サーカスTCシリーズの元祖「サーカスTC」が2022年1月を持って生産中止!5年7ヶ月の軌跡
とても残念なお知らせです。
TCワンポールテントの火付け役的存在「サーカスTC」が、2022年1月入荷分を持って生産中止が決定しました。
今後はサイドフラップ付きのサーカスTCDXの生産を集中させるとのことです。
各メーカーが値上げをしている中、tent-Mark DESIGNSは現在のところ価格改定を発表していないため、サーカスTCより価格の高いサーカスTCDXに生産を集中したのではないでしょうか。
またサイドフラップがあるテントが、現在の主流になってきているのも原因の一つと言えるでしょう。
しかしサーカスTCは、サーカスTCDXをあえて購入しないコアなファンがいただけに、生産終了は大変残念です。
そこで今回は、サーカスTCが登場してからどのようにサーカスTCシリーズが派生していったか、5年7ヶ月の軌跡を追ってみたいと思います。
サーカスTC
2016年6月に登場したサーカスTCは、現在のサンドカラーではなくブラウン系のカラーをしていました。ちょうどこのYosocamを始めた頃だったため、鮮明に憶えています。
そして2017年に入り上記のカラーは廃盤となり、現行のサンドカラーになります。
その際に、張綱は「白」自在は「赤のアルミ自在」に、スカートペグポイントが3箇所 (両端と中央) から2箇所 (両端) に変更されました。
その他の仕様は、受け継がれた形です。
そして2018年に出入り口のファスナーが凍結等に強い「ビスロンファスナー」に変更された際に、一度だけ価格改定が行われました。
それ以降、価格は変動していません。
サーカスTC 仕様
サイズ | 442cm(最大)×420cm(最大)×H280cm |
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収納サイズ | 64cm×φ23cm |
重量 | (約)10.88kg (本体・張り網6,450g、ポール2,360g) |
素材 | 本体:コットン混紡生地(表面撥水加工、ポリエステル65%コットン35%) 裾部(スカート):ポリエステル ポール:スチール製5本継ぎ(φ32mm/280cm) |
付属品 | ポール、張り網、設営用ガイドセット、ペグ、収納袋 |
サーカスTC 価格
¥34,980 (税込)
2022年1月8日現在
サーカスTC 最終入荷予定時期
2022年1月中旬入荷予定
- 一家族様(一グループ)1点限りの販売とさせて頂きます。
- 店頭のみの販売となります。通販・ご予約・お電話でのお取り置きなどは お受けしておりません。ご了承くださいませ。
- 転売目的でのご購入は固くお断り致します。
- WILD-1オンラインストア、WILD-1楽天市場店、AmazonWILD-1店、 WILD-1ヤフーショッピング店では販売致しません。
引用:tent-Mark DESIGNS
この度はオンラインストアでの販売はないとのことで、実店舗のみでの販売となります。
サーカスTC BIG
次に2018年に登場したのが、サーカスTCの大人数向けのテント「サーカスTC BIG」
テント下部に画像のように、5箇所の下部大型ベンチレーターが搭載され上部も開放可能と、従来のサーカスTCにはなかった機能が搭載されています。
サーカスTC BIG 仕様
使用時サイズ(約) | 520×520×(H)350cm |
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重量(約) | 本体:11,386g ポール:3,246g 収納袋:454g アクセサリ:290g(張り綱&セットUPガイド) |
素材 | 本体:コットン混紡生地(TC)撥水加工済み、ポリエステル65%、コットン35% 裾部(スカート部):ポリエステル ポール:スチール製 Φ35mm |
付属品 | 収納ケース、ペグ、張り綱、設営用ガイドセット |
サーカスTC BIG 価格
¥54,780 (税込)
2022年1月8日現在
サーカスTCDX SOLUMバージョン
続いて2019年春先に登場したのが、サーカスTC DX SOLUMバージョン。
現行のサーカスTCDXサンドカラーよりも先に、SOLUMとコラボされたバージョンが販売されました。
最初見た時に、「なんじゃこれは…」と思ったことを憶えています。
ワンポールテントのデメリットである居住空間の狭さを、サイドフラップで前室作り出すことで解消しています。
サーカスTCDX SOLUMバージョン 仕様
使用時サイズ(約) | 4,200×4,420×2,800(高)mm |
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収納サイズ(約) | 630×270×270(高)mm |
重量(約) | 12.3kg |
素材 | 本体:コットン混紡生地(TC)撥水加工済み 、ポリエステル65%、コットン35% 裾部(スカート):ポリエステル ポール:スチール製5本継ぎ(φ32mm×2,800mm) スチール製3本継ぎ(φ22mm×2,000mm) 収納袋:ポリエステルオックス |
付属品 | ポール・張り綱・設営用ガイドセット・ペグ・収納袋 |
サーカスTCDX SOLUMバージョン 価格
¥43,780 (税込)
