おすすめの焚き火シート!比較してわかった素材の違い
今やキャンプ場などで、焚き火をする際に必須になってきている「焚き火シート」。
理由としては、爆ぜた薪が地面に落ちて芝を焼いたり、高さの低い焚き火台だと火床からの熱で地面に影響を及ぼしたりする可能性があるため。
近頃はキャンプ場では、「高さ◯cm以下の焚き火台は必ず焚き火シートを使用して下さい」などの注意書きを見ることも増えてきました。
もちろん、キャンプ場によっては「直火OK」のところもあるため一概には言えませんが、行くキャンプ場にあわせて焚き火を楽しむ必要があります。
近年「焚き火シート」と言われるものが様々販売されている中、「どれを購入したらええのかわからん…」という方も多いはず。
そこで、筆者が購入した異なる素材の焚き火シート5種類を比較して、その中から「おすすめの焚き火シート一品」を紹介します。
焚き火シート
それでは、まず焚き火シートとはどのようなものを指すのか紹介していきます。
焚き火シートとは
焚き火をする際に、焚き火台の下に敷いて使用するシートのことで、爆ぜた薪や火の粉などが地面に落ちて焦がすのを防いだり、焚き火台の火床の熱を地面に伝わらないようにしたりと、素材によって効果も様々です。
焚き火シートは必要か?
キャンプ場によっては、直火がOKなところもあるため一概には言えませんが、他のキャンプ場に行った際に、キャンプ場の規約で焚き火シートが必要なところが増えてきているため、一つは所有することをおすすめします。
また焚き火の後片付けの際も、焚き火シートを敷いているだけで、処理が楽になるためおすすめです。
焚き火シートの素材
焚き火シートの素材によって効果が異なります。
焚き火シートによく採用されている主な素材は、以下の通り。
- 耐炎繊維
- シリカ繊維
- カーボンフェルト
- グラスファイバー
など
それぞれの素材の特徴を紹介します。
耐炎繊維
耐炎繊維は、溶接などのスパッタシートによく採用されている素材(これ以外の素材もあり)で、炎や火の粉などに非常に強い素材です。
ただし、耐熱性があるとは限りません。
シリカ繊維
高温環境でその形状を保持しながら連続で使用できる耐熱繊維で、チクチク感が少ない素材です。
カーボンフェルト
耐炎繊維のフェルトを焼成して炭素繊維のフェルトに加工したもの。
肌さわりがよく、クッション性があります。
グラスファイバー
ガラスを繊維状にした素材で、耐熱性に優れています。
ただ表面がチクチク感じることがあるため、肌さわりはよくありません。
5種類の焚き火シート
筆者の所有する5種類の焚き火シートを比較しました。
比較をした焚き火シートは、以下の通り。
- スパッタシートアルファー SPS-1A|TRUSCO(トラスコ)
- たき火台 耐火・断熱シート|ロゴス(LOGOS)
- スパッタシート カーボンフェルト F-700|アンマクヤ 防災屋
- 焚き火プロテクトシート|belmont (ベルモント)
- 焚き火シート(ブラック)|ZEN Camps
スパッタシートアルファー SPS-1A TRUSCO(トラスコ) | たき火台 耐火・断熱シート ロゴス(LOGOS) | スパッタシート カーボンフェルト F-700 アンマクヤ 防災屋 | 焚き火プロテクトシート belmont (ベルモント) | 焚き火シート(ブラック) ZEN Camps | |
---|---|---|---|---|---|
素材 | 耐炎繊維 (シリコン(白)片面加工) | グラスファイバー繊維 (シリコンコーティング) コットン | カーボンフェルト | 不燃グラスファイバー繊維 (厚口アルミニウムを蒸着) | 高耐熱性ガラス繊維 (シリコンコーティング) |
厚さ | |||||
耐熱性 | |||||
肌さわり | |||||
後処理 |
あくまでも個人的感想です。ご了承下さい。
スパッタシートアルファー SPS-1A|TRUSCO(トラスコ)
一番初めて購入したのが、TRUSCO(トラスコ)「スパッタシートアルファー SPS-1A」。
2017年頃に購入したのですが、この頃はまだ焚き火シートと呼ばれるものがあまり流通していなかったと記憶しています。
それで、溶接用のこのスパッタシートを購入した次第。
メリット
防炎効果が抜群で、火の粉に非常に強い。
