キャンプで焚き火をする際、どんなタイプの焚き火台を使ってますか?
筆者は、通常「マクライト2」のようなコンパクトで軽量な焚き火台を使うことが多いのですが、近頃は燃えカスや煙が少なく、美しい炎が楽しめる「二次燃焼焚き火台」に興味津々。
そんな中タイミングよく、TOKYO CRAFTSの二次燃焼焚き火台「ブレイズボックス」を使用する機会がありましたので、実際に使用したレビューやメリット・デメリットなどを紹介していきます。
この記事は、TOKYO CRAFTS様より製品をご提供いただき作成しています。
ブレイズボックス(Blazebox)レビュー|TOKYO CRAFTS

今回紹介するブレイズボックスはTOKYO CRAFTSが手掛ける、美しい炎が楽しめる二次燃焼焚火台。
「TOKYO CRAFTS」とは、タナちゃんねるでもお馴染みのタナさんが手掛ける事業の一つで、「言語化できない満足感」をブランドコンセプトとしているキャンプギアブランド。
それでは、さっそく二次燃焼焚火台「ブレイズボックス」とはどんな焚き火台なのかレビューしていきます。
まずはセット内容から。
セット内容

ブレイズボックスのセット内容は、以下の通り。
- 本体×1(短辺パネル×2、長辺パネル×2、火床、灰受け、風防)
- ゴトク×1
- 説明書
収納ケースは付属していません。
それぞれのパーツは、次の通り。


短辺パネル2枚、長辺パネル2枚。


火床と灰受け。


風防とゴトクのパーツからなります。
組立方法
次に、ブレイズボックスの組み立て方法を紹介します。


短辺パネルと長辺パネルを組み合わせます。
長辺パネル両端の穴に、短辺パネルを掛ける構造です。

灰受けの上に火床がくるように、組み立てます。
火床両端の穴に、灰受けの持ち手を通すと上記画像になります。

灰受けの両端持ち手で火床ごと持ち上げて、本体内に入れます。
短辺パネルの凸部分に、灰受けが乗る構造です。

風防を本体上部に被せます。
焚き火調理をしない場合は、ここで組み立て終了です。

焚き火調理をされる場合は、風防の上にゴトクをのせれば、組み立て完成です。
動画でも組み立て方法を紹介しています。
あわせてご覧ください。
ディテール


続いてブレイズボックスのディテールを見ていきます。
正面・サイドから見てわかるように、ブレイズボックスには脚がありません。
短辺パネル・長辺パネルの下部が交差することで脚の役割を果たしており、安定感がかなりあります。
火床は地面から離れていますが、地面に熱が伝わりやすいため、地面が土や砂利での焚き火をおすすめします。
また正面下部とサイド下部のパンチングされた穴から、吸気させる構造になっています。


ブレイズボックスを上から見ると、横長の六角形ということがわかります。
また灰受けの上に火床が空間をあけて乗っている構造で、この空間が燃焼効率が高くしています。
ブレイズボックス下部のベンチレーションから吸気された大量の空気が、下から上へまた二次燃焼穴を通して送られる構造です。


ブレイズボックス長辺パネル上部には二次燃焼用の穴があり、一次燃焼で燃え残った可燃性ガスである煙に高温の空気を送ってさらに燃焼させます。
また、焚き火調理をする際に必要な、安定感のある専用のゴトクも付属しています。
ブレイズボックス 特徴

続いて、実際にブレイズボックスで焚き火をして感じた特徴は、次の通り。
- 美しい炎が楽しめる
- 煙が少なく、燃えカスも少ない
- 非常によく燃える
- 分解してコンパクトに収納できる
- 簡単に組み立てができる
- 30〜40cmの薪がそのままくべれる
- 頑丈な専用五徳が付属している
- 焚き火調理できる
美しい炎が楽しめる


従来の一次燃焼の焚き火台と異なり、非常に美しい炎が楽しめます。
ブレイズボックス長辺パネル上部の二次燃焼用の穴から出る炎が、さらに美しさを増してくれます。
炎を愉しむための焚き火台だと思いました。
煙が少なく、燃えカスも少ない


焚き火を開始した直後は、通常の焚き火台のように煙がでますが、時間が経つにつれ二次燃焼が始まり、次第に煙が少なくなっていきます。
これは、二次燃焼ならではの特徴です。
また燃えカスが非常に少ないため、後片付けが非常に楽で助かります。
非常によく燃える


次に感じた特徴は、非常によく燃えるというところ。
画像からも伝わると思いますが、写真を撮っていてこちらが燃えそうなくらい火の勢いがよかったです。
また画像にも写っていますが一次燃焼の焚き火台なら、マグナブラスターなどで空気を送る必要のある場面も出てきますが、ブレイズボックスは着火直後に使ったぐらいで、ほとんど空気を送る必要がないくらいよく燃えました。
分解してコンパクトに収納できる

