本体 (組み立て済み就寝用スペース、防水加工フライシート一体型)×1
- ペグ×16
- ガイロープ×10 (うち2本のみ長め)
- 収納用バッグ×1
きっとペグとガイロープが、どこに収納されているかわからないかも…
本体が入っている巾着状の根もとに、ガイロープとペグが収納されています。
これだと、紛失することが少なくなりそうですね。
また付属のガイロープは長さが2種類あり、長い方を入り口上部に付けるようになっています。
ディテール
次にディテールを見ていきます。
まずはフルクローズ状態から。
この時のキャンプでは、ガイロープを省略しています。
画像は少しめくれて見にくいですが、正面にはQUECHUAの文字があり、ライトグリーンの配色があしらわれています。
背面はライトグリーンだったところが、ホワイトの配色になっています。
両サイドは、形状やカラーリングが同じで、ワンタッチ部分(引っ張る部分)がそれぞれに装備されています。
この部分を引っ張ることで傘状に開き、設営ができるようになっています。
次に半分オープンした状態。
影を作って風も通すなら、この半分オープンにした状態がいい感じです。
次にフライシートを両方オープンにした状態。
日光の角度によっては、半分オープンにした状態よりも、影が少なくなるかもしれませんが、風はこちらの方が通ります。
次は、インナーテントも全開状態。
このようにして、夏はサンシェードとしても使用できます。
かなり風がぬけるので、夏はこれでいいかも…
それでは、共通する部分をご紹介。
前後どちらにも、上部にベンチレーションを装備しています。
テント内からもベンチレーション部分がわかるのですが、すごく換気できてる感じがします。
またテント内の両サイドには、大型ベンチレーションを装備しています。
インナーテントの前後ドアは、上下異なるメッシュになっています。
テント内部をひいて撮った画像ですが、前後のメッシュドアを含めることで、さらに換気がスムーズにできます。
フライシートやインナーは、前後それぞれ左右に開き巻き上げることが可能。
その際は画像のように赤いフックを利用して、引っ掛けて巻き上げます。
テントとインナーテントの隙間を覗いてみたのですが、インナーテントを外すことはできそうですが、ただ取り付けが大変そうです。
テント内フレームはこのような感じで、傘状になっています。
次にテント内は、様々な機能が満載。
テント内天井にはネットを装備しており、軽いものなら乗せることが可能。
またテント内天井中心と、前後入り口上にLEDランタンなどが掛けれるようフックを装備。
ゴールゼロなどの軽量なLEDランタンを吊るすのがおすすめです。
両サイドのベンチレーション上には、ポケットを装備しており、スマホなどを入れることが可能。
特徴でも紹介しますが、かなり遮光性が高いです。
フルクローズするとわかりますが、真っ暗になります。
特に支障のない程度ですが、何箇所か雑な作りの部分がありました。
組み立て方
それでは、2 SECONDS EASY FRESH & BLACK 3人用の組立方法です。
- STEP:1テント本体を展開
テント本体を収納バッグから取り出します。
画像のように開いて展開します。
- STEP:2ワンタッチ部分を引っ張ってテントを開く
QUECHUAの文字が正面に来るようにテントを配置して、テント本体両サイドにあるワンタッチ部分を引っ張ってテントを開きます。
この際、地面にテントを置いた状態ではなく、少し持ち上げて傘を開くような感じで引っ張るとスムーズに開くことができます。
開き方はこのような感じです。
片側が開いたら、もう片側も同じ方法で開きます。
2箇所のワンタッチ部分を開くと、テントが立ち上がります。
- STEP:3テントをペグダウン
テントの4コーナーと前後をペグダウンします。
- STEP:4ガイロープを張る
付属しているガイロープを取り付けて、ペグダウンします。付属のガイロープはガイロープを取り付けるというよりも、トグルで引っ掛けるような感じです。
10本ガイロープを取り付けると、完成です。
展開方法
収納方法
ワンタッチテント 2 SECONDS EASY FRESH & BLACK 3人用 特徴
どのようなところで、筆者のワンタッチテントへの概念が覆ったのか解説すると、それは以下の特徴から。
- 設営が超簡単で手軽にキャンプができる
- 設営時間が短いため雨天時のキャンプに重宝する
- 3人用のワンタッチテントなのにコンパクト
- 大型ベンチレーションを装備
- かなり遮光性が高い
- テント内が心地良い
それぞれを見ていきます。
設営が超簡単で手軽にキャンプができる
「ワンタッチテントだから当たり前だろう」と言われるとそれまでなのですが、実際に設営してみると「こんなに超簡単なんだ!」と思うこと間違いないです。
またキャンプを始めた頃に「このテントに出会いたかった」とも思いました。
なぜなら、キャンプを始めたての頃、ファミリー用サイズのテントだったのもあり、テントを設営するのに50〜60分位かかっていたため。
「それが、たったの5分くらいで設営完了ですよ!奥さん」と言いたくなるくらい設営時間が短縮できます。
お子さんと行かれるキャンプなら、その余った時間で遊んだりすることができるため、きっとお父さんやお母さんの株が上がるはず!