2019年3月31日当時
サーカスTC DX (サンドカラー)
次に登場したのが、現行モデルでもあり現在主流の一つでもある「サーカスTCDX」(サンドカラー)
2019年秋からの販売で、このサーカスTCDXが登場したことにより2020年からは「サーカスTC」はスポット販売となり、このサーカスTCDXサンドがベーシックモデルとして販売されるようになりました。
登場してから、今までの約2年間価格改定はされていません。
サーカスTCDX 仕様
サーカスTC DX SOLUMバージョンと全く仕様は同じです。カラーのみの違いになります。
使用時サイズ(約) | 4,200×4,420×2,800(高)mm |
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収納サイズ(約) | 630×270×270(高)mm |
重量(約) | 12.3kg |
素材 | 本体:コットン混紡生地(TC)撥水加工済み 、ポリエステル65%、コットン35% 裾部(スカート):ポリエステル ポール:スチール製5本継ぎ(φ32mm×2,800mm) スチール製3本継ぎ(φ22mm×2,000mm) 収納袋:ポリエステルオックス |
付属品 | ポール・張り綱・設営用ガイドセット・ペグ・収納袋 |
サーカスTCDX 価格
¥43,780 (税込)
2022年1月8日現在
サーカスTCDX ダックグリーン
次に登場したのが、現行モデルでもある「サーカスTC DX ダックグリーン」
現在の主流「サーカスTC(サンドカラー)」とのカラー違い。
オリーブドラブなどよりも明るめのグリーンで、「ダックグリーン」カラーを起用。
落ち着いた感じですが、キャンプサイトではひときわ映えそうなカラーリングをしています。
サーカスTCDX ダックグリーン 仕様
サーカスTC DXと全く仕様は同じです。カラーのみの違いになります。
使用時サイズ(約) | 4,200×4,420×2,800(高)mm |
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収納サイズ(約) | 630×270×270(高)mm |
重量(約) | 12.3kg |
素材 | 本体:コットン混紡生地(TC)撥水加工済み (ポリエステル65%、コットン35% ) 裾部(スカート):ポリエステル ポール:スチール製5本継ぎ(φ32mm×2,800mm) スチール製3本継ぎ(φ22mm×2,000mm) 収納袋:ポリエステルオックス |
付属品 | ポール・張り綱・設営用ガイドセット・ペグ・収納袋 |
サーカスTCDX ダックグリーン 価格
¥43,780 (税込)
2022年1月8日現在
サーカスTCDX HUNTER / TINY GARDEN EKAL 2020コラボモデル
2020年には限定生産で、OUTDOOR SHOP DECEMBERとのコラボ「サーカスTCDX HUNTER」と、URBAN RESEARCH内のブランド「EKAL」とのコラボ「サーカスTCDX TINY GARDEN EKAL」の種類が販売されました。
どちらも特徴的なカラーリングをしており、サーカスTCDX HUNTERに至っては即完売でした。
サーカスTCDX HUNTER / TINY GARDEN EKAL 仕様
サイズなどはサーカスTCDXと同じで、重量のみ少しだけ重くなっています。
あとはカラーの違いになります。
使用時サイズ | (約)4,420×4,200×2,800(高)mm |
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収納時サイズ | (約)630×270(直径)mm |
重量 | (約)12.9kg(ペグ/張り綱/ポール/収納ケース含む) |
素材 | フライシート:コットン混紡生地(TC )、ポリエステル65% コットン35%(撥水加工) 裾部:ポリエステルリップストップ150D ポール:スチール 収納ケース:ポリエステルオックス |
セット内容 | ポール×2本、ペグ×17本、張り綱×5本、収納ケース |
サーカスTCDX HUNTER / TINY GARDEN EKAL 価格
¥43,780 (税込)
2022年1月8日現在
サーカスTCDX HUNTER / TINY GARDEN EKAL詳細
サーカスTC MID+
2021年にはサーカスTCだと少し小さいけど、サーカスTC BIGは大きすぎる方に向けてなのか、ちょうど間の絶妙なサイズをしたサーカスが「サーカスTC MID+」
サーカスTCDXに集中というよりも、このサーカスTC MID+の販売を開始したのが、サーカスTC廃盤の最大の原因のような気がしてなりません。
サーカスTC MID+ 仕様
使用時サイズ(約) | 4,770×4,500×3,100(高)mm |
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収納時サイズ(約) | 690×280(直径)mm |
重量(約) | 総重量:12.9kg 本体:7.5kg(幕体のみ) メインポール:3.1kg |
材質 | フライ:コットン混紡生地(TC ):ポリエステル65%、コットン35%、表面撥水加工 裾部:ポリエステルリップストップ150D、PUコーティング ポール:スチール製5本継ぎ(φ35mm×3,100mm)×1 収納ケース:コットン混紡生地(TC ):ポリエステル65% コットン35%、ポリエステルメッシュ |