従来の焚き火台に比べると大きいですが、設置時のサイズから想像ができないくらい、分解するとコンパクトに収納できます。
分解した際のまとめ方は、これであっているのかは不明ですが、このように重ねてまとめることができます。
簡単に組み立てができる


ブレイズボックスは、焚き火台としては非常に頑丈で大きめのサイズですが、組み立て方法のところでも解説したように、簡単に組み立てができます。
慣れれば、1分ほどで組み立てができます。
30〜40cmの薪がそのままくべれる


一般的にホームセンターや、アウトドアショップなどで販売されている薪は、30〜40cmくらいのものが主流だと思います。
筆者が持っていった薪は長さ約34cmくらいで、ちょうどブレイズボックスに入れると火床の長さくらいでした。


またブレイズボックス内をメジャーで簡単に測ったところ幅は約39cmですが、対角線上に測ると約44cmくらいになり、一般的に販売されている薪だとそのままくべることができるため、薪割り作業をする必要が少なくなります。(薪の太さは除く)
メジャーに記載されている上の数値は寸、下の数値がcm。
頑丈な専用ゴトクが付属している


ブレイズボックスには焚き火調理の際に必要な、頑丈なゴトクが付属しています。
ゴトクは広さがあるため、鍋やフライパンを置いて調理もでき、調理をしながら薪をくべることも可能です。
焚き火調理できる


ブレイズボックスで焚き火調理もできます。
この時の気温は2℃くらいで、シングルストーブで湯を沸かそうと思いましたがなかなか沸騰しませんでしたが、焚き火をしているブレイズボックスの上に乗せると、あっという間にお湯が湧きました。
焚き火ゆえに火力の調整ができないため、手の込んだ調理は難しいと思いますが、お湯を沸かしたり煮込んだりの簡単な調理はやりやすいのではないかと感じました。
必ず調理器具にススがつくため、理解した上で調理してください。
ブレイズボックス メリット・デメリット
次にブレイズボックスのメリット・デメリットを紹介します。

- 炎が美しい
- 後片付けが非常に楽
- 一体型と比べて保管時に場所をとらない
- パーツを差し込むだけの組み立て方法
- 薪を切ったりする必要が少なくなる
- 焚き火調理が楽しめる
- 重たい
- 収納ケースが付属しない
デメリット
実際に使用して感じたデメリットは、重量がかなり重いというところ。
二次燃焼焚き火台で分解できることから構造上仕方のないことですが、重量が10kgあるため焚き火台の中では相当重たいです。ただ車が横付けできるサイトであれば、そこまで問題ないかと思います。
次のデメリットは、標準で収納ケースが付属しないというところ。
重量があるため、重さに耐えれるケースなどを用意する必要があります。
現在専用の収納ケースの販売はありませんが、同じくTOKYO CRAFTSの「ライトソフトコンテナ」であれば、収納できます。
個人的には、この上記2つ以外にデメリットは感じませんでした。
メリット

重量があり、収納ケースが付属しないというデメリット以上に、メリットを多く感じました。
何よりも美しい炎が楽しめるというところ。これは二次燃焼焚き火台ならではの効果です。

また煙が少なくて、燃えカスがほとんど出ないため、後片付けが非常に楽です。
そして使わないときは、分解してコンパクトに収納できるため、一体型と比べて保管時に場所をとりません。
二次燃焼焚火台のため複雑な組み立てが必要と思われますが、差し込んでいくだけの簡単な仕様のため、迷わず簡単に組み立てができます。
一般的な30〜40cmの薪がそのままくべれるため、薪を切ったりする必要が少なくなりました。
頑丈な専用五徳が付属しているため、焚き火調理が楽しめるといったメリットが沢山あります。
ブレイズボックス サイズや仕様・価格
続いてブレイズボックスのサイズや仕様・価格などを紹介します。
サイズや仕様
組み立てサイズ | 約33cm×47cm×H30.5cm |
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収納サイズ | 約33cm×47cm×H12cm |
重量 | 約10.1kg |
材質 | ステンレス |
セット内容 | 本体×1、ゴトク×1 |
収納ケースは付属しません。
価格
¥21,900(税込)
2025年2月8日現在
ブレイズボックス あとがき
二次燃焼の炎が美しいブレイズボックス。
重量が重く、収納ケースがないため別途用意する必要がありますが、それ以上に焚き火を純粋に愉しむ、それも家族と友人と焚き火を囲んで楽しい時間を過ごすのに、最適な焚き火台だと感じました。
焚き火台を探されている方や、二次燃焼焚き火台に興味津々の方は、候補の一つに入れてみてはいかがでしょうか。
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