そのくらい設営時間が短縮できるため、手軽にキャンプができます。
設営時間が短いため雨天時のキャンプに重宝する
設営時間があっという間なので、雨天時など天候の悪い際の設営に重宝します。
パラパラくらいの雨なら「これくらいの雨…」と言って設営できると思いますが、そこそこの雨の中ずぶ濡れになりながら設営って嫌ですよね。
そんな時に設営時間が短いため、とても便利!
筆者はキャンプデビューが大雨の中のテント設営で、「あ〜でもない。こ〜でもない」と120分くらい大雨の中設営したのを覚えているため、本当にキャンプデビュー時に欲しかった…
3人用のワンタッチテントなのにコンパクト
テントが到着するまで「3名用でワンタッチテントだから、結構かさばるかな…」と思っていましたが、到着して開封してみたところ「えっ!」と思ったくらい予想よりコンパクト。
しかも、片手で持てるくらいの軽さ。
これは嬉しい誤算!
大型ベンチレーションを装備
入り口から向かって、両サイド下部に大型ベンチレーションを装備しています。
換気だけでなく、両側を開くことで風が通り抜けやすくなるため、テント内も快適に過ごせます。
かなり遮光性が高い
これ凄いです!
かなり遮光性が高いため、フルクローズすると朝起きれないくらい暗いです。
偏見かもしれませんが、ワンタッチテントでこれだけ遮光性のあるものが存在するとは…
脱帽です!
テント内が心地良い
実際にテント内で過ごしてみて、かなり心地良いと感じたのはサイズ。
画像のようにHelinox(ヘリノックス)のタクティカルコットであれば、前後に向けて設置すればシンデレラフィットします。
また3名用となっていますが、ざこ寝であれば4名が寝れるくらい、テント内が広く感じました。
これは従来のワンタッチテントの構造ではなく、傘状のワンタッチ構造を2つ使用しているからでしょう。テント内の圧迫感が少ないです
また遮光性が高く、遮熱性にも優れているため、夏場でも涼しく過ごせます。
またテント内サイドにはポケット、天井にはネットとランタンフックなど様々な工夫がされているため、とてもテント内が心地よく感じました。
ワンタッチテント 2 SECONDS EASY FRESH & BLACK 3人用 メリット・デメリット
次に実際に使用してみて感じた、2 SECONDS EASY FRESH & BLACK 3人用 のいいところ(メリット)と残念なところ(デメリット)を挙げてみました。
個人的感想です。ご了承下さい。
2 SECONDS EASY FRESH & BLACK 3人用 のいいところ(メリット)
- 遮光性がいい
- 遮熱性がいい
- テント内が広く快適
遮光性がいい
特徴にも挙げたように、とんでもないくらい遮光性がいいです。
本当にフルクローズしたら、朝起きれないかもというくらい遮光してくれます。
遮熱性がいい
また遮光性だけでなく、遮熱性も高いです。
夏場は、できればテント中にいたくないくらいの暑さになりますが、これだけ遮熱効果があれば、夏場でもそこそこ涼しく過ごせそうです。
この画像のキャンプ時は、10月下旬と11月中旬。気温は日中26℃くらいで、日差しは強く汗ばむくらい。
前後のドアを片方ずつ開けてインナーはメッシュを閉じた状態で、かなり風が通り抜け涼しく過ごせました。
テント内が広く快適
3人用となっていますが、就寝スペースは幅210×奥行205cmあり、3人用で使用するなら少し余裕があるため、テント内が広く感じとても快適に過ごせます。
大人2名、子ども2名のファミリーでも十分使えるサイズだと思います。
2 SECONDS EASY FRESH & BLACK 3人用 の残念なところ(デメリット)
- 外から折りたたまれないか心配
- 自宅のベランダで乾燥させにくい
外から折りたたまれないか心配
設営・撤収が非常に簡単で楽なワンタッチ構造なのですが、それゆえに外から折りたたまれないか少し心配です。
試しにガイロープを張った状態でも、ワンタッチ部分(プッシュボタン部分)を押すことはできましたので、少々心配なところ。