少々のことでは、シートに穴があくことがない。
デメリット
溶接用だけあって、シートの上に爆ぜた薪がしばらく乗っても、穴があくことはありませんでしたが、シートを外したところ芝生に焦げ跡が残っていました。
これは焚き火台の火床高さが低く、またシートに断熱効果がなかったためです。
それゆえに、火床高さの低い焚き火台や地面が芝生の場合はおすすめできません。
万が一焚き火シートを敷いていても、芝を焦がした際は、正直にキャンプ場の方に報告しましょう。
たき火台 耐火・断熱シート|ロゴス(LOGOS)
2番目に購入したのが、ロゴス(LOGOS)「たき火台 耐火・断熱シート」。
メリット
3層構造採用の耐火・断熱シートで、グラスファイバー繊維にシリコンコーティングを施して、裏面にコットンを縫い合わせたシートで、ベージュのようなアースカラーのため、非常に自然に溶け込むカラーリングです。
デメリット
耐火性・断熱性に優れているシートですが、断熱性を高めるために縫い合わせられているコットンがデメリットでした。
爆ぜた薪がシートにしばらく乗っているのに気づかないと、コットンが焼け焦げる場合があります。この際表面は穴があいていないため、なかなか気づきにくい。
スパッタシート カーボンフェルト F-700|アンマクヤ 防災屋
3番目に購入したのが、アンマクヤ 防災屋の「スパッタシート カーボンフェルト F-700」。
通常の防炎繊維を採用したスパッタシートではなく、カーボンフェルトを採用したシート。
筆者が購入したのは、厚さ5mmのシートです。
メリット
厚さが5mmあるため、非常に断熱効果がある。
またチクチクすることがなく、触り心地がいい。
デメリット
厚さがあるため、収納時にかさばってしまう。
焚き火台にもよるが、シートに付着する灰を落としにくいというところです。
焚き火プロテクトシート|belmont (ベルモント)
4番目に購入したのが、belmont (ベルモント)の「焚き火プロテクトシート」。
不燃グラスファイバー繊維の表面に厚口アルミニウムを蒸着したシートで、アルミニウムの熱放射の力で、空中に熱を放射するため、地面へのダメージを軽減できるシートです。
メリット
表面の厚口アルミニウムが、焚き火台の火床熱を放射してくれるため、地面へのダメージが軽減される。
デメリット
厚口アルミニウムを蒸着しているせいか、少し折りたたみにくい。
熱放射があるため、他の焚き火シートよりも熱い。
焚き火シート(ブラック)|ZEN Camps
最後に購入したのが、この「ZEN Camps 焚き火シート(ブラック)」。
高耐熱性ガラス繊維を採用し、特殊なシリコンコーティングを施しているため、耐久性と耐熱性を高めた焚き火専用シートです。
メリット
シート生地が厚く非常に丈夫で、耐久性に優れています。
また表面がスベスベしており、肌さわりがいいと感じるくらいで、焚き火シートの耐熱温度は550℃あり、地面への熱をしっかりと防いでくれます。
特殊なシリコンコーティングにより滑らかなため、肌触りがいい他に、後片付けが楽です。
デメリット
現在のところ、特に見当たらず。
おすすめの一品
どの焚き火シートにも、メリットとデメリットが大体ある中、現在のところ「ZEN Camps 焚き火シート」にデメリットを感じませんでした。
それゆえに、筆者の所有する焚き火シートおすすめの一品は「ZEN Camps 焚き火シート」です。
おすすめの一品だと「ZEN Camps 焚き火シート」になりますが、belmont (ベルモント)「焚き火プロテクトシート」や、アンマクヤ 防災屋の「スパッタシート カーボンフェルト F-700」も耐熱性に優れているためおすすめです。
また画像のように、焚き火台が低い場合などは、今までに紹介した焚き火シートを重ねることで、地面へのダメージをさらに軽減することができますので、もしお持ちの方は試してみて下さい。
焚き火シート あとがき
様々な素材の焚き火シートがありますが、中には耐熱性がないものもあり、その焚き火シートで火床の低い焚き火台で焚き火をすると、芝を焦がすおそれがあるため、購入時には注意が必要です。
焚き火シート選びに悩まれている方の、参考になれば幸いです。
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