セット内容 | ペグ(本体用)×15本、ペグ(設営ガイド用)×1本、張り綱×5本、 収納ケース×3、設営用ガイドセット |
サーカスTC MID+ 価格
¥43,780 (税込)
2022年1月8日現在
サーカスTCDX MID+
サイドフラップが特徴的な「サーカスTCDX MID+」
現在の主流である「サーカスTCDX」を少しサイズアップさせたものになります。
こちらも「サーカスTC MID+」同様に、サーカスTCDX だと少し小さいので、少しサイズを上げたい方向けのちょうど絶妙なサイズをしたものが「サーカスTCDX MID+」になるのではないでしょうか。
サーカスTCDX MID+ 仕様
使用時サイズ(約) | (約) 4,850×4,620×3,100 (高) mm |
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収納時サイズ(約) | (約) 690×280×250 (高) mm |
重量(約) | 総重量:(約)14.9kg 構成物:ペグ / 張り綱/ポール / 収納ケース含む 本体: (約) 8.5kg(幕体のみ) メインポール:(約) 2.9kg サブポール:約900g |
材質 | コットン混紡生地(TC )(表面撥水加工)ポリエステル65%、コットン35% マッドスカートポリエステル ポールスチール製5本継ぎ(φ35mm×3,100mm)×1 スチール製4本継ぎ(φ22mm/2,200mm)×1本 収納ケースコットン混紡生地(TC )ポリエステル65% コットン35%、ポリエステルメッシュ |
セット内容 | 張り出し用ポール×1、ペグ(本体用)×16本、ペグ(設営ガイド用)×1本、 張り綱×5本、収納ケース×4、設営用ガイドセット |
サーカスTCDX MID+ 価格
¥49,500 (税込)
2022年1月8日現在
サーカスTCDX EKAL 2021年コラボモデル
2021年は、2020年にもコラボをしたURBAN RESEARCH内のブランド「EKAL」とのコラボサーカスが登場しました。
2020年はアイスグレーというカラーでしたが、2021年は異なりスモーキーブルーという、落ち着いた感じのブルー。
こちらも瞬く間に完売しています。
サーカスTCDX EKAL 2021年コラボモデル 仕様
サーカスTCDXとカラー違いのみ。
使用時サイズ | 最大幅約442cm / 奥行き約420cm / 高さ約280cm |
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収納時サイズ | 幅27cm / 全長63cm |
重量 | 約12.3kg |
素材 | フライ:コットン混紡生地(TC) (ポリエステル65% コットン35%)、 表面撥水加工 裾部:ポリエステルリップストップ150D、PUコーティング加工 ポール:スチール製5本継ぎ(φ32mm/2,800mm)×1本、スチール製4本継ぎ(φ22mm/2,000mm)×1本 収納ケース:コットン混紡生地(TC)(ポリエステル65% コットン35% ポリエステルメッシュ) |
サーカスTCDX EKAL 2021年コラボモデル 価格
¥43,780(税込)
2022年1月8日現在
サーカスTCコンフォートソロ
2022年は、サーカスTCのソロキャンプ専用モデルも登場します。
ソロキャンプ用にコンパクトになりましたが、176cmの方が立って着替えができるくらいの高さがあり、従来は別売だったフロントフラップが標準装備されます。
tent-Mark DESIGNSが試行錯誤して作った、絶妙なサイズのテントで、今後ソロキャンプ用テントの主流になりそうな予感です。
サーカスTCコンフォートソロ 仕様
現在のところ発表されていません。分かり次第ご紹介します。
2022年2月2日現在
サーカスTCコンフォートソロ 価格
¥43,780(税込)
2022年2月2日現在
その他のサーカスたち
その他にも生地がコットンのサーカスコットンや、生地がポリエステルのサーカスST、ツーポールシェルターのサーカス720DXなど、サーカスと名が付くテントがあります。
筆者の記憶では、サーカス300がサーカスTCよりも前に「サーカス」という名称が付いて2015年に登場したと思います。
このサーカス300は独特なフォルムのテントで、TC素材でなくポリエステルのテントでした。
その後、2016年にTC素材のサーカスTCが登場し、またたく間にTCワンポールテントブームが到来しました。「サーカスTC」はTCワンポールテントの火付け役的存在と言っても過言ではないでしょう。
その他にも、ワンポールテントやTC素材ではないサーカスシリーズはまだまだありますので、一覧にしてまとめてみました。
抜けているものがあるかもしれませんが、ご了承ください。
サーカスTC 軌跡 あとがき
数々の種類を派生させてきたサーカスTCシリーズ元祖「サーカスTC」は、様々な功績を残して2022年1月入荷分で生産終了してしまいます。
廃盤はとても残念なことですが、今後サーカスTCDXがその功績を引き継ぎ、今後のサーカスTCシリーズをより発展させていくことに期待したいです。