ワンタッチ部分(引っ張る部分)の紐を引っ張って開き、開ききったら傘のようにカチッと効くストッパーはあるのですが、手で押すと簡単に戻ってしまうため、もうひと手間加えた固定ストッパーがある方が安心だと思いました。
自宅のベランダで乾燥させにくい
大きい敷地のある方や庭のあるお家、大きいベランダがあるお家の方は全く関係ないことですが、筆者の自宅ベランダでは乾燥させにくいです。
なぜならフレームが付いているため、物干し竿に掛けれないから…
そのため、自宅ベランダが狭い筆者は、晴れた日に公園に行って設営して乾燥させます。
ワンタッチだから楽ですしね…
2 SECONDS EASY FRESH & BLACK 3人用 へ望むこと
デメリットでも挙げたように、外から折りたたまれないか心配なのと、間違って触ったり当たったりしてワンタッチ部分(プッシュボタン部分)を押してしまうと、簡単に閉じてしまうため、ワンタッチ部分(プッシュボタン部分)に何かもうワンアクション必要なストッパーを付け、そのストッパーを外さないとワンタッチ部分(プッシュボタン部分)が押せない仕組みにした方が、安全だと思いました。
もしくは、ワンタッチ部分(引っ張る部分)の紐をもう少し長くして、地面にペグダウンできるようにすれば、万が一ワンタッチ部分(プッシュボタン部分)に当たっても、簡単に戻ることがなくなるのではないかと思いました。
押すだけで収納ができるというところが、とても魅力の構造なのですが、いたずらなどで押されるとすぐに閉じてしまうため、何らかの対策を講じた方がいいかと思いました。
2 SECONDS EASY FRESH & BLACK 3人用を購入する際にあった方がいいもの
実際に2 SECONDS EASY FRESH & BLACK 3人用 を使用してみて、購入する際にあった方がよかったと思うものをご紹介します。
それは、どのドーム型テントにも関することですが、グランドシートはあった方がいいです。
なぜここまで言うのかというと、インナーテントの底が濡れたため乾かそうと裏返したところ、ワンタッチ部分(プッシュボタン部分)に当たってしまい閉じてしまったから…
ちょうど良い箇所にワンタッチ部分(プッシュボタン部分)があるため、どうしても裏返すと当たってしまう可能性が高いです。
それゆえインナーテントの底を極力濡らさないよう、グランドシートを敷くことをおすすめします。
ワンタッチテント 2 SECONDS EASY FRESH & BLACK 3人用 カラー・仕様・価格
カラー
2 SECONDS EASY FRESH & BLACK 3人用 のカラーは色のみ。
特にカラーの明記はされていませんが、見た感じはホワイトがメインで、正面入り口付近は少しブルーが入ったライトグリーンとディープグリーン、背面入り口付近はホワイトとディープグリーン、テントボトムやインナーテント、テント内はブラックというカラー配分。
仕様
就寝用スペース | 幅210×奥行205×高さ128cm |
---|---|
収納時サイズ | 71×22×22cm |
重量 | 8.2kg |
耐水圧 | フライシート:2,000 mm グランドシート;5,000 mm |
材質 | -主な生地- 100% ポリエステル(PES) -構造- 50% ガラス繊維 (FG) 50% ポリオキシメチレン(POM) |
価格
¥44,900(税込)
2022年12月7日現在
あとがき
2 SECONDS EASY FRESH & BLACK 3人用は、本当にいい意味で筆者のワンタッチテントの概念を覆してくれました。
ただワンタッチテントゆえの心配なところもありますが、設営時間の短縮はもちろんのこと、遮光性・遮熱性に優れているのにはとても驚かせられました。
カラーは好みになるためここでは触れませんが、これからキャンプを始めようと思われている方や、設営時間を短縮して他に時間を費やしたい方、また雨天時の設営に悩まれている方などにおすすめのテントです。
本当に設営時間はあっという間なので、3名用テントの購入を検討されている方は、候補の一つに入れられてみてはいかがでしょうか?
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